裏ハムラ法のダウンタイムスケジュール|腫れ・痛み・仕事復帰の目安とは

裏ハムラ法のダウンタイムスケジュール|腫れ・痛み・仕事復帰の目安とは

裏ハムラ法のダウンタイムはどの程度続くのか、いつから仕事やメイクが再開できるのかが気になる方も多いのではないでしょうか?術後の経過を時系列で把握しておくことで、予定が立てやすく、安心感にもつながります。

本記事では、裏ハムラ法の一般的なダウンタイムの流れや症状の目安、回復をサポートするセルフケアについて詳しく解説。

万が一に備えて、医師に相談すべきトラブルのサインについてもご紹介します。

裏ハムラ法とは?施術の特徴と他施術との違い

まずは、裏ハムラ法とはどのような施術なのかを解説します。

また、ハムラ法や脂肪注入との違いについてもチェックしていきましょう。

■裏ハムラ法の基本的な施術内容

「裏ハムラ法」は、下まぶたの裏側部分、結膜側を切開し目の下の膨らみの原因となる脂肪を取り除かずに再配置し、目の下のたるみやクマにアプローチする手術です。

老化や骨格の影響により目の下の脂肪が前方に突出すと、その下にくぼみや影(クマ)が生じることがあります。

裏ハムラ法では、突出した脂肪を適切な位置へ移動させて固定し、くぼみを整えることで自然な目元を目指します。

この方法の大きな特徴は、皮膚を切開しない点です。

下まぶたの裏側を切開するため表面に傷痕が残りにくく、抜糸も不要。

皮膚のたるみを直接引き上げるわけではないため、回復が比較的早い傾向にあります。

■ハムラ法や脂肪注入との違い

表側から切開して行う「ハムラ法」は、裏ハムラ法と目的は似ていますが、皮膚を切開して余分な皮膚を引き上げながら脂肪を再配置する方法です。

皮膚のたるみが強い方に適しており、より引き締まった印象になります。

一方で、切開を伴うため、裏ハムラ法に比べて腫れや内出血などのダウンタイムは長い傾向にあります。

脂肪注入(または脂肪移植)は、目の下のくぼんでいるところに自身の脂肪を注入し、膨らみを補う施術です。

切開をしないため手軽ですが、脂肪の定着率や仕上がりの均一さに個人差があり、時間の経過とともに再調整が必要になることもあります。

裏ハムラ法のダウンタイムスケジュール

スケジュール帳 裏ハムラ法のダウンタイムスケジュール|腫れ・痛み・仕事復帰の目安とは|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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裏ハムラ法のダウンタイムで代表的なのが、腫れや内出血といった症状です。

ここでは、術後から回復までの一般的な経過を、時系列に沿って解説します。

■術後1~3日目|腫れと内出血が出やすい時期

個人差はありますが、裏ハムラ法の手術直後から3日目までは、腫れや内出血がピークとなる時期です。

朝起きた直後にむくみが目立ちやすい・下まぶたに軽い突っ張り感や痛みを伴う・目の下から頬にかけてむくみが強く出るといったこともあります。

「腫れがひどい」と感じる方もいますが、ほとんどの場合は自然な経過となります。

■術後4~7日目|腫れのピークを過ぎて落ち着き始める頃

4日目以降になると、ピーク時の腫れが徐々に引き始める方が多い傾向に。

内出血で赤くなっていた箇所が黄色や薄紫に変化し、時間の経過とともに目立ちにくくなります。

むくみも徐々に軽くなる時期です。

医師の指示に従うことが前提ですが、多くの方が、この頃から洗顔や入浴を再開できます。

ただしアイメイクは刺激となるため、まだ控えるのが望ましいでしょう。

デスクワーク中心であれば、5~7日目頃から仕事復帰する方もいます。

■術後1~2週間以降|自然な仕上がりに近づく段階

1週間を過ぎると、腫れやむくみの大部分が引き始めます。

まぶたの違和感や軽い張りを感じることはありますが、見た目の変化はほとんど気にならなくなる時期です。

最終的には術後から1~3ヶ月後に安定しますが、2週間を過ぎる頃には、より自然な仕上がりに近づきます。

コンシーラーで内出血をカバーできる程度まで落ち着くことが多く、外出や仕事にも影響を及ぼしにくくなる方がほとんどです。

この段階で、医師の経過観察が行われることがあります。

腫れの残り具合や脂肪の定着を確認し、アフターケアを受けましょう。

ダウンタイム中によくある症状と対処法

鏡を見る女性 裏ハムラ法のダウンタイムスケジュール|腫れ・痛み・仕事復帰の目安とは|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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ここでは、裏ハムラ法の施術後によく見られる症状の対処法を解説します。

■腫れ・内出血・違和感への対応

裏ハムラ法を受けた後に起きやすい症状として、腫れ・内出血・軽い違和感があります。

術後2~3日は、清潔なガーゼなどに包んだ保冷剤などで冷やしましょう。

凍傷になるおそれがあるため、冷やしすぎないようにしてください。

また、枕を高めにして寝ることで血液の滞留を予防し、むくみが悪化するのを防げます。

ダウンタイム中に、痛みが強くなる・赤みや熱感が増す・腫れがひどい状態が続くなどの症状がある場合は、感染の可能性も考えられるため、自己判断せずにクリニックへ相談を。

