ヒアルロン酸注入後に体調不良になると患部が腫れる?知っておくべきリスクの話

ヒアルロン酸注入後に体調不良になると患部が腫れる?知っておくべきリスクの話

ヒアルロン酸注入の施術を受けた後、体調不良になった場合に腫れることはあるのか、また、体調不良でない場合にもトラブルが起きる可能性はあるのかといった不安を抱いている方もいるでしょう。そこで、ヒアルロン酸注入後に起こりうるリスクについて解説します。ヒアルロン酸注入は、美容医療の中でも比較的トライしやすい治療法の1つ。しかし、副作用がゼロというわけではありません。ヒアルロン酸注入によるリスクと対処法を把握し、治療に挑みましょう。

1.幅広い悩みにアプローチ可能なヒアルロン酸注入とは

出典:photoAC

ヒアルロン酸注入は、ヒアルロン酸製剤を気になる部位に注入し、シワやたるみの改善、唇や輪郭などのパーツ形成といった治療に用いられる美容医療の施術です。幅広い悩みに対応できる治療法として知られています。

ヒアルロン酸は、もともと皮膚や関節など体内のさまざまな場所に存在している物質であるため、比較的アレルギー症状が起こりにくいと考えられています。また、即効性があり、ナチュラルな仕上がりが期待できる点も魅力の1つ。注射器によって短時間で施術できることやダウンタイムがあまりないことから、美容クリニックにあまり慣れていない方でもトライしやすいでしょう。

ヒアルロン酸注入後のダウンタイムでは、赤みや腫れ、かゆみやむくみといった症状が代表的。こういった症状は一時的なもので、数日~2週間程度経過すると消失するのが一般的です。

2.ヒアルロン酸注入後、体調不良になると腫れる?起こりうるリスクと対処法

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ヒアルロン酸注入後に体調不良に陥った場合、何らかのトラブルが現れるのではないかと不安に思ったこともあるでしょう。そこでここからは、ヒアルロン酸注入の治療を行った後、体調が悪くなった場合のリスクについてご紹介します。

◾️体調不良になった場合に現れる可能性がある症状

ヒアルロン酸注入後に風邪などをひいて体調を崩した場合には、患部が腫れるといったリスクが考えられます。体調不良になると、血液循環が悪くなり、体内にある水分のバランスが崩れます。これにより、余分な水分が体の中に貯留。ヒアルロン酸には周りの水分を吸収する性質があるため、体内に滞った水分を吸収し、より腫れやすくなります。中でも、やわらかい唇や血流が豊富な目元といった部位は、体調不良になると腫れが現れやすいとされています。

◾️体調不良によって患部が腫れた場合の対処法

万が一、ヒアルロン酸注入後に体調不良となり、その結果患部が腫れた場合の対処法についてご紹介します。

患部を冷却する

ヒアルロン酸注入後に体調不良となり患部が腫れた場合には、冷やすと効果的とされています。腫れた部分を冷却することで血管が収縮し、症状の緩和を促すでしょう。冷たくしたタオルや、ガーゼなどで包んだ保冷剤を使って患部を冷やすのが、基本的な方法です。ただし、腫れを早く治そうとして、冷やしすぎると良くありません。冷やす際には、短時間ずつケアするよう心がけてください。

安静に過ごす

体調が悪く、患部が腫れている際には、安静に過ごしましょう。無理をすれば、症状が悪化することも考えられます。しっかりと休息をとり、身体の回復を促すことが、腫れ改善の近道です。

また、腫れた患部が気になるからと触りすぎることも避けましょう。刺激となり、炎症が悪化するおそれがあります。腫れの有無に関わらず、できるだけ触らないようにすることも覚えておきたいポイントです。

過度な運動やマッサージは避ける

ヒアルロン酸の特徴として周囲の組織の水分を吸収する性質があります。そのため、血行が良くなるような過度な運動やマッサージをすると、ヒアルロン酸が広がり、腫れが広がる可能性が。また、サウナや入浴、飲酒といった行動も血行促進につながるため要注意です。

