
切開リフトで後悔しないためには、どのような対処法があるのでしょうか?
若々しい印象に見せてくれるフェイスリフト。
しかし、「傷跡が残った」「不自然な表情になった」など、術後に悩みを抱える方も少なくありません。
そこで今回は、切開リフトの特徴や注意点、後悔しないための対処法を解説していきます。
切開リフトの失敗例もご紹介しますので、フェイスリフトについて理解を深めたい方は参考にしてみてください。
切開リフトとは?持続時間と注意点を紹介

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フェイスリフトの特徴や持続時間、注意点について解説していきます。
■切開リフトとは
切開リフトは、皮膚を切開して引き上げることで若々しい印象に見せてくれる美容医療です
こめかみや耳周辺の目立ちづらい場所にメスを入れ、余分な皮膚や皮膚を支えるSMAS(表在性筋膜群)を引き上げることで、顔痩せやフェイスラインをすっきりと見せる効果が期待できます。
“切らない”糸リフトに比べて持続時間が長いことから、切開リフトは多忙な芸能人の間でも人気の高い治療です。
■“切らない”糸リフトとは
糸リフトとは、医療用の特殊な糸を皮膚の下に挿入し、リフトアップ効果を図る美容医療です。
“切らないフェイスリフト”とも呼ばれ、切開リフトに比べてダウンタイムが短いというメリットがあります。
また、糸の挿入によってコラーゲンの生成が促され、肌のハリや弾力アップ効果が望めることも。
糸は時間とともに体内に吸収されていくため、持続時間は平均半年~1年といわれています。
継続的なリフトアップ効果を望む方は、定期的な施術が必要です。
■フェイスリフトの持続期間
切開リフトの持続期間は、約5~10年といわれています。
皮膚を切開するため、糸リフトに比べて長いといえますが、経年変化や加齢とともに少しずつ元に戻ってしまう可能性もあります。
しかし、持続時間には個人差があり、施術する医師の技術力にも大きく左右されることを理解しておきましょう。
■フェイスリフトの知っておきたい注意点
切開リフトは、顔痩せやリフトアップ効果が期待できる施術ですが、切開を伴うため術後の腫れや内出血、むくみなどダウンタイムを考慮する必要があります。
とくに、術後1週間は、腫れや痛みが続くことも少なくありません。
数日~約1週間の圧迫固定を推奨するクリニックもあるため、日常生活に支障がでないよう、慎重な施術計画を立てましょう。
切開リフトを後悔してしまう失敗例4選

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切開リフトを後悔してしまう失敗例には、傷痕が残る、顔に左右差が生じるなどさまざまケースが挙げられます。
ここからは、フェイスリフトの失敗例について詳しく解説していきましょう。
■傷痕が残る
切開リフトは、顔にメスを入れるため、傷痕が残るリスクを避けらない美容施術です。
一般的には、時間の経過とともに目立たなくなる場合が多いといわれていますが、医師の技術不足や術後のケア不足によって傷痕が残ってしまうことがあります。
また、耳の近くなどは皮膚の引っ張りが強い部分であるため、術後の傷痕が「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」と呼ばれる、赤みや盛り上がりになることも。
「きれいになりたい」と手術を受けたにもかかわらず、傷痕が残ることで新たなコンプレックスを抱えてしまう可能性も否定できません。
■不自然な表情になる
切開リフトの失敗例の1つとして挙げられるのが、不自然な表情になってしまうという事例です。
たるみやシワを改善しようと過剰に皮膚を引き上げてしまった結果、皮膚がひきつれたように見えることがあります。
真顔のときには違和感がなかったとしても、笑顔を見せたときに目元や口元がつっぱって不自然な表情に見えるといったケースも。
こうした失敗を回避するためには、SMASをどの向きに、どの程度の強さで引き上げるのかなど、医師の経験による見極めが非常に重要となります。
■顔に左右差が生じる
切開リフトを行うことで、フェイスラインや目の高さに左右差が生じ、顔がアンバランスな印象に見えてしまうケースがあります。
人間の顔はもともと左右対称ではなく、顔のたるみも左右で異なります。
そのため、画一的な施術ではなく、一人ひとりの顔の状態に合わせてデザインや引き上げる力を調整する必要があるのです。
切開リフトを成功に導く鍵は、医師の技術力やデザイン力が握っているといっても過言ではないでしょう。
■効果が実感できなかった
切開リフトの手術を受けたにもかかわらず、思ったほどの効果が実感できず、後悔してしまうこともあるでしょう。
原因として、医師の技術不足やカウンセリングでの仕上がりイメージの共有が不十分だったことが考えられます。
こうしたケースの場合、そもそも切開リフトが向いていなかった可能性もあります。
切開リフトを受ける際には、自分の理想のイメージを医師に明確に伝え、多角的な視点で施術方法を検討することが重要です。
フェイスリフトで失敗しないための対処法を紹介

