「気づけば目立っていた」――その黒点、老化のサインかもしれない
かつてはチャームポイントだった顔のほくろが、年齢とともに“悪目立ち”し始める――。そんな変化に気づいた人は少なくない。鏡の中の自分に違和感を覚えるのは、肌が衰えたからではない。「見られ方」が変化する年齢に差しかかった証拠だ。
美容医療の現場では、ほくろは「色素性母斑」、イボは「脂漏性角化症」と診断されることが多い。いずれも良性だが、40代以降、顔に現れるだけで清潔感や若々しさを損ねる原因になる。特に80代では脂漏性角化症がほぼ全員に見られ、「加齢の足跡」とも表現される。医学的に問題がなくても、見た目における影響は無視できない。
除去という選択肢――顔の印象は“点”で変わる
見た目年齢を左右するのは、シワやたるみよりもむしろ**“顔に点在する異物感”である。これらの黒点に対して美容医療が提供するのは、サイズや深さに応じた除去治療だ。8mm以上なら切除手術、7mm以下なら炭酸ガスレーザーによる非切開治療が一般的。
後者は傷跡が残りにくく、仕事や日常生活の妨げになりにくいため、忙しいビジネス層や初心者にも適している。
また、「夏は紫外線が強いから避けるべき」と考えがちだが、冬はマフラーによる摩擦、春は花粉、秋は乾燥と、“やらない理由”はいつの季節にも存在する。
重要なのは季節ではなく、自分が「取りたい」と思った瞬間を逃さない判断力である。

美容医療は“女性だけのもの”ではない時代へ
近年、男性患者の増加が顕著だ。ある都市部のクリニックでは、来院者の4人に1人が男性というデータもある。清潔感や印象管理が求められる現代において、ほくろ・イボの除去は性別を問わない“身だしなみ”の一部となりつつある。
見た目を整えるという行為は、ただのエステ感覚ではない。過去の印象をリセットし、これからの自分を定義し直す行為ともいえる。
美容医療は、単に見た目を若返らせるための手段ではない。“生き方の選択肢”としての価値が、いま問われている。
編集長POINT
~“なんか老けた?”の正体は黒点ということも~
男性美容医療の門戸が広がる中、「肌」ではなく「顔の点」にこそ、年齢印象の鍵があることを忘れてはならない。
ほくろやイボは単なる皮膚の変化ではなく、“老化のピリオド”として顔全体の清潔感を損なう存在だ。
特に40代以降は、肌よりも「点」の存在感が増し、それが“見た目の老化”を決定づける。
女性のようにベースメイクで隠せない男性こそ、「取る」という選択が最大の若返り手段となる。
美容医療の入口として、今この“黒点除去”に注目すべきだ。

まとめ