眼瞼下垂と眉下切開の違いは?視界を広くするにはどちらを選べばいい?

眼瞼下垂と眉下切開の違いは?視界を広くするにはどちらを選べばいい?

眼瞼下垂の治療と眉下切開は、どちらもまぶたのたるみや視界の狭さを改善する治療ですが、アプローチの方法や適応が異なります。

どちらの治療が自分に合っているかを見極めるには、両者の違いを正しく理解しておくことが大切です。

本記事では、眼瞼下垂の治療と眉下切開の仕組みや適応範囲、仕上がりの違いを詳しく解説します。

自分に合った治療法をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

眼瞼下垂の治療と眉下切開の基本的な違い

鏡を見て目元を気にする女性 眼瞼下垂と眉下切開の違いは?視界を広くするにはどちらを選べばいい?|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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まぶたのたるみや視界の狭さを改善する治療として、代表的なものに眼瞼下垂手術と眉下切開がありますが、両者はアプローチの方法が根本的に異なります。

端的に言えば、眼瞼下垂は筋肉の機能低下に対処する治療であり、眉下切開は余っている皮膚を除去する手術です。

まずは、それぞれの治療の基本的な仕組みと目的を理解しておきましょう。

■眼瞼下垂とは?

眼瞼下垂とは、上まぶたを持ち上げる筋肉である挙筋(きょきん)やミュラー筋の機能が低下し、まぶたが十分に開かなくなる状態を指します。

加齢や長年のコンタクトレンズの着用により筋肉が伸びたり弱くなったりすることで、まぶたが下がって視界が狭くなるのです。

眼瞼下垂の治療の目的は、筋肉の機能を調整し、まぶたの開き具合を改善すること。

大きく分けて「切る治療」と「切らない治療」の2種類があります。

切る治療には、挙筋短縮術や挙筋腱膜前転法があり、まぶたの裏側や二重ラインに沿って切開し、伸びた筋肉や腱膜を短縮して固定することで眼瞼下垂の改善を目指します。

一方、切らない治療として代表的なのがMT法(ミュラータック法)やMMCR(ミュラー筋結膜切除術)。

メスの代わりに、糸を使ってまぶたの裏側から筋肉の調整を図る方法です。

なお、眼瞼下垂は、視野障害などの機能的な問題がある場合、保険適用となることがあります。

医師から「日常生活に支障をきたすほど視野が狭まっている状態」と判断されれば、保険診療で受けられる可能性があるため、費用面でも検討しやすい治療といえます。

気になるときは、事前に確認しておくと良いでしょう。

■眉下切開とは?

眉下切開は、眉毛の下の際に沿って切開し、たるんだ皮膚を切除する治療法です。

加齢などが原因で上まぶたの皮膚がたるみ、目に被さることで視界が狭くなったり、アイメイクがしづらくなったりする症状に対して有効です。

眉下切開の目的は、物理的に余分な皮膚を取り除くことで、まぶたの被さりを軽減することにあります。

眼瞼下垂の治療が筋肉にアプローチするのに対し、眉下切開は皮膚のたるみを解消する治療です。

治療はすべて切除を伴い、切らない選択肢はありません。

眉下切開の大きな特徴は、二重のラインをほとんど変えずに自然な仕上がりを目指せる点です。

眉毛の下で切開するため、二重の幅や形に影響を与えにくく「目元の印象を保ちつつ、たるみだけを取りたい」という方に適しています。

一方で、目元の印象を大きく変えたい方にとっては不向きです。

「眉下切開はやめたほうが良い」と言われるのは、自然な仕上がりを目指せるからこそでしょう。

なお、眉下切開は基本的に自費診療となります。

機能的な改善ではなく、皮膚のたるみを改善することが主な目的になるため、保険適用外となるクリニックがほとんどです。

それぞれの適応範囲と向いているケース

OKサインを出す白衣の女性 眼瞼下垂と眉下切開の違いは?視界を広くするにはどちらを選べばいい?|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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眼瞼下垂手術と眉下切開のどちらを選択するかは、まぶたが開きにくい原因がどこにあるのかによって決まります。

ここでは、それぞれの治療が向いている人の特徴を具体的に見ていきましょう。

■眼瞼下垂手術が向いている人の特徴

眼瞼下垂の治療が適しているのは、挙筋やミュラー筋の機能低下が原因でまぶたが開きにくくなっているケースです。

具体的には、まぶたが重く感じる・おでこにシワを寄せて目を開けるクセがある・読書や運転が難しいほど視野が狭く感じるといった症状がある場合、筋機能の低下が疑われます。

また、自費になりますが、切開を伴う治療では二重ラインを作ったり既存の二重幅を調整したりすることも可能です。

眼瞼下垂を改善しつつ「目をぱっちり見せたい」という審美面での希望がある方にも適しています。

もちろん、見た目の改善を希望しない場合は、保険適用の範囲内で治療を受けられる可能性があるため、費用を安く抑えたい場面も眼瞼下垂が向いているでしょう。

■眉下切開が向いている人の特徴

一方、眉下切開が適応となるのは、まぶたの皮膚が被さることで視界が遮られているケースです。

筋肉の機能には問題がなく、たるみによって目が重く見える・視界が狭く感じるといった症状がある場合に有効です。

目元の印象はほとんど変わらないため、既存の二重ラインを維持したままたるみだけを改善したい方にも向いています。

眉毛に隠れるように切開・縫合するため、傷痕が目立ちにくい点も大きなメリットです。

■「視界を広くする」ならどちらを選ぶべき?

