
美容医療業界でSNS広告が主流となる中、その信頼性が急速に低下しているという実態が浮き彫りになっています。
インターネット広告への信頼度は年々低下し、特に美容医療においてその傾向が顕著です。
視覚的なインパクトや劇的なビフォーアフターを前面に出す広告が多い一方で、信頼性や透明性に欠ける情報発信が患者の不信感を招いています。
この流れに対し、NEROは以前から強調している通り、誠実な情報提供と信頼性の担保が今後の美容医療広告の基盤になるべきだという視点を改めて確認する必要があります。
図表参照:<図表1>インターネット広告への信頼度|出典:一般社団法人日本インタラクティブ広告協会「2025年インターネット広告に関するユーザー意識調査」
設問文:インターネット上の広告の「広告主」や「商品・サービス」はどのくらい信頼できますか。
SNS広告の信頼度って低下の一途?
日本インタラクティブ広告協会の調査によると、インターネット広告の信頼度は全体で21.6%にとどまり、2021年と比べて低下傾向にあります。
出典:一般社団法人日本インタラクティブ広告協会「2025年インターネット広告に関するユーザー意識調査」
特に美容医療におけるSNS広告では、派手な演出や加工疑惑のあるビジュアルに依存した発信が増え、患者が求めるリアルで誠実な情報が不足しているのが現状です。
NEROは以前から、SNS広告の信頼性低下を予見し、誠実な発信こそが最終的に選ばれるクリニックをつくると警鐘を鳴らしてきました。
信頼を担保する要素って?
調査では、広告の信頼性を判断する要素として
「サービスの認知度」
「発信元企業の評判」
「メッセージの誠実さ」
が挙げられています。
美容医療では特に、料金やリスク、症例の透明性が信頼を左右する大きなカギとなります。
ここでもNEROが繰り返し提唱してきた「透明性の設計」が、広告の質を決定づける重要なポイントであることが改めて裏付けられました。
生成AI広告の可能性と課題とは...
広告業界では生成AIを活用した広告が急速に広がっています。
📌 AI広告ってなに?
AI広告とは、生成AIを使って自動的に文章・画像・動画を作成する広告のこと。
従来の人力デザインよりもスピーディーで安価に大量の広告が作れる一方で、誤情報や過度な演出が混じるリスクも高まり、信頼性の確保が大きな課題となっています。
今回の調査でも、「抵抗感がある」と答えた人が約37%にのぼり、まだ信頼が追いついていないのが実態です。
NEROは、AI広告が普及する時代こそ、生成過程の明示や正確な情報提供が不可欠であると指摘してきました。
信頼性を伴わないAI広告は逆効果となり得るため、今後の美容医療広告にはテクノロジーと誠実さの両立が求められます。
図表参照:<図表>生成AIを活用した広告の受容度|出典:一般社団法人日本インタラクティブ広告協会「2025年インターネット広告に関するユーザー意識調査」
編集長ポイント
~SNS広告の未来は「透明性×誠実さ」で決まるか~
美容医療のSNS広告は、これまでの“映え重視”から、信頼性と誠実さを前提とした情報設計へと転換する必要があります。
患者が求めているのは「誇張された変化」ではなく、実際の施術内容・リスク・費用感を正しく理解できる情報です。
NEROは以前から、SNSは“資産価値が残らない広告”であり、Googleなど資産価値の残るプラットフォームでの誠実な情報発信こそ未来を左右すると指摘してきました。
美容医療広告がこの視点を取り入れられるかどうか――それが業界の信頼回復と持続的成長を左右すると言えるでしょう。
まとめ
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美容医療におけるSNS広告の信頼性は低下傾向にあり、派手な演出よりも誠実さと透明性が求められている。
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生成AI広告が拡大する一方で、誤情報や演出過多のリスクが指摘され、信頼をどう担保するかが今後の課題。
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患者が重視するのは「ビフォーアフターの派手さ」ではなく、施術内容・料金・リスクといった現実的な判断材料。
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NEROは以前から「SNSは資産価値が残らない広告」として警鐘を鳴らし、Googleなど信頼性の残るプラットフォームでの情報発信の重要性を強調してきた。
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業界の未来を左右するのは、テクノロジー活用と誠実さの両立。この転換ができるかどうかが、美容医療業界の信頼回復の分岐点になる。
▲以上で終了▲
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