こめかみリフトは、側頭部から目尻・上頬にかけて生じるたるみを上外側方向へ引き上げ、見た目の印象をすっきり見せる施術です。
目尻の下がりや外側まぶたのかぶさり、上頬のもたつきなどが気になり始めたものの、フルフェイスリフトはまだ早いと感じる人に向けて情報をお届けします。
今回は、他のリフト施術との違いもチェック。
自分に合う治療法を見極める際にお役立てください。
INDEX
こめかみリフトとは何か
こめかみリフトは、目尻周辺の皮膚を引き上げることで、たるみ改善を目指す施術のこと。
まずは施術範囲や加齢によるこめかみの変化について掘り下げていきましょう。
■こめかみリフトの施術範囲と引き上げの方向
こめかみリフトの施術範囲は、こめかみ(側頭部)から目尻外側、上頬の外側にかけてのエリア。
こめかみのリフトアップに合わせて頬のたるみも引き上がり、目周りがきりっとした印象に近づきます。
引き上げの方向は“上外側方向”。
ポニーテールを強く結い上げたときのようなイメージです。
もともと目尻が上がり気味の顔立ちの人がこめかみリフトをすると、つり目が強調される可能性があるため、注意が必要です。
■加齢によるこめかみの変化について

出典:photoAC
顔の中でもとくに皮膚が薄い目元は、加齢による変化が現れやすくたるみやシワといったお悩みが付いて回りやすい部位です。
年齢とともにこめかみが痩せていくと、くぼみやへこみが目立ってきます。
原因となる要素は以下のとおりです。
- 肌のハリや弾力の低下
- 筋肉の萎縮
- 脂肪の減少
- 骨の萎縮 など
加齢による変化は、肌や筋肉、脂肪、骨といった組織に現れます。
これらの複数の原因が組み合わさってこめかみにたるみが生じると、老け見えや顔全体がごつごつした印象に。
こめかみリフトは目元のたるみにアプローチする施術ですが、顔全体のリフトアップが必要な場合は他の施術が検討されることもあります。
こめかみリフトの効果が期待できる部位は?
こめかみリフトでたるみの緩和が期待できる部位をご紹介します。
- 目尻
- まぶたの外側
- 眉毛の外側
- 中顔面
目尻は笑ったときにたるみやシワが目立ちやすい部位。
また、眉毛の外側の皮膚も、加齢の影響を受けやすい部位です。
その他、目の下から上唇の直上までの縦の長さを指す中顔面など、顔全体の印象を左右するエリアも対象となります。
これらのパーツにリフトアップのアプローチを行うことで、明るくはっきりとした目元や立体的な頬に近づく、フェイスラインが整う、といった変化を目指せるでしょう。
こめかみリフト│切開する方法と切らない方法の特徴

出典:photoAC
こめかみリフトには、大きく分けて“切開する方法”と“切らない方法(糸リフト)”があります。
それぞれの特徴や仕上がり、適するお悩みをチェックしていきましょう。
■切開を伴うこめかみリフトの特徴

切開を伴うこめかみリフトは、側頭部の髪の中やこめかみの生え際を切開し、皮膚や皮下脂肪の下にある膜(SMAS)にアプローチする方法です。
切開範囲は比較的小さく、傷痕も目立ちにくいのが特徴。
体への負担を抑えながら違和感の少ないリフトアップを目指せます。
<切開を伴うこめかみリフトが向く人>
- 目元や目尻のたるみが気になる
- 頬(中顔面)が下がってきた
- たるみの程度は強め
- 長期的な効果を求めている
切開リフトはより深い層からのたるみ改善を図ることを目的としているため、糸リフトやハイフでは効果を実感しにくい強めのたるみに向いています。
高い持続性が魅力ですが、施術後も加齢は進むため、シワやたるみが生じるケースもあります。
■切らない方法・スレッドリフトの特徴

切らないこめかみリフトはスレッドリフトとも呼ばれ、施術では医療用の糸を用います。
こめかみからフェイスラインに向かって糸を挿入し、たるんだ皮膚を物理的に引き上げるように処置する施術です。
傷痕は糸の挿入時にできる針穴程度で、糸の刺激により肌のハリ・ツヤアップも期待される場合があります。
<スレッドリフトが向く人>
- フェイスラインのたるみや口元のもたつきも気になる
- 目元が老けて見える
- メスを使う施術に抵抗がある
- たるみの程度は軽度~中度
皮下脂肪が多い人や加齢によるたるみの程度が強めの人は、リフトアップ効果を実感しにくいことも。
効果の持続期間は1~3年程度が目安で、使用する糸の種類や個人差によって変化します。
こめかみリフトと他のリフト施術を比較
こめかみリフト以外にも、前額リフトやミッドフェイスリフトなどのたるみ軽減施術があります。
ここではそれぞれの違いを比較していきましょう。
■前額リフト・眉下リフトとの違い

前額リフトは額全体の引き上げ施術で、眉の位置を上方に移動させながら上まぶたのたるみを調整します。
額の深いシワや下がり眉毛の改善を図ることを目的としており、影響範囲はまぶたより上側の額全体で、引き上げの方向は“上方向”です。

眉下リフトでは、眉毛の下側のラインに沿って切開を行い、目の上のたるみに働きかけます。
施術時にまぶたの余分な皮膚・脂肪を除去すると、まぶたの腫れぼったさも和らぐでしょう。
眉下リフトで期待できる変化は、まぶたのたるみや下がりの軽減など。
影響範囲は眉毛の下から上まぶたまでで、引き上げの方向は“上方向”です。
これら2つとこめかみリフトは、影響範囲と引き上げ方向が異なります。
気になる部位が目元や上頬ならこめかみリフト、額なら前額リフト、とお悩みに合わせて選びましょう。
■ミッドフェイスリフト・フルフェイスリフトとの違い

