
短い期間できれいな肌を目指す『ZO®SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』のセラピューティックプログラム。短期間で結果が出やすい“攻めの治療”ができる反面、皮むけや赤みを伴うというイメージが強いのではないでしょうか。「やってみたいけどダウンタイムが気になる……」という方も多いはず。そこで今回は、『ゼオスキンヘルス』のセラピューティックプログラムについて徹底解説!特徴やダウンタイムの症状を紹介していくので、悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
『ゼオスキンヘルス』のセラピューティックプログラムとは?
『ZO®SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』は、結果にこだわり真に美しい肌を目指す医療機関専売コスメブランドです。アメリカの皮膚科医ゼイン・オバジが35年以上もの研究をもとに創設されました。健やかで美しい肌を保つには、科学の力を利用すべきというのがゼオスキンヘルスの考え方。一人ひとりの肌に合わせて使用するアイテムを選定し、局所的なケアではない健やかな肌へと導きます。『ゼオスキンヘルス』の代表的な治療方法、セラピューティックについてチェックしていきましょう。
『ゼオスキンヘルス』のセラピューティックプログラム
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セラピューティックとは、『ゼオスキンヘルス』のアイテムを用いた集中治療プログラムの1つ。医師や専門家の診察のもと、12~18週間かけて集中的に肌質改善を目指します。美白作用のあるハイドロキノンとビタミンAの1種トレチノインが、セラピューティックプログラムの中心となる成分。
ハイドロキノンにはシミのもとであるメラニンの生成を減らす働きがあり、「ミラミン」や「ミラミックス」に配合されています。トレチノインは、ターンオーバーを促進する効果のある処方薬。日本の厚生労働省のような役割を担うアメリカのFDAでは、トレチノインはシミやしわ、ニキビの治療薬として認可されています。レチノールと同じくビタミンAですが、より効果が高く副反応も出やすいため医師の処方がなければ購入できません。
成分濃度が高いアイテムを用いるプログラムのため、治療中に赤みや皮むけなどの副反応が出る可能性がありますが、短い期間で肌質改善が目指せる“攻めの治療”ができるのが、セラピューティックの特徴です。肌悩みや予算などに合わせて医師と相談したうえで使うアイテムを調整していきます。
セラピューティックで期待できる肌への効果とは?
セラピューティックはハイドロキノンとトレチノインを併用することで、肌のターンオーバーを促しシミやくすみの原因となるメラニン色素を減らす効果が期待できるプログラムです。
セラピューティックで改善が期待できるのは、以下のような肌悩み。
- 毛穴
- シミ
- 肝斑
- ニキビ、ニキビ跡
- くすみ
このように、セラピューティックプログラムはさまざまな肌悩みに効果が期待できるのが特徴です。
セラピューティックで皮むけや赤みが出るってほんと?
セラピューティックといえば皮むけをするというイメージが強い方も多いはず。そのとおり、セラピューティックプログラムは、皮むけや赤みなどが生じる可能性が高い治療方法です。皮むけなどが起こる原因は、主にビタミンAの一種であるトレチノインの作用によるA反応によるもの。A反応とは、ビタミンAが不足している肌にビタミンAを補給することにより、ターンオーバーが促進され一時的に起こる皮むけや赤み、かゆみなどの反応のことです。ビタミンAが足りているなど、A反応が出ないケースもあります。また、どのような副反応が出るかは個人差があり、皮むけや赤み、乾燥、ヒリヒリとした痛みなどが挙げられるでしょう。
副反応と聞くと不安になるかもしれませんが、セラピューティックは医師による指導が必須のプログラムです。安全に使用するため、アイテムや使用量を一人ひとりに合わせてカスタマイズして提案もらえるので、安心して臨むことができるでしょう。また、セラピューティック期間中はずっと皮むけなどの症状が続くのかというとそうではありません。セラピューティック期間中のプロセスは、以下の見出しで確認していきましょう。
セラピューティックの3つのプロセス
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出典:@y.akane.y_pbさん
セラピューティックプログラムは、12~18週間(4~5ヶ月)かけて肌質改善を目指すのが基本の流れ。半年以上ハイドロキノンを使うと色素沈着の恐れがあるため、半年以上継続することはできません。その間、肌は反応期→耐久期→完成期という3つのプロセスを経て変化していきます。