血行を促進させ、体温が上昇するような行動は、体調不良によって腫れが気になる際にはもちろん、施術直後も避けるべき行動であることを理解しておく必要があります。

3.ヒアルロン酸注入後にアレルギー症状が現れる可能性も

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ダウンタイムがあまりない、短時間で施術できるなどメリットが多いヒアルロン酸注入ですが、リスクはゼロではありません。先述した通り、施術後の体調不良によって患部が腫れたり、アレルギー症状が現れたりするケースも考えられます。

そこで、ここからはヒアルロン酸注入によるアレルギー症状とはどのようなものなのかをチェックしていきます。少しでも可能性のあるリスクについて把握し、冷静に対処できるよう準備しておきましょう。

◾️ヒアルロン酸注入によるアレルギーは2種類

ヒアルロン酸注入後には、施術直後に赤みや腫れ、かゆみやむくみといった症状が現れますが、正常なダウンタイムの症状であれば数日~2週間程度で収まることがほとんどです。しかし、アレルギー症状である場合は、なかなか収まらない、症状がどんどん悪化するといった場合も。また、赤みや腫れ以外の症状が現れることもあります。ここからは、ヒアルロン酸注入によるアレルギー症状について主に2種類ご紹介しましょう。

即時型のアレルギー症状

即時型のアレルギー症状は、施術後数分~数時間のうちに、かゆみやじんましんなどが現れます。また、血圧の低下や呼吸困難、アナフィラキシーショックなどを併発することもあるため、軽視してはいけません。症状が軽い場合は、正常なダウンタイム中の経過とよく似ているため、素人では見分けがつかないこともあります。そのため、気になる症状がある場合や体調が著しく悪い場合などは、すぐに医師に相談してください。

遅延型のアレルギー症状

遅延型のアレルギー症状は、ヒアルロン酸注入の施術後、数日経過してから腫れや赤み、熱感といった症状が現れる点が特徴です。場合によっては、患部に熱感がある場合や、赤みが見られることも。赤みや腫れは正常なダウンタイムの症状と似ていますが、アレルギー症状である場合には、腫れと赤みと同時に、熱感を併発するケースがあります。

ときには、ヒアルロン酸を注入してから数ヶ月後に腫れが起こったり、腫れがだんだんと悪化したりすることも。ほかにも、ヒアルロン酸注入によってできたしこりが時間の経過とともに硬くなり、炎症や痛みが現れている場合も、遅延型のアレルギー症状が疑われます。遅延型のアレルギー症状では、施術してから時間が経過しているため、ヒアルロン酸が原因であることに気づかない可能性もあります。ヒアルロン酸注入後は長い目で異常がないか確認しましょう。

◾️アレルギー症状が現れた場合の対処法は?

ヒアルロン酸注入後にアレルギー反応が出た場合には、ヒアルロン酸溶解注射や抗アレルギー薬を投与する方法が代表的です。ヒアルロン酸溶解注射は、ヒアルロニターゼというヒアルロン酸を分解する働きをもった酵素を注入して、アレルギー症状を治療する方法です。個人差はありますが、注入後数日~数週間で元の状態へと戻るでしょう。ただし、ヒアルロン酸溶解注射によってアレルギー症状が現れる可能性があることも理解しておいてください。

ヒアルロン酸溶解注射でもなかなか症状が良くならないときには、ステロイドや抗アレルギー薬の内服をすることもあります。場合によっては注射による治療を選択するクリニックも。これらの治療は医療機関でのみ対応可能なため、異変を感じたら重症化する前に受診先に問い合わせることが大切です。

また、異常をできるだけ早く察知するために、ヒアルロン酸注入後は患部の経過観察を日々意識するよう心がけましょう。そして、「腫れてきただけだから」と軽視せず、放置しないようにしてください。

まとめ

ヒアルロン酸注入は、シワやたるみ、パーツ形成など、幅広い悩みにアプローチできる魅力的な施術です。もともと体内に存在する物質であることからリスクはあまりないと思われがちですが、副作用の可能性はゼロではありません。施術後の体調不良によって患部が腫れたり、まれに、アナフィラキシーショックや呼吸困難、腫れが悪化したりといったアレルギー症状が現れることがあります。少しでも異変を感じたら医師に相談し、適切な対処をしてもらいましょう。

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【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12カ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ヒアルロン酸溶解注射
【治療期間および回数の目安】1~5回程度
【費用相場】1回約¥10,000~¥30,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】赤み、かゆみ、アレルギーなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。