NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topisでは厚生労働省が「美容医療の適切な実施に関する検討会」の報告書を発表。ガイドライン策定を中心に、医療の質向上と安全確保のための具体策を提示。2025年に向け、業界はどう変わるのか?
1. 報告書の背景と目的
美容医療分野で不適切な事例やトラブルが多発する中、厚生労働省が2024年11月22日に「美容医療の適切な実施に関する検討会」の報告書を公表した。この報告書は、美容医療の安全性向上と透明性確保を目指し、医療機関が守るべきガイドライン策定を中心に、法的根拠や体制整備を具体的に示したものだ。
2. ガイドラインの柱と内容
報告書では、以下の6つの焦点を中心としたガイドライン策定が提案されている
- 医事法制や消費者保護法の遵守
- 治療内容と質の標準化
- 診療記録の適切な記載方法
- 有害事象発生時の対応体制
- 医師の教育・指導システム
- 契約締結時の最低限ルール(即日施術の原則禁止など)
3. 今後の展望
ガイドラインは2025年の全面実施を見据え、日本美容医療協会や各学会が中心となり策定される予定だ。これにより、違法行為の排除や医療機関の信頼性向上が期待される。患者にとっても、施術の透明性や安全性が確保される大きな転換点となる。
出典/厚生労働省:厚生労働省「美容医療の適切な実施に関する検討会」報告書