【New Topics】「全米美容の最前線」2025春のトレンド5選—日本の美容医療からみた現在地?

NEROが、美容医療に関する注目のTOPICSをとりまとめ!


NEROでは、美容医療に関連するニュースやトピックを5秒でわかる内容にしてお届けします。今回のNews Topicでは、アメリカ最大級の美容情報サイト「RealSelf」の「リアルトークレポート2025春版」が発表!全米の美容専門家17人が選んだ最新の美容トレンドが明らかに。
「肌再生治療」「目元リフレッシュ」「ナチュラルリフト」など、美容医療の潮流が大きく変わる中、日本の美容業界はこの流れにどう適応すべきなのか?

POINT

  1. 「ナチュラルな美しさ」を求めるトレンドが加速
  2. フィラーよりも肌再生医療が主流に
  3. 目元のメンテナンス手術が「バレない若返り」として人気
  4. フェイスリフトが進化し、より自然な仕上がりに
  5. 「メンテナンス美容」がアメリカで主流に、日本にも波及の兆し
  6. 日本の美容クリニックは「肌質改善×再生医療」の時代に備えるべき

リアルトークレポート2025春版とは?

アメリカ最大級の美容情報プラットフォーム「RealSelf」が、全米の形成外科医・皮膚科医・美容専門家17人の見解をまとめた美容トレンドレポートが話題に。

1. 肌の再生治療が最前線に

かつてはフィラーやボトックスが主流だったが、今では肌そのものを若返らせる再生治療が注目を集めている。

全米のトレンド

  • PRP(多血小板血漿)・エクソソーム・PDRNが肌の若返り治療として台頭
  • レーザー治療(BBL Moxi・ウルセラプライム)が人気
  • 「長持ちする施術」へのシフトが加速

再生医療の技術は、日本でも一部のクリニックで導入されているが、まだ一般的ではない。
今後は、「短期的な美しさ」よりも「長期的な美しさ」が求められる流れになり、肌の質感そのものを改善する施術が主流になると考えられる。

PRFとエクソソーム治療前と治療後
Before and after three treatments with PRF and exosomes, courtesy of New York City physician Dr. Alexander Golberg.

2. 目元のメンテナンスが新常識に

目元の印象が大きく変わることに気づいた人々が、バレない若返り施術として目元整形を選んでいる。

全米のトレンド

  • 上眼瞼形成術(まぶたのたるみ除去)
  • 下眼瞼形成術(目の下のクマ・たるみ改善)
  • 脂肪移植やナチュラルな目元リフト

日本では「変えすぎない美容」が好まれるため、このトレンドは早く浸透する可能性が高い。
また、男性の施術希望者も増えており、「ビジネスシーンで好印象を与えるための目元整形」の需要が伸びると考えられる。
Lower eyelid surgery before and afterEyelid surgery before and after photo courtesy of Dr. Mansher Singh, board-certified plastic surgeon in New York City.

3. フェイスリフトが進化し、より自然な仕上がりに

これまで「不自然になりそう」と敬遠されていたフェイスリフトが、技術の進化によって自然なリフトアップへと変化している。

全米のトレンド

  • ディーププレーンフェイスリフト(深部の組織を引き上げる)
  • ミニリフト(ダウンタイムが短く、微調整が可能)
  • 脂肪移植+リフトの組み合わせ(やせ細った顔をふっくらさせる)

日本では「ナチュラルな仕上がり」が求められるため、フェイスリフトも「劇的な変化」ではなく、「ほんの少しの若返り」として進化するだろう。また、日本人の骨格に合ったミニリフトや脂肪移植との組み合わせが、今後の主流となる可能性がある。

ミニフェイスリフトのビフォーアフター。
Mini facelift before and after photo courtesy of Dr. Goretti Ho Taghva, board-certified plastic surgeon in Newport Beach, CA.

4. 胸の縮小と「インナーブラ」トレンドが加速

豊胸手術の流行が落ち着き、「体に合ったサイズ」へのシフトが進んでいる。

全米のトレンド

  • 大きすぎない自然な胸が人気に
  • インプラントの小型化と「インナーブラ」技術の導入
  • 被膜拘縮のリスクを減らし、より快適な胸の形へ

日本でも「ボリュームよりバランスの取れた体型」を重視する傾向が強いため、自然な豊胸や胸の縮小がトレンドになる可能性が高い。

5. ボディコントゥアリング(輪郭形成)の需要が増加

全米でボディラインを引き締める施術の人気が高まっている。

全米のトレンド

  • 腹部形成術・ボディリフトが主流に
  • GLP-1(オゼンピック)による急激な減量後の皮膚のたるみ修正
  • 自然なヒップラインを作るための小規模BBL(ブラジリアンバットリフト)

日本では、まだボディラインの施術は限定的だが、「ナチュラルに引き締める美容」として注目される可能性がある。
特に、脂肪吸引+皮膚の引き締め治療が人気になるかもしれない。
腹部整形手術の前後の写真Tummy tuck before and after photo courtesy of Dr. Gary Lawton, a board-certified plastic surgeon in San Antonio, Texas.

編集長チェックポイント
~「ナチュラル美」こそ最強—2025年春の全米美容トレンドが示す未来

全米トレンドが示す、日本の美容医療の転換点

全米の最新美容トレンドは、日本の美容市場にも大きな示唆を与えている。
「つくり込む美」から「持続する美」へ。日本の美容医療も、この流れにどう適応するかがカギとなる。
今後の成功のポイントは、「ナチュラルな若返り」×「長期的な肌の健康」を提案できるかどうかにかかっているだろう。

まとめ

美容医療は「ナチュラル×持続可能」な時代へ

2025年春、アメリカの美容医療は**「つくり込む美」から「持続する美」**へと明確にシフトしている。
フィラーやボトックスの過剰使用への反発が強まり、肌そのものを若返らせる再生医療やナチュラルなフェイスリフトが主流になっている。

この流れは、日本の美容市場にも確実に影響を与える。
日本ではもともと「バレない整形」や「自然な若返り」が好まれるため、アメリカのトレンドはそのまま受け入れられる可能性が高い。
今後の美容医療の成功は、短期的な変化ではなく、長期的に美しさを維持する施術を提供できるかどうかにかかっている。