【美容医療の長期症例】施術から半年後・1年後・5年後はどうなってる?治療の効果を長持ちさせる秘訣も

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【美容医療の長期症例】施術から半年後・1年後・5年後はどうなってる?治療の効果を長持ちさせる秘訣も

美容医療に興味はあるけれど勇気が出ない、そんな方からときどき聞かれるのは「数年後には後悔しそう……」という不安の声。それもそのはず、美容医療には「施術から数年経つと崩れてくる」「一生メンテナンスし続けないといけない」など、ネガティブな体験談もゼロではありません。今回は、施術直後のビフォーアフターだけでなく、半年後、1年後、5年後…と長期的な術後経過を解説。長期症例を掲載するクリニックや効果を長く維持するための秘訣などもまとめています。ぜひ最後まで読んで、美容医療についての知識を深めていきましょう。

1.【施術別】美容医療施術による長期的な変化とは?

数年前は美容医療と聞けば「美容整形」が主流でしたが、現在では外科治療だけに限らず、さまざまなアプローチの中から選べるようになりました。そして、その中には持続性や即効性をウリにする治療法も多くあります。それほど、美容医療を受ける方の多くが、「いつ効果が表れて、いつまで続くのか?」を重視しているということ。美容計画を立てるうえでも重要なポイントなので、気になる方が多いのも当然でしょう。

また、施術後の一般的な経過についてあらかじめ知っておけば、施術に対する不安感を和らげることができるかもしれません。まずは、「美容外科治療」と「美容皮膚科・注入治療」に分けて、術後の経過の目安を確認しておきましょう。

美容外科治療の経過|脂肪吸引やフェイスリフトなど

美容外科治療とは、主にメスを使って切開するような外科的施術のこと。例としては次のような治療があります。それぞれの持続期間の目安を見てみましょう。

治療 持続期間の目安
二重切開術 半永久的
フェイスリフト(切開リフト) 5~10年
鼻尖形成 半永久的
エラ削りなどの骨切り術 半永久的
脂肪吸引 半永久的
豊胸手術(シリコンバッグ挿入) 半永久的

※上記の持続期間は目安であり、治療内容による違いや個人差があります。

切開を伴うような大がかりな外科治療には、半永久的な効果が得られるといわれているものが多くあります。これらは施術が成功して自然な仕上がりであれば、その後のメンテナンスは必要 ないといわれるものです。いわゆる「整形は崩れる」ということも、通常であれば考えられないはず。 しかし、実際に施術を受けた方からは、経年変化したという声もあります。これはなぜなのでしょうか?

半永久的な美容外科治療でも経年変化することがある

メンテナンス不要で効果が続くとされる美容外科治療でも経年変化してしまう原因には、主に次のようなものがあります。

  • 加齢による影響
  • 急激な体重増加
  • 不十分なスキンケア

例えば、二重切開術の場合、まぶたの脂肪や皮膚を除去することで二重ラインを形成するため、基本的には半永久的に効果が維持されます。しかし、加齢とともにまぶたがたるんだり、痩せたりすることで、見た目が変化してしまう可能性も。フェイスリフトの場合も、加齢によって施術部位の周りがたるんでしまうと効果が薄れて感じられることがあります。

脂肪吸引の場合は、脂肪を除去した部分はリバウンドの可能性がないものの、それ以外の部分には当然脂肪はつきます。そうなると、患部とその周辺で脂肪のつき具合が異なってしまい、アンバランスな見た目になってしまうでしょう。
また、顔の脂肪吸引をすると、肌の弾力低下やたるみ、乾燥を引き起こしやすくなるともいわれています。そのため、もともと皮膚が薄い方、乾燥肌の方はとくに注意が必要。施術直後はあまり気にならなくても、加齢とともにたるみが目立ちやすくなったり、肌の凹凸や傷痕が見えやすくなったりすることもあります

つまり、半永久的に効果が続く美容外科治療でも、加齢の影響、術後の食生活やスキンケアによって見た目の変化が生じる可能性もあるということ。メンテナンス不要であっても、効果が薄れていないかどうか、長期的な経過を写真に収めておくことをおすすめします。

美容皮膚科・注入治療の経過|ヒアルロン酸注入やレーザー治療など

美容皮膚科治療や注入治療は、メスを使わない手軽な美容医療として近年人気が高まっています。しかし、美容外科施術と異なり、半永久的な効果は期待できません。以下に主な治療の例とそれぞれの持続期間をまとめました。

治療 持続期間の目安
ヒアルロン酸注入 半年~2年
ボツリヌストキシン注入 3~6ヶ月
水光注射 1~2ヶ月
PRP療法 半年~1年
レーザートーニング 半年
IPL治療 3~6ヶ月
糸リフト(スレッドリフト) 半年~1年
ピーリング 1ヶ月

※上記の持続期間は目安であり、治療内容による違いや個人差があります。

光照射や製剤注入などのアプローチがとられる美容皮膚科治療では、低侵襲でローリスクな分、効果が長く持続しにくいという特徴があります。持続期間は、使用する製剤や機器の違い、個人差によってさまざまですが、数ヶ月から数年と短期間のものが多いでしょう。そのため、ほとんどの治療で定期的なメンテナンスが必要です。

美容皮膚科治療は施術後の不自然な変化に注意!