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ここまで、切開リフトの特徴や失敗例をご紹介してきましたが、施術を後悔しないためにはどのような対処法があるのでしょうか。
ここからは、フェイスリフトを受ける際に覚えておきたい4つの方法を解説していきます。
■クリニック選びを慎重に行う
切開リフトで失敗する要因の1つに、医師の経験や知識、技術力不足が挙げられます。
フェイスリフトで後悔しないためには、医師の症例数や実績をチェックし、信頼のおける “名医”を見極めることが大切。
クリニックや医師の実績は公式サイトやブログで確認できることが多く、合わせて口コミもチェックしておくと安心です。
その際、トラブルが発生した場合のアフターケア体制が整っているかどうかも確認するようにしましょう。
■納得するまでカウンセリングを受ける
切開リフトで理想のフェイスラインを手に入れるためには、施術前のカウンセリングで仕上がりイメージを医師としっかり共有しておくことが重要です。
疑問点や不安なことがある場合も、施術前のカウンセリングで解消しておくようにしましょう。
また、切開リフトの術後は、腫れや内出血といった副作用や神経損傷による顔面麻痺といった後遺症のリスクがあります。
施術前には、リフトアップ整形のデメリットや失敗例、リスクについても十分に理解することが大切です。
■術後のアフターケアを怠らない
ダウンタイム中をどう過ごすかが、切開リフトの仕上がりを大きく左右します。一般的に、術後の腫れが引くまでは約1~2週間。
ダウンタイム中は激しい運動や飲酒などは避けるようにし、患部を清潔に保つようにしましょう。
医師の指示に従い、術後の正しい過ごし方を実践することが、切開リフト成功の鍵といえます。
患部に異常や違和感を覚えた場合は、自己判断をせず、すぐに医師へ相談してください。
■切らないフェイスリフトも検討する
前述した通り、フェイスリフトには、切開リフトと糸リフトがあります。
切開リフトと比較すると持続性は劣るものの、ダウンタイムが短いというメリットがあるため“切らない美容医療”を選択するのも手段の1つ。
糸リフトは溶ける糸を使用するのが主流ですが、肌内部に糸がトゲ状に残ったり、組織に癒着していたりする場合もあります。
切開リフトと併用することも可能ですが、剥離操作が複雑になり、難易度が上がってしまうことを理解しておきましょう。
まとめ
切開リフトの特徴や注意点、失敗例についてご紹介しました。
切開リフトで後悔しないためには、信頼のおけるクリニックや医師選びに加えて、ダウンタイム中の正しい過ごし方を実践するといったさまざまな対処法があります。
糸リフトなどの“切らない美容医療”も選択肢の1つです。切開リフトの知識を深め、実践することで10年後も若々しい印象でいられるかもしれません。
フェイスリフトを検討中の方は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。
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【治療の内容】切開リフト
【治療期間および回数の目安】1回
【費用相場】¥500,000~¥1,500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、傷跡、顔面神経麻痺など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】糸リフト(スレッドリフト)
【治療期間および回数の目安】1~2回程度、治療後6ヶ月~1年程度で再治療可能 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1本 約 ¥50,000~¥100,000 ※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
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・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。