口角挙上とは?切らない方法と切開法、ダウンタイムと適応を整理

口角挙上とは?切らない方法と切開法、ダウンタイムと適応を整理

口角挙上とは、口角を自然に引き上げて、かわいらしさや若々しさを手に入れることを目的とした施術です。

口角挙上には、外科的な口角挙上術(切開法)のほか、より手軽な選択肢としてボトックス(A型ボツリヌス毒素)注射やヒアルロン酸注入など、口角を上げて見せるための治療もあります。

本記事では、口角挙上の代表的な施術方法や注入系の施術を取り上げ、それぞれのダウンタイム、適応や効果の目安を整理しました。

施術の特徴を理解し、まず試すべきステップをイメージしてみてください。

口角挙上とは

まずは、口角挙上がどのような施術なのか、詳しく解説していきましょう。

■口角挙上の基本概念

口角が下がる原因として考えられるのは、大きく分けて先天的なもの、加齢による筋肉や皮膚の変化、日常的な表情グセなどが代表的です。

先天的な場合は口角の形状や人中の長さが影響し、加齢では皮膚のたるみや口周りの筋力低下が要因となります。

表情グセでは、口角を下げる癖が長年続くことで、常に「への字口」になってしまうことも。

口角挙上の施術は、こうした状態を改善し、笑顔が自然に見える位置に口角を整えることを目的としています。

一部のクリニックでは「スマイルリップ」と呼ばれることもあり、かわいらしい印象や若々しい印象を手に入れたい方からも人気がある施術です。

口角挙上は、手術による切開法の他、注射によるボトックス・ヒアルロン酸注入などで口角を引き上げて見せる施術があります。

■口角挙上が注目される理由

口角の位置は、顔全体や表情の印象を大きく左右する部位の1つです。

下がった口角は疲れた印象や不機嫌に見られやすく、とくに写真やSNSがトレンドとなっている昨今では気にしている方が増えている傾向があります。

そのため、手軽に口角を上げる方法として口角挙上が注目されているのです。

美容外科や美容皮膚科の症例紹介でも多く取り上げられ、施術方法やダウンタイムの情報を求める方もいるでしょう。

中には、憧れの芸能人を目指して、口角挙上への関心を高めている方もいます。

口角挙上の主な施術方法

カウンセリングを受ける女性 口角挙上とは?切らない方法と切開法、ダウンタイムと適応を整理|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

ここからは、口角挙上の代表的な施術方法を整理していきましょう。

■切開法(口角挙上術・口腔内法)

切開法は、口角挙上の効果を長期間維持したい場合に用いられる方法です。

代表的なものに口腔内アプローチと外側切開があります。

口腔内アプローチは、口の内側から施術するため、肌の表面に傷跡が残らず自然な仕上がりが期待できる施術です。

一方、外側切開は口角の外側を小さく切開し、口角を引き上げます。

術後早期の傷痕が目立ちやすいものの、経過とともに自然に薄くなり、よりしっかりとした挙上効果が期待できる施術です。

切開法は、物理的に口角を引き上げるため、効果の持続期間は数年単位とされますが、加齢による変化や個人差があることを理解しておきましょう。

口角挙上による傷跡や仕上がりの自然さは医師の技術力に直結するため、カウンセリングで症例をしっかり確認し名医にお願いすることが大切です。

■切らない方法(ボトックス・ヒアルロン酸注入)

