埋没法で腫れがひどいと感じて不安に思う方はゼロではありません。
腫れは施術による一時的な炎症反応で、多くの場合時間とともに落ち着きますが、回復速度や腫れの程度には個人差があります。
この記事では、埋没法を受けたあとに腫れがひどいと感じる原因や自宅でできるケア、医師に相談すべきサインまで解説。
施術前後の不安軽減にお役立てください。
INDEX
埋没法の腫れが「ひどい」状態とは?正常範囲と見極め方
埋没法後には「思ったよりまぶたが腫れている」と感じる方もいます。
程度にもよりますが、一時的な炎症やむくみは術後の自然な反応の可能性もあります。
まずは正常な範囲と異常な状態の見極め方を知りましょう。
■埋没法後に起こる腫れのメカニズム
埋没法は、まぶたの皮膚と組織を糸で留め、理想的な二重に整える施術です。
この埋没法の施術によって皮膚や皮下組織にダメージが生じ、回復しようとする過程で腫れが発生します。
また、麻酔注射による刺激や出血量の多さが腫れの原因となることも。
施術直後から数日間は、腫れやむくみを感じるのが一般的で、「ひどい」と感じる場合でも、多くの場合は自然な反応であり、時間の経過とともに落ち着いていきます。
ただし、皮膚の厚さや体質、むくみやすさなど、腫れの程度は個人差が大きいことを理解しておきましょう。
■「ひどい腫れ」と正常な腫れの違い
通常の腫れは、個人差はありますが施術後2〜3日ごろがピークで、その後1〜2週間かけて徐々に軽減します。
また腫れは左右均等ではなく、わずかに左右差が出ることも。
しかし、以下のような場合は「異常な腫れ」の可能性があります。
- 片目だけ腫れがあきらかに強い、または左右差が極端
- 1週間以上経っても痛みや熱感、赤みが強い
- 膿や出血の量が多い
これらは感染や炎症の可能性があるため注意しましょう。
腫れ以外に不自然な変化がない場合は、焦らず経過を観察し、気になるときには早めの病院受診をおすすめします。
腫れのほかに、人によっては、術後に皮膚がつっぱる感覚や軽い内出血が見られる方もいます。
これらは自然な反応であることがほとんどで、1〜2週間程度で目立たなくなっていくのが一般的です。
埋没法の腫れがひどくなる主な原因

出典:photoAC
埋没法の腫れは、個人の体質や生活習慣、施術方法によっても左右されます。
ここでは、腫れが強く出やすい主な要因を整理してご紹介しましょう。
■体質や生活習慣による影響
埋没法を受けた後のまぶたの腫れやすさには、体質や生活習慣も大きく関わっています。
例えば、皮膚や皮下組織が厚めの方や脂肪が多い方などは腫れや内出血が出やすい傾向です。
また、むくみやすい体質の方は、術後に腫れが目立って感じる場合があります。
加えて、生理周期や睡眠不足、アルコール摂取も腫れに影響するため、注意しましょう。
■施術方法・医療技術による違い
埋没法には、点留め法、連結法など、複数の種類があります。
腫れの出方は施術方法に加え、糸の留め方、麻酔の量、術中の組織への刺激などによっても異なるといわれています。
例えば、糸で留めた箇所が多い場合や、糸のかけ方によっては、組織の圧迫や炎症反応が強く出る可能性があり、腫れがやや長引くケースも。
術者の経験や手技の丁寧さも腫れの強さに影響します。
腫れを早く引かせるためにできること

