
ロンジェビティという言葉を聞いたことがありますか?近年、米国を中心に定着し始めている新しいムーブメントであるロンジェビティ。エイジレスな生活習慣を実践している方には、ぜひ知っておいてもらいたい言葉です。そこで今回は、美容と健康の最新トレンドであるロンジェビティについてピックアップ!ロンジェビティの意味とロンジェビティの観点に当てはまる医学や美容医療、セルフケア方法をご紹介します。
1.ロンジェビティとは?

出典:photoAC
ロンジェビティは、英語で「Longevity」。日本語で「不老長寿・健康長寿」を指す言葉です。年齢に逆らうのではなく、自分らしい人生を長く健康な状態で楽しむことを意味しています。近年では、このロンジェビティの考え方が米国を中心に定着し始めているのです。
現在は、パナソニック株式会社や化粧品会社・ロレアルグループなどがロンジェビティ産業に参入。ロレアルグループは、米国・ラスベガスで開催された世界最大級のテクノロジー見本市「CES® 2025」にて、ロンジェビティの観点で開発した新技術を発表しています。美容と健康の新潮流として、美容業界の経営者やエイジレスなライフスタイルを目指す方から注目されている考え方なのです。
2.ロンジェビティ医学に含まれる分野

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ロンジェビティ産業やロンジェビティの考え方を実現する基盤となっているものは、バイオテクノロジーや予防医学、再生医療といった医療技術です。
ロンジェビティ医学に含まれるそれぞれの分野について詳しく解説します。
◾️バイオテクノロジー
バイオテクノロジーは、ロンジェビティの観点に当てはまる医療技術です。バイオテクノロジーとは、生物が持つ性質や能力を活用する技術のこと。具体的には、健康をサポートする役割を担っているペプチドを補うペプチド療法、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)を配合したサプリメントなどがあります。
そのほか、医療業界ではバイオテクノロジーを活用して慢性疾患のリスクを減らす研究や、変形性関節症をはじめとした年齢とともに発症リスクが高まる疾患の炎症を軽減する研究なども進行中。このような健康な状態で長く生きるための研究は、ロンジェビティの考え方とも共通しています。
◾️予防医学
「病気にかからないように予防して健康を維持する」という予防医学の考え方は、健康長寿を追求するロンジェビティの観点にも当てはまっています。
具体的には、生活そのものを見直して健康的に生きることを目指す伝統医学・アーユルヴェーダや、発酵食を取り入れた食事による健康サポートなど。肌分析デバイスや、採血による検査で体の老化度合いを調べるエピジェネティッククロックなどを活用したエイジングケア方法の提案も、ロンジェビティの観点に当てはまる予防医学の技術です。
◾️再生医療
ロンジェビティの観点と、再生医療の方針は一致します。再生医療とは、ヒトや動物の細胞、人工的な材料などを使用し、ケガや病気で機能不全になった臓器や組織を再生させる医療技術のこと。脳梗塞や脊髄損傷、変形性関節症、心不全などの治療をはじめ、肌治療にも活用されています。ロンジェビティの考え方である健康寿命の延伸につながっている技術です。
3.ロンジェビティの観点で取り入れたい美容医療

