再生医療の美容分野における種類とは?若々しくいたいなら選ぶべき?

再生医療の美容分野における種類とは?若々しくいたいなら選ぶべき?

再生医療の技術が発展したことにより、美容分野でも再生医療が注目を集めています。美容分野において、再生医療はどのように活用されているのか、気になる方も多いでしょう。そこで今回は、美容分野における再生医療の種類をピックアップして紹介します。再生医療の基本的な知識についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.再生医療とはどんなもの?

出典:photoAC

再生医療とはいったいどんなものなのか、確認していきましょう。

■再生医療とは

再生医療は、病気やケガで損なわれた体の機能を再生する治療のこと。生きた細胞や遺伝子材料、人工物を駆使して、もともと人が持つ再生する力を引き出す最先端技術の1つです。現在行われている治療方法は、患者さんから採取した細胞を体外で培養して組織や臓器を生成、患者さんに移植するといった手法です。これまで治療が難しいとされていた病気の新しい治療の選択肢になる可能性があるため、注目が集まっています。

■再生医療の種類

再生医療に活用されている細胞には、体性幹細胞、iPS細胞、ES細胞の3つがあります。

体性幹細胞 臓器や生体組織から採取される幹細胞
iPS細胞 皮膚などから採取した細胞に遺伝子の導入などを行い、多能性幹細胞に変換してつくられた細胞
ES細胞 胚盤胞期の胚から採取され、あらゆる細胞に変わることができる多能性幹細胞

各組織に存在する体性幹細胞は、最も治療に応用されています。基本的に分化能力はなく、ある一定種類の細胞にしか分化できません。

ES細胞はいろいろな組織や臓器に分化できる機能があります。しかし、ES細胞は赤ちゃんになる可能性のあった受精卵が元になっているという倫理的な問題を有しているため、再生医療の研究が進まない要因となっていました。

ノーベル賞を受賞して名前が広がったiPS細胞は、人の皮膚などから採取する体細胞からつくられ、いろいろな組織や臓器に分化できる機能があります。ES細胞の倫理的な問題を解決できるという点においても、大きな注目を集めています。

2.美容分野における再生医療の活用方法

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美容分野における再生医療はどのように活用されているのでしょうか。

■再生医療は美容分野でも活用されている

美容分野でも再生医療は注目を集めており、進化を続けています。

これまでの美容医療は外から手を加える治療がメインでした。治療から時間が経つと効果が弱まるため、維持するためには継続して治療する必要があります。それに対して再生医療は内側からの改善により、継続した効果が期待できるという点が大きな違いです。

肌の再生医療により、肌のハリや弾力、ほうれい線、毛穴といった悩みを根本から解消できる可能性があるでしょう。

■再生医療で肌に期待できる効果とは?

赤ちゃんの肌は線維芽細胞が活発に働いており、コラーゲンやヒアルロン酸などの美肌のもととなる成分が生成されるため、肌にうるおいや弾力があります。年齢を重ねると肌のうるおいがなくなりたるみやシミができやすくなるのは、線維芽細胞が少なくなることが原因です。

肌の再生医療では、体外で増やした線維芽細胞を移植することで、老化症状が現れる前の肌の状態に戻すよう働きかけます。コラーゲンやヒアルロン酸などの美肌のもととなる成分が生成されることで、うるおいや弾力のあるきれいな肌を取り戻せることに加え、老化の進行を抑えることにもなるでしょう。

自分の細胞のみを使用するため拒絶反応なども少なく、人工物を使用する治療法と比べて副作用のリスクが低いというメリットもあります。

■肌の再生医療にデメリットはあるの?

肌の再生医療は自由診療がメインです。肌細胞を作成する手間がかかるため、ほかの美容医療と比較して高額になる傾向にあります。安価な治療方法ではないという点は、デメリットの1つでしょう。

また、肌の再生医療は、すぐに効果が実感できる治療ではないという点も挙げられます。移植した線維芽細胞の働きにより美肌のもととなる成分が生成され、徐々に肌の機能が改善していくため、ほかの美容医療と比べると効果を実感できるまでに時間がかかるでしょう。即効性を求める方には、デメリットになるかもしれません。

注射による内出血や腫れ、赤みなどが起こる可能性があるのもデメリットといえます。ただし多くの場合1~2週間ほどでおさまり、メイクでカバーできるでしょう。

3.美容分野における再生医療の種類とは

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最後に、美容分野における再生医療の種類をチェックしていきましょう。

■真皮線維芽細胞療法

真皮繊維芽細胞療法は、真皮にある美肌のもととなる成分が生成される細胞を増やす治療方法です。真皮線維芽細胞を培養して増やし、たるみやシワなど肌悩みが気になる箇所に注入することで、症状の改善が期待できます。

培養した肌細胞は半永久的に保存ができ、定期的に治療を行うことで、肌の老化の進行を遅くすることも可能です。

■PRP療法

PRPは多血小板血漿の略称。血液に含まれる血小板にある創傷治癒の働きに着目した治療方法が、PRP療法です。自分の血液をもとに高濃度の多血小板血漿を抽出し、肌に注入することで、傷を治したり細胞を修復・再生したりする機能が働き、きれいな肌を取り戻すことができます。

高濃度の多血小板血漿を美容液と混ぜ、ダーマペンで肌に直接塗布するヴァンパイアフェイシャルも、PRP療法の1つです。肌に細かな傷をつけることにより、自然治癒力を作用させ肌のさまざまな症状を改善させる、ハリウッドセレブや韓国の著名人にも人気の施術です。

■エクソソーム療法

エクソソームとは、幹細胞が分泌するカプセル状の物質のこと。悩みを改善したい箇所にエクソソームを局所注射もしくは点滴で注入し、修復を促す治療方法です。顔の場合は局所注射により、皮膚の炎症やシミ・シワの改善などに効果が期待できます。点滴であればダウンタイムの軽減や不眠改善、疲労回復なども期待できる治療法です。

■浄化濃縮幹細胞培養上清液点滴

浄化濃縮幹細胞培養上清液は、幹細胞を培養しそこから細胞成分を取り出した上澄み液を指します。浄化濃縮幹細胞培養上清液にはHGF(肝細胞成長因子)などの成長因子が含まれているのが特徴で、細胞の活性化を促し、肌のハリアップやターンオーバーを整える効果が望めます。肌のトラブル改善・予防以外にも、冷えやむくみの軽減、疲労回復、睡眠の質改善などの効果が期待できます。

■ファットバンク

ファットバンクは採取した脂肪を凍結保存するサービスのこと。脂肪吸引で採取した脂肪を脂肪由来幹細胞に加工し凍結保存することで、長期保存が可能です。シワ、たるみの改善のため顔や首などに注入したり、脂肪注入豊胸に使用したりと、必要に応じて使用できます。

■まとめ

もともと備わっている自然治癒力を引き出す再生医療は、美容分野でも広く活用され始めています。これまで避けられないとされていた肌の老化を抑え、悩みを根本から解消できる可能性がある、これが再生医療の大きな魅力。いろいろ試してみたけど改善につながらない、そんな悩みがある方は、再生医療を検討してみるのも良いかもしれません。再生医療が気になる方は、まず無料カウンセリングで相談してみてください。

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