「モフィウス8(MORPHEUS8)」と「ポテンツァ(POTENZA)」の違いをご存知ですか?「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、多種多様なRF治療機器の中でもとくに注目を集めている機器です。しかし、どちらの機器がより自分に合っているのか、迷っている方も多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、「モフィウス8」と「ポテンツァ」の違いや特徴、効果について詳しく解説していきます。
モフィウス8とポテンツァの特徴と違い
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、いずれもマイクロニードルを用いたRF治療機器で、ニキビ痕や顔のたるみ、小ジワなどの改善が期待できます。まずは、「モフィウス8」・「ポテンツァ」それぞれの特徴や違いを解説していきましょう。
モフィウス8の特徴
「モフィウス8」は低侵襲でありながら、たるみ改善を目指す機器です。皮膚に刺した24本のマイクロニードルの先端から、皮下組織に直接RF(高周波)を照射。軟部組織を収縮させることによって、若々しい印象への変化が期待できます。
また、針によって傷ついた皮膚の自然治癒作用と、RF(高周波)によるコラーゲンの産生促進効果によって、ニキビ痕や毛穴の開きも改善が見込めます。
施術時間は約20分と短く、ダウンタイムも数日~1週間程度と比較的短期間で済む点も魅力。温度設定が精密であるため、火傷・色素沈着のリスクを抑えられることもメリットの1つです。デメリットは、マイクロニードルの刺入による痛みや、施術後に発赤・腫れ・水疱などの症状が出る可能性があることです。
ポテンツァの特徴
「ポテンツァ」は韓国の『Jeisys社』が開発したRF機器です。マイクロニードルを皮膚に刺入して、針の先端からRF(高周波)を照射。赤ら顔やニキビ痕といった幅広い肌悩みにアプローチします。
また、マイクロニードルによる傷を治すため、肌のターンオーバーが促進すると同時に、RF(高周波)による刺激でコラーゲンの生成をサポート。メラニンの生成を抑制し、肝斑改善の可能性を広げます。
「ポテンツァ」の大きな特徴は、薬剤を均一に真皮層まで届けるドラッグデリバリーシステムです。「ポテンツァ」と薬の併用により、効果的な治療を実現します。
施術時間は30~90分で、ダウンタイムは数日~1週間程度。デメリットとして、肌の乾燥やツッパリ、腫れ・痛みが出る可能性があります。
モフィウス8とポテンツァの共通点と違い
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、いずれもマイクロニードルとRF(高周波)を利用する点で共通しています。違いは、薬液注入の有無です。
「モフィウス8」はより深い位置までRF(高周波)を照射し、軟部組織を収縮させます。
一方「ポテンツァ」は、皮下組織にRF(高周波)を照射後、針穴へ薬剤を浸透させることが可能。目的の場所に効率良く薬剤を届けるドラッグデリバリーシステムにより、肌悩みの改善を目指します。
モフィウス8とポテンツァの共通する効果を比較
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、いずれも肌質改善や引き締めに効果的な美容医療機器。しかし、効果の現れ方には違いがあり、個人の肌質や悩みに応じて選択することが大切です。ここでは「モフィウス8」と「ポテンツァ」の効果の違いを解説します。
たるみ改善
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、いずれもたるみ治療に効果的です。針による刺激と皮下に照射されたRF(高周波)の作用で、減少したコラーゲンやエラスチンの産生をサポートするとともに、肌のターンオーバーを改善。結果、肌にハリが出てたるみが目立たなくなります。
「モフィウス8」は皮膚の深い部分までマイクロニードルを刺入可能で、RF(高周波)によって脂肪を凝固・収縮させるのが特徴です。一方「ポテンツァ」にはタイトニングに特化した「ダイヤモンドチップ」があり、針を使わずに肌を引き締められます。
