おでこのしわ|若いのにできる理由は?改善が望める治療法もご紹介

おでこのしわ|若いのにできる理由は?改善が望める治療法もご紹介

「おでこのしわが若いのにできてしまった……」と悩んでいませんか。おでこにしわがあると、周りに不機嫌そうな印象を与えてしまう可能性があります。他にも老けて見えるなど、しわがあることによるマイナス面は大きいでしょう。今回は、若いのにおでこにしわができる原因や、アプローチできる治療法をご紹介します。おでこのしわが気になっている方は、お役立てください。

1.おでこのしわが若いのにできる原因

出典:photoAC

「おでこにしわがよる」というのは、若い方にも多い悩みです。ではなぜ、おでこのしわは若いのにできてしまうのでしょうか。おでこのしわができる原因は、主に表情のクセ、乾燥、紫外線、コラーゲン・エラスチン減少など。まずは、4つの原因がどのように影響してしわが生じるのか、それぞれ見ていきましょう。

■【おでこのしわ|若いのにできる原因1】表情のクセ

若いのにおでこにしわができる原因の1つ目は、表情のクセです。眉毛を上下させる、目を見開くなどの表情を繰り返していると、表情筋が凝り固まっておでこにしわができてしまうのです。このように、表情筋が緊張することでできるしわを、表情じわといいます。表情じわは、眉をひそめるクセがある場合にもできやすくなります。

表情じわは、最初は特定の表情をしたときに現れるのみで、それほど気にならないことも多いでしょう。しかし、クセを繰り返していると一時的だったしわが進行して定着。表情をつくっていないときにも、おでこにしわができてしまいます。そのため、眉をひそめるなどのクセがある場合は、放置するのではなくやめようと意識することが大切です。

■【おでこのしわ|若いのにできる原因2】乾燥

肌の乾燥によりできるしわを、表皮性しわといいます。乾燥が起こると、肌の水分量が不足し弾力性が失われて、小じわが現れやすくなります。バリア機能も低下するため、肌を守る力が弱まってさらに乾燥し、しわが悪化するケースも多いでしょう。

おでこは顔の中でもとくに面積が広く、そして皮膚の薄いパーツです。皮脂分泌量も少ないため、乾燥しやすくしわが目立ちやすい部位でもあります。乾燥は、小じわだけでなく、表情じわなどさまざまな肌トラブルの原因になるため、対策が必要です。

肌の乾燥が起こるのは、冬というイメージがある方もいるでしょう。しかし、冷房などの室内環境によっては夏でも乾燥しやすくなるため、注意しましょう。

■【おでこのしわ|若いのにできる原因3】紫外線

原因の3つ目が、肌の老化を早めるといわれている紫外線です。紫外線は、表皮層の奥にある真皮層まで到達し、弾力のもととなるコラーゲン・エラスチンを破壊します。コラーゲン・エラスチンが破壊されると、肌の弾力性が低下して真皮性しわができやすくなります。

おでこは、とくに紫外線を浴びやすい部位。スポーツなどで長時間紫外線を浴びる機会が多かった方は、若くてもおでこにしわができる可能性があります。

■【おでこのしわ|若いのにできる原因4】コラーゲン・エラスチンの減少

コラーゲン・エラスチンの減少も、おでこのしわと深い関係があります。これらの成分が減少すると、肌の弾力が失われておでこにたるみが生じやすくなり、表皮性のしわができます。

コラーゲン・エラスチンが減少する主な原因が老化です。「まだ若いのに老化が原因ってどういうこと……?」と疑問に思う方もいるでしょう。しかし、まだ30代でも、10代・20代のときよりは確実に年を重ねています。体内のコラーゲン量のピークは、20歳といわれています。そのため、20代で肌の変化を感じる方もいるでしょう。

2.おでこのしわが若いのにできた……スキンケア・セルフケアで取る・なくす方法はある?

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おでこのしわをケアする方法を以下にまとめました。

  • 保湿
  • 紫外線対策
  • おでこにしわがよらない表情を意識する
  • マッサージ
  • 目を休ませる
  • ライフスタイルを改善する

スキンケアの基本となるのが、保湿です。おでこの皮膚は薄くて乾燥しやすいため、化粧水だけでなく乳液・クリームで保湿して、しわが深くなるのを防ぎましょう。また、紫外線対策も重要です。外出前には、UVカット効果の高い日焼け止めを顔全体に塗りましょう。外出が長時間に及ぶ場合は、こまめな塗り直しも大切です。広めのつばがある帽子も活用すると、おでこを紫外線から守りやすいでしょう。

他には、おでこにしわがよらないように意識する、軽くマッサージするなども効果が望めます。顔のマッサージは、表情筋の緊張を緩和してしわをできにくくします。十分に睡眠時間が取れないと肌のターンオーバーが乱れてしわができやすくなるため、質の高い眠りも必要です。