視界を広くするという意味では、どちらの治療法も有効です。

眼瞼下垂と眉下切開はアプローチ法が異なるだけで、どちらも視野を改善する効果が見込めます。

どちらの治療が適応となるかは医師の判断によっても変わってきます。

一般的には筋機能の低下によってまぶたが十分に開かず、視界が狭くなっている場合は眼瞼下垂の手術が適用されるでしょう。

皮膚のたるみがまぶたに被さっている場合は、眉下切開が適していると考えられます。

原因を見極めるには、カウンセリングでまぶたの開き具合や皮膚のたるみの程度、視野の状態などを医師に評価してもらうことが大切です。

信頼できる医師のもとで、自分の症状に合った治療を見極めることが、後悔のない選択へとつながります。

仕上がり・傷痕・ダウンタイムの違い

悩む女性 眼瞼下垂と眉下切開の違いは?視界を広くするにはどちらを選べばいい?|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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眼瞼下垂の治療と眉下切開は治療の目的や適応が異なるため、仕上がりや傷痕、ダウンタイムにも違いがあります。

それぞれの特徴を理解して、施術後の生活をイメージしておきましょう。

■眼瞼下垂の治療後の仕上がり

治療を受けると、まぶたの開き具合が改善され、黒目の露出が増えます。

視界が広がるだけでなく、手術の方法によっては、目が大きく見える・目力が増すといった変化が起こることも。

目元の印象は、施術の前後で変わると考えておいたほうが良いでしょう。

とくに切る治療の場合は、二重ラインが新たに形成される、または既存の二重の幅が変わる可能性があります。

ただし眼瞼下垂はあくまでも機能的な改善を目指す治療であり、理想の二重を作るためのものではありません。

希望どおりの仕上がりを期待するのなら、保険適用ではなく自費診療も視野に入れたカウンセリングを受けましょう。

■眉下切開後の仕上がり

眉下切開では、二重の幅や形に影響を与えないため、目元の印象を変えることなく、まぶたが開きやすくなります。

ただし、眼瞼下垂の場合とは違って筋肉にはアプローチしないため、目の開き具合そのものは大きく変化しません。

あくまで余分な皮膚を取り除くことによる改善です。

仕上がりは若々しく自然な印象となり、すっきりとした目元を目指せるでしょう。

アイメイクがしやすくなる・おでこにシワができにくくなるといったメリットも実感できるはずです。

■眼瞼下垂手術の傷痕とダウンタイム

切開を伴う治療では傷痕が残ることを心配するかもしれませんが、眼瞼下垂手術では二重ラインに沿って切開するため、傷痕は目立ちにくい傾向にあります。

一方、切らない治療では糸で固定するため傷痕はほぼなく、ダウンタイムも短めです。

腫れや内出血は1~2週間程度続きますが、個人差があります。

切る治療の場合は術後約1週間で抜糸を行い、1ヶ月ほどかけて次第に落ち着いていきます。

日常生活への復帰は、1週間~10日程度を想定しておくと良いでしょう。

この期間は、サングラスなどでカバーする方が多いようです。

一方で切らない治療の場合は腫れが少なく、早いタイミングで日常生活に戻れます。

■眉下切開の傷痕とダウンタイム

眉毛の下のラインに沿って切開する眉下切開も、眼瞼下垂同様に傷痕は目立ちにくい傾向にあります。

赤みは術後目立ちますが、抜糸後は徐々に落ち着き、数ヶ月かけて自然な状態へと変化していきます。

眉毛や前髪で隠しやすい位置のため、日常生活で気になることは少ないでしょう。

腫れや内出血は1~2週間程度続き、まぶた全体に及ぶこともありますが、抜糸後メイクができるようになれば傷痕をカバーすることは十分に可能です。

完全に傷痕が落ち着くまでには2~3ヶ月程度かかりますが、時間とともに目立たなくなっていきます。

手術後の経過を理解し、焦らずに回復を待つことが大切です。

まとめ

眼瞼下垂と眉下切開は、どちらも視界を改善する治療ですが、アプローチする原因が異なります。

眼瞼下垂の治療は筋機能の低下に対処し、まぶたの開きを改善する治療であり、切る治療と切らない治療の両方があります。

一方、眉下切開は余分な皮膚を除去することで、たるみによるまぶたの被さりを解消する治療です。

適応は原因によって異なるため、まずは信頼できる医師の診察を受け、原因の特定から始めましょう。

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【治療の内容】眼瞼下垂術
【治療期間および回数の目安】1回※状態によって異なります。
【費用相場】¥300,000~¥600,000※クリニックや術式により異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、左右差、目が閉じづらくなる、感染など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。"

【治療の内容】眉毛下皮膚切除術
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※治療期間や回復期間には個人差があります。
【費用相場】約¥250,000~¥450,000
【リスク・副作用等】術後の腫れ、浮腫み、痛み、内出血、手術部位の左右差、傷痕、まぶたの違和感、眉毛の脱毛など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
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・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。