【セラピューティックの3つのプロセス】 反応期(4~6週間目)…肌のターンオーバーが促進され、古い角質がはがれ落ちる 耐久期(7~9週間目)…肌に耐性が生まれ、赤みなどの副反応が落ち着いてくる 完成期(10~12週間目)…肌のトラブルが改善し健やかな肌に |
それぞれの時期の肌の特徴と実際に取り入れたことがある方の口コミを確認していきましょう。
反応期(4~6週間目)
始めのステップである反応期は、赤みや皮むけなどの副反応が強く出やすい時期。セラピューティックプログラムをスタートして2~3週間は、とくに副反応が起こりやすいでしょう。ボロボロになってしまった肌を見て失敗した……と思う方も少なくないようですが、きれいな肌を手に入れるための通過点です。反応期を我慢して治療を継続することが大切です。
また、過去にトレチノインを使用した経験があり耐性ができている、皮脂の分泌量が多いなど、皮むけしにくい方もいます。
皮むけしているからと無理にはがしたり、かゆいからとかきむしったりしてしまうと、跡になる可能性もあるので要注意!我慢できない場合は、医師に相談しましょう。
【反応期の口コミ】 セラピューティックを始めて3日目から皮むけが起こった 皮むけがあると スキンケアがしみる よく動かす目や口周りは皮むけしやすくマスクが欠かせない 思ったよりも皮むけしなかった |
耐久期(7~9週間目)
肌がトレチノインに慣れると、次第に副反応は落ち着いてくるでしょう。なかにはまだ皮むけなどの反応が治まらない方もいますが、ボロボロだった肌に徐々にハリが見られるようになったり、毛穴が目立ちにくくなったりと、肌質の変化を実感し始める方も多いようです。
【耐久期の口コミ】 皮むけが落ち着いてファンデーションで隠せるようになった 毛穴が目立ちにくくなってきた 肌にハリが出てきた 落ち着いてきたけど引き続き皮むけはあった |
完成期(10~12週間目)
完成期になると、肌トラブルが改善し弾力や透明感など肌の変化をより実感できるようになるでしょう。
完成期のあとは、維持期に移行します。セラピューティックプログラムで使っていたアイテムを急にストップするのではなく、マイルドなものにシフトしていく流れになるでしょう。きれいな肌を維持するため、維持期にどんなスキンケアをするのが良いか、医師と相談のうえ決めると良いでしょう。
【完成期の口コミ】 肌トーンが上がって日焼け止めだけで外出できるようになった 肌トラブルが少なくなった 皮むけで心が折れそうだったけど頑張って良かった |
『ゼオスキンヘルス』のセラピューティックの注意点は?
最後に、セラピューティックプログラムの注意点を押さえておきましょう。
セラピューティック中日焼け止めは欠かせない!
日焼け止めはセラピューティック中でなくても1年中欠かせないというのがもはや常識ですが、セラピューティック中は特に注意が必要です。なぜなら、バリア機能が一時的に低下し、紫外線のダメージを普段よりも受けやすくなるから。紫外線対策を怠ってしまうと、シミができやすくなるなど普段よりも肌への負担が大きくなります。外出する日は日焼け止めに加え、飲む日焼け止めを併用するのもおすすめです。
自己判断はトラブルのもと!医師の指示に従って
セラピューティックプログラム中は、肌の変化が顕著に表れます。皮むけがひどい、大事な予定があるなど一時的に中止したいタイミングもあるかもしれません。また、セラピューティックプログラム=皮むけするほど良いという勘違いから、思ったよりも皮むけしないとトレチノインの量を増やす方もいるようです。しかし、自己判断で中止したり増やしたりするのは、失敗のもと!場合によっては色素沈着したりシミになったりと、トラブルの原因になる可能性もあります。困ったときは必ず医師に相談し、判断を仰ぐようにしましょう。経過を見て適切なケアの方法を指示してくれるはずです。
まとめ
今回は、『ゼオスキンヘルス』のセラピューティックプログラムについて解説しました。トレチノインなどを用いた“攻めの治療”のため、比較的激しくA反応が起こる傾向にありますが、これは肌が生まれ変わるために必要な過程です。これまでのスキンケアではあまり効果が実感できなかったという方も、セラピューティックプログラムなら肌の変化を感じることができるかもしれません。仕事があるので皮むけすると困るといった場合は、皮むけしにくいマイルドコースなどもあります。医師に相談してぴったりの治療方法を提案してもらい、肌悩みの解消を目指してみてはいかがでしょうか。
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