美容外科治療と比べると通院の手間はありますが、長期的な経過を医師とともに見ていけるのは美容皮膚科治療のメリットでもあります。なぜなら、多くの美容皮膚科治療は時間経過とともに術後の状態が変化しやすいから。
具体的には……

  • 注入した製剤が体内に吸収されて減っていく(例:ヒアルロン酸注入)
  • 施術部位やその周囲が変化して効果が薄れてしまう(例:糸リフト)
  • 繰り返し施術することで徐々に効果が表れる(例:PRP療法)

といった変化を辿ります。

美容皮膚科治療では、時間の経過とともに自然と元の状態に戻り、次回のメンテナンスを迎えるというのが理想です。しかし稀に、注入したヒアルロン酸製剤や脂肪などによって患部に“しこり”が生じてしまうケースも。中には、施術から数年経ってからしこりが生じる「遅発性結節」を発症する方もいます。しこりは数ヶ月で自然と消えることが多いため経過観察になる場合がほとんどですが、長期間残ってしまうケースも。長く放置されたしこりは治療が難しくなるため、術後もしっかりと経過を追い、異変を感じたらすぐに医師に相談するようにしましょう。

2.【写真あり】長期症例を公開するクリニックを調査!SNSの事例もチェック

効果の持続期間にかかわらず、美容施術を受けた際にはその後の経過を追うことが大切です。その際、参考にしたいのが美容クリニックの長期症例。公開しているクリニックはそう多くはありませんが、半年後、1年後…と長期経過を公開しているということは、治療内容について信頼できる証でもあるでしょう。

長期症例を公開する美容クリニックの事例

実際に長期症例を公開する美容クリニックの事例を紹介します。

脂肪吸引|RIVER CLINIC

出典:RIVER CLINIC

RIVER CLINIC院長の戸田貴之医師は、ご自身のXで「長期経過を載せれるのは自信の現れ」と投稿されています。その言葉通り、SNSやクリニックの公式ホームページでは施術から半年以降の長期症例を多数公開。“リバー式小顔脂肪吸引”と称したクリニック独自の脂肪吸引治療の効果を紹介しています。

鼻中隔延長|La Clinique

出典:La Clinique

La Cliniqueの長瀬大蔵理事長は、美容外科治療のエキスパートとして多くの執刀実績を持つドクター。クリニックの公式インスタでは鼻中隔延長の長期症例が公開されており、術後2年経過した患者さまのインタビューも見ることができます。

フラクショナルレーザー|JUN CLINIC

出典:JUN CLINIC

複数の機器を組み合わせて効果を高める“カスタマイズレーザー治療”に力を入れているJUN CLINIC。総院長である菅原順医師は、クリニックの公式インスタにて治療後のアフターケアについて発信しており、主にレーザー治療の長期症例も多数公開。経過を見ながら患者さま一人ひとりに合った美のサポートを行っています。

SNSには美容医療の長期経過についてリアルな声も……

SNSに投稿されたリアルな声もチェックしてみましょう。
こちらは、実際に脂肪吸引した女性たちの体験談。個人差はありますが、施術部位の乾燥を感じる方は少なくないようです。

「骨切りとか顔の脂肪吸引すると乾燥やばくない?とくに下顔面のオペしたところ。私の場合顎らへんがめっちゃ乾燥した!」
「腹部全周の脂肪吸引してから骨ストとは思えないくらいお腹ペラペラ最高だけど乾燥がやばすぎて痛いまである」

また、外科手術による鼻中隔延長を受けた女性からはこんなコメントも……

「鼻中隔延長が上手く出来てなくて鼻先が下に落ちてくんのよ。怖いのが術直後はきれいな点、半年〜2年かけてだんだん落ちてくる。鼻は長期経過の症例見ないとダメな理由。」

外科手術による鼻中隔延長は半永久的に効果が続くとされていますが、5年、10年と年数が経過すると稀に鼻先が少しずつ下がってきてしまうことも。クリニック選びの際には医師の実績も大事なポイントですが、“長期症例を重視しているか”も判断材料にすることが大切です。

▽美容クリニック選びのポイントについてはこちらで詳しく解説しています。

3.【コラム】美容施術の効果を長く維持するためには?

美容施術の効果の持続期間には、かなり個人差があります。効果が長く続くかどうかは、もちろん治療内容にもよりますが、患者側の術後の過ごし方なども大きく関係しています。具体的には、次のようなポイントを意識すると良いでしょう。

適切なタイミングでメンテナンスを継続する

美容医療の効果を長く保つためには、“1回やって終わり”ではなく、継続することが大事。効果が半永久的とされる美容外科治療であっても、その後の経過には注意を払うことが大切です。
美容皮膚科治療、注入治療の場合には、効果が切れてくるタイミングで欠かさずにメンテナンスを受けるようにしましょう。そうして自身の美容への投資を積み重ねていくことで、5年後、10年後には大きな効果が得られる可能性が高まります。

体質や体型変化につながるような生活習慣を避ける

美容外科治療であっても経年変化してしまう主な原因として、加齢や体重増加があると説明しました。そのため、カロリーオーバーにつながる食事やエイジングサインを助長してしまうような生活習慣は避けた方がいいでしょう。「脂肪吸引したから過食してもOK!」ではなく、むしろ脂肪吸引したからこそ整った食生活や適度な運動を心がけないといけない、というのが正解。また、乾燥肌にならないように保湿を重視したスキンケアを心がけることも大切です。せっかく受けた美容施術の効果が薄れてしまわないよう、日々の過ごし方を見直してみましょう。

まとめ

美容医療を受けるとなると、多くの方が施術直後の仕上がりに気を取られがちです。しかし、本当に見るべきは、施術によって数年後にどのような影響が出てくるか、ということ。美容施術を受けることは決してゴールではなく、将来的な美への投資のスタートラインに過ぎません。クリニックを選ぶ際には、施術直後だけではなく、長期症例も公開しているかチェックしましょう。今の自分だけでなく、未来の自分にも自信が持てるようになる、そんな美容施術との出会いがありますように。NEROでもさまざまな美容医療の長期症例に注目していきます。

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・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。
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