ご紹介したセルフケアはどれも重要ですが、根本的な問題にアプローチできないため、おでこのしわを取る・なくす方法とはいえません。そのため「おでこのしわが消えた」と実感できる可能性は低いでしょう。

3.おでこのしわが若いのにできた!消す方法を探している方向けの美容医療

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セルフケアで効果を実感できない場合は、美容医療に頼るのも1つの手です。おでこのしわは、注入治療を受けると早い改善が望める傾向にあります。ここからは、おでこの深いしわを消す方法を探している方に向けて、注入治療をはじめとする施術をご紹介します。

■ボトックス注射

ボトックス注射は、A型ボツリヌストキシンを注入して筋肉の動きを抑制する施術です。表情筋の動きによりできるしわには、ボトックス注射が有用であるといわれています。ボトックス注射は主に表情じわに適した治療ですが、表皮性しわ・真皮性しわにも効果が期待できます。ダウンタイムは、通常1~3日程度。長くても1週間程度で落ち着くため、プライベートへの影響は少ないでしょう。

ボトックス注射は、おでこのしわ消しのみを目的として行われるわけではありません。最近では、深いしわができる前に、予防的な観点でボトックス注射を取り入れる方も増えています。

■ヒアルロン酸注射

しわが気になる部分に、ヒアルロン酸製剤を注入する治療です。肌を内側から持ち上げるため、しわが目立ちにくくなるでしょう。ヒアルロン酸注射が適しているのは、主に乾燥やハリ低下によるしわで悩む方です。10分程度の施術でダウンタイムもほとんどないことから、初めてでもチャレンジしやすいでしょう。

■フラクショナルレーザー

レーザーで肌に小さな穴をつくる施術を、フラクショナルレーザーといいます。レーザーによりできた傷が治癒する過程で、コラーゲン・エラスチン産生を促すことができます。肌のハリをアップさせる効果が期待できるため、紫外線や老化などによってできたしわに適した治療といえるでしょう。

デメリットは、注入治療よりもダウンタイムが長いこと。落ち着くまで1週間程度はかかると考えておいたほうが良いでしょう。また、炎症後色素沈着のリスクもあるため、施術後は医師の指示どおりにケアすることが大切です。

■ハイフ

ハイフは、超音波を用いて肌内部に熱エネルギーを届ける施術です。真皮層や皮下組織などの深い部分に作用して、肌を引き締める効果があります。また、ハイフには、熱ダメージから回復する過程でコラーゲン・エラスチン産生に働きかける効果も。ハイフの魅力は、ダウンタイムがほとんどない点です。また、色素沈着のリスクが低いこともハイフの特徴といえます。

ただし、しわが深い場合は複数回の施術が必要となることもあります。おでこの状態によっては注入治療のほうが適していることもあるため、医師に相談しましょう。

■ダーマペン

極細の針を使い、傷が修復される過程でコラーゲン・エラスチン産生を促進します。また、肌に穴を開けたあとにコラーゲンなどの薬剤を塗布することで、成分を真皮層に効率良く浸透させられます。刺入する針の長さは、おでこのしわの状態により異なります。
ダウンタイムは、個人差や針の長さによっても異なり、数時間~数日が目安です。赤み・ヒリつき・チクチク感が出ることがありますが、比較的早い段階で落ち着くでしょう。フラクショナルレーザーと比べるとダウンタイムが短いだけでなく、色素沈着が起こりにくいことも特徴です。

まとめ

ご説明してきたように、若い方でもおでこにしわができることがあります。原因は、表情のクセや乾燥、紫外線などさまざまです。日々のスキンケアが重要なのはいうまでもありませんが、しわが深い場合はそれだけでは限界があります。「おでこのしわが気になる」「若いのに老けて見えてしまう」とお悩みの方は、ご紹介した注入治療やレーザー治療などを検討してみましょう。

※「ボトックス」は米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称としても使用しております。

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・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【治療期間および回数】約3~4ヶ月ごとに1回程度
【費用相場】1回約¥10,000~¥110,000 ※注入部位・注入量よって個人差があります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】約9~12ヶ月に1回程度 ※製剤や部位によって個人差があります
【費用相場】1本 約¥55,000~¥150,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】炭酸ガス(CO2)レーザー
【治療期間および回数の目安】
・スポット照射:1~3回程度
・フラクショナル照射:1~3カ月に1回、3~5回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・スポット照射:1個約¥4,000~¥20,000
・フラクショナル照射:1回約¥30,000~¥100,000
【リスク・副作用等】水疱、びらん、赤み、炎症後色素沈着、ほくろの再発、内出血など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】治療後6ヶ月以降から再照射可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】全顔1回約¥30,000~¥200,000
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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【治療の内容】ダーマペン(マイクロニードル治療)
【治療期間および回数の目安】3~4週間に1回、計1~5回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥15,000~¥25,000
【リスク・副作用等】赤み、皮むけ、内出血、腫れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。