ヒアルロン酸はニキビに効果あり?悪化する?ニキビ痕への治療法と注意点を徹底解説

ヒアルロン酸はニキビに効果あり?悪化する?ニキビ痕への治療法と注意点を徹底解説

ヒアルロン酸がニキビに良いのか、逆に悪化させてしまうのか。ヒアルロン酸はその高い保湿力から、さまざまなスキンケアアイテムに利用されていますが、ニキビへの影響についてはさまざまな意見があります。また、ニキビが治った後のニキビ痕への効果も気になるところです。

そこで今回は、ヒアルロン酸がニキビやニキビ痕にどのように作用するのか、その効果や注意点について詳しく解説します。ヒアルロン酸を賢く活用して、健やかな肌を目指しましょう。

まずは基本から|美容医療で使われるヒアルロン酸の特性とは?

ヒアルロン酸はニキビに効果あり?悪化する?ニキビ痕への治療法と注意点を徹底解説|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)ヒアルロン酸は、もともと私たちの体内に存在する成分です。1gで約6Lもの水分をキープできる高い保水力を持ちます。肌のハリや弾力、うるおいを保ち、関節の動きをなめらかにする、大切な成分です。

美容医療で用いられるヒアルロン酸は、直接皮膚の下に注射することで、へこんだ部分やボリュームが不足している部分のボリュームを補うことを目的とします。

ヒアルロン酸はいずれ体内に吸収されていきますが、注入されたヒアルロン酸がすぐに体内に吸収されないよう、製剤には「架橋」と呼ばれる加工が施されています。これにより、ヒアルロン酸は比較的長期間その形状を維持し、効果を持続させることが期待されるのです。

【結論】ヒアルロン酸はニキビを悪化させる?ニキビ痕には効く?

ヒアルロン酸はズバリ、炎症性のニキビがある部位に注射すると、悪化させるリスクがあります。ヒアルロン酸注射を行う前には、炎症性のニキビを治療しておくことが大切です。

一方、ヒアルロン酸はクレーター状のニキビ痕を目立たなくさせることに対しては有用な施術の1つです。肌の凹んだ部分に直接注射すれば、内側から物理的に表面の凹凸をなだらかに見せる効果があります。

また、肌のハリや弾力にもアプローチでき、ニキビ痕による肌の見た目をより自然に整える効果も期待できるため、ヒアルロン酸=ニキビに関するすべてに対してNGというわけではありません。

ヒアルロン酸注射が効果的なニキビ痕の種類

ニキビ ヒアルロン酸はニキビに効果あり?悪化する?ニキビ痕への治療法と注意点を徹底解説|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)ニキビ痕にはさまざまな種類があります。ヒアルロン酸がどのニキビ痕に対して有用か、代表的なニキビ痕とともにご紹介しましょう。

■ヒアルロン酸×ニキビ痕①皮膚がゆるやかに凹んだ「ローリング型」

ヒアルロン酸注射は、ローリング型のニキビ痕に対して効果的な施術の1つです。

ローリング型のニキビ痕は、肌表面が皿のように広くゆるやかに凹んでおり、その境界線があいまいです。これは、ニキビの炎症が治癒する過程で、皮膚の奥深くにある線維組織が皮膚を下に強く引っ張り、広範囲にわたって陥没を引き起こしているから。

凹んだ部分にヒアルロン酸を直接注射すると、皮膚の内側からボリュームを補い、肌表面をなめらかに見せる効果が見込めます。さらに、注入されたヒアルロン酸が「サブシジョン効果」も発揮するケースも。剥がれた線維が再び癒着するのを防ぎつつ、陥没部分の改善をサポートします。

■ヒアルロン酸×ニキビ痕②比較的浅い「ボックスカー型」

ボックスカー型ニキビ痕は、肌の凹みの底が平らで、輪郭がはっきりとした四角形や円形に見えるのが特徴です。

その形状から「箱型」とも呼ばれ、ニキビの炎症によって真皮層が破壊され、皮膚が陥没することで生じます。ローリング型と比較すると、比較的浅い凹みであることが多いタイプです。

ボックスカー型のニキビ痕の場合、ヒアルロン酸を凹みの底に直接注射します。平らな底面をヒアルロン酸で内側からボリュームを補うことで、ニキビ痕が目立つ肌の凹凸をなだらかに整える効果が期待できるのです。

■効果が限定的なニキビ痕の種類

ヒアルロン酸注射は、肌の凹みを内側からなだらかに見せますが、ニキビ痕の形状や性質によっては、効果が見込めない場合があります。

例えば「アイスピック型」と呼ばれるニキビ痕。このニキビ痕は、点状で狭く深い凹みが特徴です。アイスピック型のニキビ痕は、毛穴の変形により真皮層の深い部分までくぼみが生じ、周囲の組織が強く線維化していることが多いため、ヒアルロン酸の注射が難しくなります。

また、皮膚が異常に盛り上がった「ケロイド」や「肥厚性瘢痕」といったニキビ痕に対しては、ヒアルロン酸を注射するとかえって盛り上がりを悪化させてしまう可能性があります。

このように、ヒアルロン酸はニキビ痕にアプローチ可能な施術の1つですが、すべてのニキビ痕に有用というわけではないので注意しましょう。

ヒアルロン酸治療のニキビ痕の凹みに対する実際

診察 ヒアルロン酸はニキビに効果あり?悪化する?ニキビ痕への治療法と注意点を徹底解説|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)ここからは、クリニックで実際に行われるヒアルロン酸を用いたニキビ痕治療について詳しく解説しましょう。

■へこんだ部分を直接満たす「ヒアルロン酸注射」

へこんだ部分を直接満たす「ヒアルロン酸注射」は、皮膚の真皮層にヒアルロン酸を注射し、肌を内側からアプローチすることで、ニキビ痕の凹みを平坦化させ目立たなくすることを目指す施術です。

とくに浅いクレーターやローリング型のニキビ痕に対して、肌表面をなめらかに整える効果が期待できます。施術は比較的短時間で完了し、ダウンタイムも比較的軽度な場合が多いため、手軽に受けやすい点が特徴です。

■「サブシジョン」との組み合わせ施術でより効果を高める方法も

クレーター状のニキビ痕、とくに線維組織による強い癒着がある場合は、ヒアルロン酸注射だけでは十分な改善が難しいことも。そのようなケースでは、「サブシジョン」とヒアルロン酸注射を組み合わせる方法が適しているケースもあります。

サブシジョンは、ニキビ痕の凹みの下で皮膚を引っ張る硬い線維組織を、特殊な針やカニューレを用いて切り離す施術です。これにより、皮膚を下に引き込んでいた原因を根本からケアします。

この組み合わせ施術は、先ほど紹介したローリング型やボックス型だけでなくアイスピック型にも有用なケースも。ヒアルロン酸単体では改善が困難だった深いニキビ痕に対して、より効果的に目立たなくすることが期待できます。

まとめ

ヒアルロン酸は炎症中のニキビへの使用は推奨されませんが、クレーター型やボックス型のニキビ痕には有用な施術の1つです。ヒアルロン酸注射が適しているかは、ニキビ痕の種類や深さによって大きく異なります。

ご自身のニキビ痕がどのタイプでどのような施術が最適なのかを判断するためには、まず専門のクリニックで医師に相談することが大切です。適切な診断のもと、ご自身に合ったベストの施術を選択し、理想の肌を目指しましょう。

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【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

【施術の内容】サブシジョン
【施術期間および回数の目安】4週間ごとに3~6回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥22,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、赤み、痛み、むくみなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

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