ミッドフェイスリフトは、中顔面(目の下から上唇の直上にかけての範囲)にアプローチする施術。
中顔面のたるみの原因であるメーラーファットの下垂をリフトアップする処置を行い、立体的なチークラインを目指します。
ミッドフェイスリフトが向くのは、中顔面に強いたるみがある人や、ほうれい線・ゴルゴ線が目立つ人など。
影響範囲は中顔面からほうれい線付近、引き上げの方向は“上方向”です。

フルフェイスリフトは顔や首周りのたるみ・シワにアプローチします。
顔全体のエイジングサインに対応でき、ほうれい線や首のたるみ、あごのラインのもたつきなど、複数のお悩みがある人向けの施術です。
影響範囲は、目元・頬・フェイスライン・首と広範囲。
引き上げの方向はこめかみリフトと同じ“上外側方向”ですが、範囲の広さが異なります。
「頬に強いたるみがある」「顔全体をリフトアップしたい」など、どの部分が気になるかを明確にすると、自分に合う施術の見極めに役立つでしょう。
こめかみリフトのダウンタイムをチェック
こめかみリフトのダウンタイムは以下のとおりです。
| 切開を伴うこめかみリフト |
|
| スレッドリフト(切開なし) |
|
どちらも術後約2~3日が腫れのピークですが、ダウンタイム症状が完全に落ち着くまでの時間に差があります。
また、組織が安定するまでの期間は、切開を伴うこめかみリフトが3ヶ月以降、スレッドリフトが1ヶ月以降です。
こめかみリフトの施術を検討するにあたり、「後戻りするかも」「痛いのが心配」「失敗が怖い」といった不安のある人も少なくありません。
効果の持続期間は切開の有無によって異なります。
後戻りが気になる人には、より持続性が高い切開を伴うこめかみリフトが選択肢となりますが、加齢により再びたるみが生じる可能性も考慮しておきましょう。
施術中の痛みについては、麻酔によりコントロールされます。
こめかみリフトで考えられる失敗例としては、引き上がりの左右差、イメージと異なる目元の印象変化など。
スレッドリフトの場合、糸が透けて見えたり、ぼこつきが目立ったりする可能性があります。
こめかみリフトを検討する前に確認したいこと

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最後に、こめかみリフトの費用相場やたるみの見極めポイント、他のリフト施術との併用が検討されるケースを解説していきます。
■こめかみリフトの費用相場
こめかみリフトの費用相場は、約30~100万円と幅が広め。
切開範囲や糸の本数・種類が費用に影響します。
依頼先選びで注目すべきは、施術の方針やアフターケアの充実度、カウンセリングの丁寧さなど。
費用と質のバランスを考慮した選び方が大切です。
■自分に適したリフト施術を見極めるポイント
こめかみリフトが向くのは、目元、目尻、まぶたや眉毛の外側など“側面方向のたるみ”が目立つケースです。
一部の中顔面にもある程度の効果が期待できますが、強いたるみにより頬全体がたるんでいると他のリフト施術の適応となるかもしれません。
自分に合う施術を見極める判断材料は、たるみが生じている部位やアプローチしたい範囲、たるみの強さなど。
事前に確認しておくとカウンセリングがスムーズに進むでしょう。
■他のリフト施術との併用が検討されるケース
こめかみリフトは影響範囲が比較的狭く、単独では希望通りの仕上がりにならないことも。
お悩みにあわせて他のリフト施術との併用を検討すると、より満足度の高い結果が期待できるでしょう。
- 脂肪吸引:顔の脂肪量が多めの人向け
- ヒアルロン酸やボトックス注射:細かなシワや表情ジワも気になる人向け
- 前額リフト:額のシワも軽減したい人向け
- ハイフ:外科的アプローチ以外でリフトアップ効果を狙いたい人向け
これらの施術との併用も選択肢に入れることで、包括的なリフトアップが可能です。
まとめ
こめかみリフトは側面方向のたるみにアプローチする施術で、切開の有無によって特徴が異なるもの。
額のシワが気になるなら前額リフト、顔全体の引き上げにはフルフェイスリフトなど、たるみの範囲や仕上がりの希望によって適した施術が変わります。
施術ごとの特徴を把握しつつ、併用も視野に入れて自分に合う施術を見極めましょう。
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【治療の内容】切開リフト
【治療期間および回数の目安】1回
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【リスク・副作用等】腫れ、内出血、傷跡、顔面神経麻痺など
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・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
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【治療の内容】眉毛下皮膚切除術
【治療期間および回数の目安】通常1回 ※治療期間や回復期間には個人差があります。
【費用相場】約¥250,000~¥450,000
【リスク・副作用等】術後の腫れ、浮腫み、痛み、内出血、手術部位の左右差、傷痕、まぶたの違和感、眉毛の脱毛など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】フェイスリフト(SMASフェイスリフト)
【治療期間および回数の目安】通常1回
【費用相場】約¥500,000~1,500,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、むくみ、内出血、血腫、色素沈着、瘢痕、ケロイドなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと導入しています。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】脂肪吸引
【治療期間および回数の目安】部位・範囲・脂肪量によって、安全上2~3回に分けて施術を行う場合あり。詳細は各クリニックへご確認ください。
【費用相場】1回約¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、浮腫み、内出血、色素沈着など
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・諸外国における安全性等に係る情報
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
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・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【施術の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】¥15,000~¥100,000※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。
【施術の内容】医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【施術期間および回数の目安】施術後6ヶ月以降から再照射可能 ※状態によって異なります。
【費用相場】全顔1回約¥50,000~¥100,000 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険外適用)です。
【リスク・副作用等】痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
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・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。