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埋没法による腫れは自然に引くのが基本ですが、日常生活での工夫や適切なケアを取り入れることで回復をサポートできます。
ここでは、自宅でできるケア方法と医師の指示を守る重要性について解説します。
■自宅でできるケアと生活上の注意点
術後の腫れを早く和らげるには、まず冷却するのが効果的です。
施術直後から48時間以内は、清潔なタオルや保冷剤で優しくまぶたを冷やすことで血管収縮を促し、腫れや内出血を軽減できます。
ただし、直接肌に氷を当てると皮膚トラブルの原因になる可能性が考えられるため注意が必要です。
また、まぶたを清潔に保つことも重要で、手で触れすぎたり擦ったりしないよう心がけましょう。
睡眠時には頭を高くして寝ることで、血液やリンパの滞りによる腫れを抑制できます。
一方で、飲酒や長風呂、激しい運動などは血流を促して腫れを悪化させる可能性があるため、ダウンタイム中は控えましょう。
これらの習慣を取り入れることで、腫れをできるだけ早く落ち着かせる助けになります。
■医師から指導される処置を守る
クリニックから処方された点眼薬や抗炎症薬の使用は、腫れや炎症のコントロールに役立ちます。
医師の指示に従って正しく使用してください。
自己判断での市販薬の使用やセルフマッサージなどは、症状の悪化につながることがあるため避けましょう。
もしも、あまりにも違和感や不安を感じるときには、早めの受診がおすすめです。
腫れが落ち着くまでの期間と回復の目安
埋没法後の腫れは、個人差はあるものの、基本的な回復の流れがあります。
ここでは、施術直後の経過や、違和感が長引く場合について解説します。
■一般的な回復スケジュール
術後の腫れは、施術直後2〜3日をピークに、1週間程度かけて落ち着いていくのが一般的です。
腫れのピーク時には、まぶたが熱く感じる、二重のラインがぼやけているといった状態が続く可能性があります。
多くの症例では、施術から2週間程度で目立った腫れが軽減。
術後から1ヶ月前後経過すると、自然な二重ラインに落ち着きはじめ、違和感が減少します。
ただし、まぶたの皮膚や脂肪の厚み、糸の固定方法などによって回復速度は変動するため、完全に腫れが落ち着くまでには数ヶ月を要する場合がある点も理解しておきましょう。
また、術後すぐの腫れは正常な反応であることを理解し、焦らず経過を観察することが重要です。
■違和感が長く続くケースもある
まれに、埋没法を受けてからまぶたの違和感や軽い腫れが、3ヶ月以上続くことがあります。
これは、糸の存在やまぶたの組織が完全に落ち着くまでの期間によるもので、必ずしも異常な状態というわけではありません。
多くの場合は問題ありませんが、中には何らかのトラブルが生じている可能性もあるため、腫れが長引く場合には注意が必要です。
何か不安や心配がある時には、早めに医療機関を受診してください。
腫れがひどいときにクリニックへ相談すべきサイン

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腫れは通常、時間の経過とともに落ち着きますが、腫れの特徴や症状によっては早めに医師に相談するのが望ましいケースも。
ここでは、受診を検討すべき具体的なサインや再診の目安について解説します。
■受診を検討したほうがよい症状
埋没法の術後、腫れが通常より長引く場合や、次のような症状が見られる際は、早めにクリニックへ相談しましょう。
- 痛みや熱感
- 強い赤みや膿
- 左右差の急激な変化
- 急な腫れの再発
これらの症状は、炎症の増悪や感染が原因である可能性があり、自己判断で放置すると、さらなる症状の悪化や最終的な仕上がりに影響するケースもあります。
早期に受診することで、多くのトラブルは軽度のうちに改善できるでしょう。
一方で、腫れのみが強くても痛みや赤みが伴わない場合は、正常な経過の範囲内であることもあります。
少しでも不安がある際は、遠慮せずに医師へ相談してください。
■再診・修正が必要になる場合も
数ヶ月経過しても腫れの左右差が大きい、二重のラインが不自然に崩れる場合は、再診を検討するケースがあります。
必ずしも再手術が必要というわけではなく、まずはクリニックで原因を確認することが重要です。
例えば、まぶたのむくみや糸のずれなどは、小範囲の処置や調整で改善する場合がほとんどです。
自己判断によるマッサージなどは、さらに腫れや炎症を引き起こし、症状を悪化させるリスクがあるため避けましょう。
医師の診断をもとに、適切な対応を受けることが、腫れの回復と満足のいく仕上がりの両方を守るポイントです。
まとめ
埋没法による腫れは、施術直後の組織反応による一時的なものが多く、通常は時間の経過とともに自然に軽減します。
冷却や睡眠・生活習慣の工夫で腫れの回復をサポートできる一方、痛み・赤み・膿などの異常症状がある場合は、早めにクリニックに相談することが重要です。
正しい知識を持ち、焦らず経過を観察することで、腫れによる不安を軽減しながら生活を送れます。
リスクを理解しながら、自分に合った選択を心がけましょう。
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【治療の内容】埋没二重法
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※持続期間には個人差があり一般的には3~5年程度です。
【費用相場】
・2点留め:1回 約 ¥30,000~¥130,000
・3点留め:1回 約 ¥50,000~¥150,000
・4点留め:1回 約 ¥70,000~¥200,000
・6点留め:1回 約 ¥130,000~¥250,000
【リスク・副作用等】熱感、痒み、むくみ、違和感、左右差、希望と異なる二重幅、眉が下がることによる二重幅の変化など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。


