シミ取りで後悔する?失敗しないために知っておきたい3つのこと

シミ取りで後悔する?失敗しないために知っておきたい3つのこと

「シミ取りで後悔しそうで不安……」シミ取り治療が気になっている方の中には、このような気持ちを抱えている方も多いのではないでしょうか?シミ取り治療を受ける前には、リスクや注意点を知っておきたいですよね。そこで今回は、シミ取り治療で後悔しないために知っておきたい点をまとめました。後悔するケースもあわせてご紹介するので、これからシミ取り治療を受ける方、受けようか迷っている方は参考までにチェックしてみてくださいね。

1.シミ取り治療とは?

出典:photoAC

シミ取り治療とは、顔や手の甲などにあるシミの改善を図る治療法のこと。
まずは、主なシミの種類とシミ取り治療の種類をご紹介しましょう。

■シミの種類

シミには、老人性色素斑やそばかす、肝斑、炎症後色素沈着などがあります。
老人性色素斑は、長年の紫外線ダメージや加齢によって滞るターンオーバーのサイクルが原因で起こるシミ。30~40代以降に目立ちやすくなります。そばかすは、遺伝的な要因が大きいシミですが、年齢を重ねるにつれて次第に濃くなってくる場合も。
肝斑は、両頬や鼻下、あごなどに左右対称にできる薄茶色のシミです。女性ホルモンのバランスが変化することによって発症しやすくなります。炎症後色素沈着は、ニキビや虫刺され、湿疹などの炎症をきっかけに、メラニン色素が沈着することでできるシミです。

■シミ取り治療の種類

シミは、レーザーや光治療、内服薬や外用薬によって治療します。
今回は、シミへアプローチできる主要な2つのレーザー治療をピックアップしました。

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、シミやあざなどに存在する色素を消失させる医療用レーザーです。レーザーの光をナノ秒(10億分の1秒)で照射し、反応したメラニン色素を熱破壊します。
Qスイッチレーザーは、ヤグレーザー、アレキサンドライトレーザー、ルビーレーザーの3種類。どれを選択しても皮膚表面へのダメージは少なく、皮下のメラニン色素のみにアプローチします。

ピコレーザー

ピコレーザーは、ピコ秒(1兆分の1秒)で照射できる医療用レーザーです。正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えて、シミに潜むメラニンをより細かく粉砕します。
痛みを感じにくいといった点が特徴です。

2.シミ取りで後悔するときって?

出典:photoAC

シミ取り治療を行って後悔するケースを確認しておきましょう。

■セルフケアで対応しきれないシミだった

「シミ取りで後悔した!」という方の中には、「シミ消しクリーム」をはじめとした市販の化粧品でセルフケアし続けていた方も。一度できたシミは、セルフケアで薄くなることはあっても完全に消すことはできません。レーザー治療を受けたあとには、「セルフケアで改善しきれないシミに費用をかけすぎた」と後悔することがあるのです。
シミを改善したいときには一般皮膚科や美容皮膚科へ相談し、シミの症状に合わせた専門的な治療を受けましょう。

■レーザーに適していないシミだった

レーザーによるシミ取り治療は、シミの中でもそばかすと老人性色素斑が向いています。肝斑は、通常出力でレーザーを当てるとかえって悪化することがあるのです。シミ取りに失敗した症例画像の中には、肝斑が広がっている部分に老人性色素斑が生じていたケースも。2種類のシミが混在している場合には、まずスキンケアや内服薬で肝斑の症状を抑え、改善がみられてからレーザーによる老人性色素斑の治療を行います。「シミ取りしたらかえってシミが濃くなった!」といったケースが生じないよう、事前にしっかりと医師に症状を確認してもらいましょう。
また、炎症後色素沈着は、レーザー照射よりも外用薬で改善を図るケースが多いシミです。刺激を避けて炎症が収まるまで待ち、メラニン色素の生成を抑えるトラネキサム酸やハイヒドロキノン(Hydroquinone)などを含む外用薬、ターンオーバーを活性化するトレチノイン(Tretinoin)を配合した外用薬によって治療します。

■炎症後色素沈着が起こった

シミ取り治療には「シミ取りレーザーは、10年後癌になるからしないほうがいい」という噂も。そう言われる背景には、シミ取り治療を行ったあとに炎症後色素沈着が生じる事例があるからだと考えられます。
シミ取りレーザーの経過を記録した画像を見ると、施術後に色素沈着を引き起こしているケースも。これは、反応するメラニンが少ない薄いシミの治療時に発生しやすい症状です。薄いシミには、レーザーを強く当てる必要があるため、色素沈着が誘発されやすくなります。
しかし、この状態が持続することはほとんどなく、長くても半年後にはもとに戻っていることが多いです。また、レーザー照射による癌化のリスクについて明確な根拠は示されておらず、ないと考えて良いでしょう。

3.シミ取りで失敗しないために知っておきたい3つのポイント・注意点

出典:photoAC

ルビーレーザーをはじめとしたQスイッチレーザー、ピコレーザーによるシミ取りで「シミ消えない!」といった失敗を引き起こさないために、知っておきたい3つのポイント・注意点をチェックしておきましょう。

■ダウンタイムがある

シミ取りレーザーの治療後には、基本的にダウンタイムがあります。そのため、赤みやかさぶたが生じても慌てないようにしましょう。
ピコレーザーは、施術後の経過でほとんどダウンタイムが生じない機器です。ただし、出力を強めたピコスポットではかさぶたになることも。1〜2週間は保護テープを貼り、自然にはがれるまでそっとしておきましょう。保護テープは、市販でも購入可能です。

■1回で取りきれない場合がある

老人性色素斑やそばかすといったレーザー治療の対象となるシミであっても、1回できれいにシミを取りきれるとは限りません。これは、失敗したわけではなく、レーザー照射によってターンオーバーが促され、皮膚の深いところにあったシミが表面に現れただけなのです。
満足のいく仕上がりとなるまでに、複数回施術を受けることもあるでしょう。

■施術部位への刺激を避けて保護する

施術後に起こる色素沈着は、長くても半年ほどで自然に落ち着きますが、治療した箇所に過度な刺激が加わると長引いてしまう場合があります。また、シミ取りレーザー照射後に生じるかさぶたのような黒浮きは、無理にはがすことで色素沈着の原因に。「シミ取り治療したけど、黒いままになった」と後悔しないよう、自然回復を待ちましょう。
また、治療後の日焼けには、薄くなったシミを再度濃くしてしまうリスクがあります。室内、室外に関わらず、日焼け止めを塗って紫外線対策しておきましょう。
そして、レーザー治療後には乾燥を防ぐための保湿ケアが大切です。保水作用や抗炎症作用がある薬 や化粧水、乳液などで乾燥対策することをおすすめします。

■まとめ

シミやシミ取り治療の種類からシミ取り治療で後悔するケース、シミ取り治療で後悔しないために知っておくべき3つのポイント・注意点をまとめてご紹介しました。自己判断だけでは解決しきれないことが多いシミ。シミが気になり始めたら、まずは医療機関で相談することをおすすめします。シミ取りで後悔や失敗をしないためにも、シミの種類や状態をよく確認してもらい、適切な治療を受けましょう。

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