たるみの場所・程度により、どちらが適した治療であるかは変わるため、医師とよく相談しましょう。
毛穴引き締め効果・ハリの向上
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、いずれも毛穴の引き締め・ハリの向上に効果を発揮する美容医療機器です。「モフィウス8」は強力なRF(高周波)とマイクロニードルを組み合わせた技術を使用し、皮膚の深層部まで刺激を与えることで、毛穴周辺のコラーゲン生成を促進します。
一方、「ポテンツァ」は、RF(高周波)の照射に加えて薬液の併用が可能です。「ポテンツァ」の開発元であるJeisys社からは「McCoom7(マックーム)」という薬剤が販売されおり、ハリの向上と毛穴の引き締めに効果があります。「ポテンツァ」はRF(高周波)と薬剤の両面から毛穴・ハリに働きかけます。
両者とも毛穴の開き・ハリを改善しますが、「モフィウス8」はより強力で広く深い層へ作用し、「ポテンツァ」はRF(高周波)と薬液のダブル効果が特徴です。
モフィウス8とポテンツァの選び方
お悩みの種類や程度によって、「モフィウス8」と「ポテンツァ」の選び方は変わってきます。悩みの内容や肌質によって、「モフィウス8」と「ポテンツァ」のどちらが適しているのか解説していきましょう。
たるみの程度
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、いずれもたるみの治療に効果的です。ただし、「ポテンツァ」は重度のたるみには向いていません。個人の肌質や生活習慣、期待する効果によっても選択は変わってくるため、カウンセリングを受けて適切な施術を選ぶことが重要です。
治療回数
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、効果を実感するまでの期間や必要な治療回数に違いがあります。
「モフィウス8」は、治療してから1ヶ月ほどで効果が現れ、4~8週間に1度、3~6回程度の治療で十分な効果を感じる方が多いといわれている施術。一方、「ポテンツァ」は効果の持続が1~3ヶ月程度であるため、4~6週間ごとに3~5回の施術を重ねると、より顕著な改善が見込めます。
ただし、個人の肌質や年齢、生活習慣によって効果の現れ方には差があるので、カウンセリングを通じて適切な治療計画を立てましょう。
他の美容医療との併用
「モフィウス8」と「ポテンツァ」は、他の美容医療と併用することでより高い効果を引き出せます。最後に「モフィウス8」と「ポテンツァ」にどういった美容医療が併用できるのかをご紹介しましょう。
モフィウス8と他の美容治療との組み合わせ
「モフィウス8」は「エンブレイスRF」との併用で、より強力なタイトニングやリフティングが可能になります。また、麻酔を使用する「エンブレイスRF」と同時に施術することで、マイクロニードルの刺入による痛みが軽減できることもメリットでしょう。
さらに、「脂肪吸引」と併用されることもあります。「脂肪吸引」と「モフィウス8」の効果によって、凹凸のない滑らかなフェイスラインに導いてくれるでしょう。
ポテンツァと他の美容治療との組み合わせ
「ポテンツァ」は、ドラッグデリバリーシステムによって「マックーム」「エクソソーム」「PRX-T33」といった薬剤との組み合わせが効果的です。必要な部分に必要なだけ、均一に薬剤が浸透することで、より美肌効果を高めます。
また、「ポテンツァ」の「ダイヤモンドチップ」は「ハイフ(HIFU)」との併用が可能です。「ハイフ」でたるみを引き上げ、ダイヤモンドチップで肌の引き締めができるため、中と外から強力にタイトニングされます。
まとめ
「モフィウス8」と「ポテンツァ」には、照射範囲や薬液の使用などの違いがあります。効果の持続性や施術回数、肌質との相性といった個々の要素を考慮しながら、どちらの美容医療を行うか決定することが大切です。また、併用療法や他の美容治療との組み合わせも視野に入れることで、より満足度の高い結果が得られるでしょう。「モフィウス8」と「ポテンツァ」の特性の違いを比較・検討して、自分に合った治療を選んでみてください。
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