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美容医療におけるロンジェビティは、健康的な美しさを長く保つという意味で用いられます。
ロンジェビティの観点で選定した、エイジングケアに向いている美容医療の例をご紹介しましょう。
◾️オーソモレキュラー栄養療法
オーソモレキュラー栄養療法とは、問診や血液検査で栄養状態を調べ、その結果に基づいた食事指導やサプリメント、点滴などによる栄養補給、生活習慣指導を行う治療法のこと。年齢に応じたエイジングケア、肌トラブルの軽減効果などが期待できます。
不足している栄養を確認し、健やかな肌状態を目指すこの治療法は、体の内側から美を追及したい方に向いているでしょう。
◾️エクソソーム治療
エクソソーム治療とは、幹細胞培養上清液に含まれるエクソソームを点滴や注射、ダーマペンなどで投与し、老化・損傷した細胞の修復を促す再生医療のこと。美容医療分野だけでなく、がんや脳卒中などさまざまな疾患の治療への活用も検討されているアプローチです。
肌のターンオーバー促進やコラーゲンの生成、エラスチンの増産効果などが期待できるため、年齢とともにシミやシワが増えてきた、肌荒れがなかなか治らないといった方は試してみるといいかもしれません。
◾️PRP注入
PRP注入とは、血液から抽出した血小板(多血小板血漿)を損傷部位に注入する再生医療のこと。血小板には、多くの成長因子が含まれています。PRP注入では、この成長因子の働きを利用して組織の修復や炎症の抑制を図るのです。シワやくぼみ、ほうれい線、ニキビ痕など気になる箇所にPRPを注入し、ハリとうるおいのある肌状態へと導きます。
自身の血液を使用するため、アレルギー反応を起こす心配がほとんどないところも大きなメリットといえるでしょう。
◾️NMN点滴
NMNは、ニコチンアミドモノヌクレオチドという物質。ビタミンB3を材料として体内で自然に生成されますが、年齢を重ねるにつれて生産量が減少します。その不足したNMNを体内に投与する治療法がNMN点滴です。身体機能や認知機能の向上、若見え効果などが期待できます。
肌のキメを整えたい、シワやたるみを軽減してハリ・ツヤを向上させたいといった方に向いているでしょう。
◾️線維芽細胞療法
線維芽細胞療法とは、自身の細胞を培養・注入して、シワやたるみなどの老化症状の改善を図る治療法のこと。注入した細胞の中では、自然にコラーゲンやヒアルロン酸が生成されるため、シワ改善を目的としたアプローチの中でも比較的効果の持続期間が長いところが特徴です。異物も入り込まないため、副作用が少ない治療法ともいわれています。
ただし、注入した細胞は時間とともに老化するため、定期的な施術が必要です。クリニックによっては、培養した細胞を冷凍保存しておくサービスを実施しているところもあります。年齢とともに減少・老化する細胞を培養して移植する線維芽細胞療法は、ロンジェビティの観点にも当てはまる美容医療といえるでしょう。
4.ロンジェビティの観点で実践できるセルフケア

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ロンジェビティの観点をもとにした、実践できるセルフケア方法もチェックしておきましょう。
◾️食生活を整える
健康な体を長く維持するためには、食生活を整えることが大切です。食事の際には、主食・主菜・副菜を基本として栄養バランスを整える、発酵料理を取り入れる、新鮮な素材を選ぶ、食材の良さを引き出す調理法を活用するといった点を意識しましょう。
◾️日々の運動習慣
健康長寿を目指すためには、日常生活に適度な運動を取り入れることも重要です。意識して体を動かすとともに、定期的に体重を測って増減管理を行いましょう。ただし、無理な減量はおすすめできません。若年女性のやせすぎや高齢者の低栄養状態も要注意です。
ロンジェビティの観点を十分に取り入れたいときには、オンラインフィットネスをはじめとしたデジタルフィットネスも試してみてください。
◾️ストレス管理
ロンジェビティの意識を高めるためには、ストレスをうまくコントロールすることが大切です。
ストレスコントロールには、心身の状態の把握と改善を図れるウェルビーイングツールの活用が有効でしょう。ウェルビーイングの向上は、病気の予防やストレスの軽減、メンタルヘルスの安定につながります。
まとめ
ロンジェビティの意味とロンジェビティの観点に当てはまる医学や美容医療、セルフケア方法について解説しました。ロンジェビティの観点に沿った医療技術が急速に発達しつつある現代においては、その考え方を十分に理解した上で自分に合った方法を選択することが大切です。年齢を重ねる前に、ライフスタイルの見直しと今できる治療法を試しておくといいかもしれません。
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・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
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・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
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【リスク・副作用等】血管痛、悪心、倦怠感、アレルギー反応など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】真皮線維芽細胞療法(真皮線維芽細胞の培養・増殖・移植)
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※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】内出血、腫れ、発赤、疼痛、かゆみ、細胞の異常増殖による硬結・しこりなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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