早めの対応が、症状悪化の予防につながります。

■メイク・仕事・外出再開の目安

メイクの再開は、目の下の腫れが落ち着いてからが目安です。

詳細な時期については医師にアドバイスを仰ぎ、従いましょう。

一般的には、多くの方が術後7~10日程度で可能になりますが、アイラインやマスカラなど粘膜に近い部分のメイクは、もう少し控えると良いでしょう。

メイク用品は清潔なものを使用し、摩擦を避けるよう意識してください。

仕事復帰の時期は、仕事内容によって異なります。

パソコン作業などが中心のデスクワークであれば5~7日後に再開できるケースが多いです。

ただし、無理のない範囲で再開しましょう。

照明の強い現場や接客業などでは、内出血やむくみが目立つ場合もあるため、マスクやメガネでカバーしたり、前髪で隠したりといった方法もあります。

医師としっかり相談して仕事復帰の時期を見極めることが大切です。

外出時は紫外線を避けることも重要です。

紫外線は炎症後色素沈着を助長する可能性があるため、日焼け止めや帽子で保護しましょう。

ダウンタイムを短くするための工夫

ベッドで寝る女性 裏ハムラ法のダウンタイムスケジュール|腫れ・痛み・仕事復帰の目安とは|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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ここからは、裏ハムラ法の回復をスムーズに進めるための具体的な工夫と、注意すべきトラブルのサインをご紹介します。

■術後の過ごし方と生活習慣

腫れを長引かせないためには、手術当日は入浴を避けてぬるめのシャワーにとどめる・飲酒や激しい運動は1週間ほど控えるなど、血行を促進する行動をしばらく避けましょう。

また、術後数日間は安静に過ごすことが大切です。

十分な睡眠をとることも回復に欠かせません。

就寝時は上半身を30°程度高く保てるよう枕を高めにし、目元に血液や水分が滞らないようにします。

食事面では、塩分を控え、ビタミンC・たんぱく質などを意識的に摂って組織の修復をサポートすることが大切です。

腫れが落ち着いた後は、軽めのウォーキングやストレッチなど適度な運動を取り入れ、血流を整えるのも良いとされています。

何よりも医師の指示に従い、独自の判断でケアを変えないことが、トラブルを防ぐことや回復を穏やかに導くための重要なポイントです。

■医師に相談すべきトラブルのサイン

裏ハムラ法は比較的リスクの少ない施術とされていますが、まれに腫れが長引く・痛みが強まる・左右差が大きいといったトラブルが起こることがあります。

これらは回復過程の個人差による場合もありますが、感染症や出血が原因となっているケースも否定できません。

熱感を伴う腫れや、膿のような分泌物が見られる場合は、炎症が進行している可能性があります。

後悔しないよう、市販の薬で対処せず、早めに施術を受けたクリニックへ連絡しましょう。

また、時間が経っても片側だけに強いくぼみや膨らみが残っている場合は、脂肪の定着や吸収に偏りが生じている可能性があります。

適切なタイミングで再診を受け、修正や再手術などを検討しましょう。

どんな小さな違和感でも自己判断せず、医師と共有しておくことが大切です。

施術選びのポイントは「ダウンタイムが短いだけで選ばない」こと

裏ハムラ法は皮膚を切開しないため、皮膚のたるみが強い方には効果が限定的になる場合があります。

これは、裏ハムラ法が脂肪の位置を変えて目元の状態を整えることが目的の手術であり、余分な皮膚そのものを取り除かないためです。

そのため、下まぶたの皮膚がゆるんでいる方や、シワが深く刻まれている方には、表側から皮膚を引き上げるハムラ法やフェイスリフトなど、別のアプローチが適していることもあります。

一方で、たるみが比較的軽度で、膨らみとくぼみのバランスを整えたい方にとっては、裏ハムラ法は自然な仕上がりを目指せる選択肢の1つでしょう。

皮膚の表面を切らないため、ダウンタイムが短めで、仕事復帰がしやすい点もメリットです。

重要なのは、「どの施術が人気か」や「早く仕事に戻れるか」ではなく、自分の目元の状態に合っているかどうかを見極めること。

骨格や皮膚の厚み、脂肪の量などについて医師の診察を受け、ダウンタイムを含めた効果やリスク、将来の変化を総合的に理解した上で施術を選択することが、高い満足度につながるでしょう。

まとめ

裏ハムラ法のダウンタイムは、一般的に1~2週間ほどで落ち着くケースが多く、腫れや内出血の程度には個人差があります。

術後数日は冷却と安静を意識し、医師の指示を守ることで、回復を穏やかに進めることができるでしょう。

何らかの異変を感じた場合には、速やかにクリニックを受診してください。

信頼できる医師と十分に協力し、理想的な目元を目指しましょう。

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・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【施術の内容】裏ハムラ法
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】1回約¥300,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険外適用)です。
【リスク・副作用等】感染症、目の下の凹み、神経障害、術後の腫れや内出血など