切らずに口角を引き上げる口角挙上としては、ボトックスやヒアルロン酸注入が代表的です。

ボトックスは口角を下げる筋肉の動きを抑えることで口角を自然に上げ、笑顔を明るく見せる効果が期待できます。

個人差はありますが、持続期間はおよそ3〜6ヶ月です。

ヒアルロン酸注入は、口角の下がりや凹みを埋める形で口角が上がったように見せる方法で、こちらも個人差があるものの、持続期間は6〜12ヶ月程度が目安とされています。

いずれも切開法と比べて手軽に施術が受けられ、ダウンタイムはほとんどありませんが、注入量や部位によっては不自然に見える可能性があることを理解しておきましょう。

また、個々の状態や理想にマッチした適切な量と注入位置が重要なカギを握っています。

ボトックスやヒアルロン酸によって口角挙上した場合には、注入部位を強くこすらないよう意識しましょう。

腫れや赤み、軽度の内出血が出る場合がありますが、数日で落ち着くことが多く、ほとんどの場合メイクでカバー可能です。

笑顔のバランスを確認しながら施術を継続することで、理想的なデザインをキープできます。

■自宅ケアやメイクでの工夫

軽度の口角下がりや表情グセによる場合は、自宅でのケアやメイクでのカバーも検討できます。

口角を上げることを目的とした簡単なマッサージやトレーニングは、口周りの筋肉をほぐす効果が期待でき、素敵な笑顔を作りやすくします。

セルフでできる代表的なケア方法は以下のとおりです。

【アヒル口マッサージ】

  1. 口角を上げてアヒル口を作り、口を「う」の形にしたら10秒程度キープして3回繰り返します。
  2. アヒル口を作ったままで口角を親指・人差し指でつかみ、上下に動かしましょう。
  3. 最後は口角を上げた状態で、両手で頬を押さえ、3分程度キープしてください。

【口角引き締めトレーニング】

  1. 口を軽く閉じ、口角を上げながら「い」の形を作るように笑顔を作って5~10秒キープします。
  2. 次は「う」の形で唇を前に突き出し、5~10秒間保ちましょう。

トレーニングの他に、リップメイクで視覚的に口角が上がった印象を作れます。

具体的には、口角ラインにハイライトを入れる、リップライナーで口角を書き足すといった方法が代表的です。

トレーニングやメイクなどで得られる効果は限定的ですが、まずは手軽に試せる方法として有用です。

また、日常の表情意識と組み合わせることで、手術や注射による施術を検討する前にデザインの確認もできます。

ダウンタイムとリスクの目安

頬に手を当てて笑う女性 口角挙上とは?切らない方法と切開法、ダウンタイムと適応を整理|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

美容クリニックで口角挙上の施術を検討する際には、術後のダウンタイムやリスクを理解しておくことが重要です。

切開法と注射法では回復期間や注意点が異なるため、日常生活への影響も含めて整理しておきましょう。

■手術・注射別のダウンタイム

切開法の場合、術後は口角周囲の腫れや内出血、むくみや軽度の赤みが数日〜1週間程度続くことがあります。

口角挙上の外側切開では小さな傷が残る場合があることも覚えておきましょう。

口腔内からのアプローチは外から見える傷はありませんが、腫れが落ち着くまでに数週間かかります。

ダウンタイム中の食事はやわらかいものを中心に食べ、歯磨きは優しく行いましょう。

口角挙上をボトックスやヒアルロン酸注入で行った場合、腫れや赤みはほとんどなく、日常生活に大きな支障はありません。

注入直後に軽い内出血が出る場合もありますが、時間の経過とともに落ち着くことがほとんど。

ダウンタイムが短いため、仕事や外出の制限はほぼありません。

いずれの場合も傷や赤み、内出血などが気になる場合には、落ち着くまでマスクで隠すことで人目を気にせず過ごせるでしょう。

■副作用や注意点

切開法では、左右差や感染症、傷跡の赤みが長引くケースが稀に報告されています。

縫合後は、縫合糸による違和感や一時的な感覚の鈍さを覚えることがあるため、経過には注意が必要です。

ヒアルロン酸やボトックスといった注入による口角挙上の施術では、ダウンタイム中に「口角挙上を失敗したのでは?」「口角挙上で不自然になった」と検索する方も見られますが、多くの場合は一時的な変化によるものです。

しかし、注入量や注入位置が適切でない場合には口角が不自然に上がったり、笑顔のバランスが偏ったりすることがあります。

施術前には必ずカウンセリングで医師と十分に相談し、術後の経過やリスクについて理解しておくことが大切です。

施術を検討する際の適応と注意点

CHECKイメージ 口角挙上とは?切らない方法と切開法、ダウンタイムと適応を整理|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

口角挙上の施術は、口角が下がる原因や顔の構造に応じて適応が異なります。

手術や注射の効果を最大限に引き出すためには、自身の状態に合った方法を選ぶことが重要です。

■先天的・解剖学的に口角が下がるケース

先天的に口角が下がっている方や、人中が長い方では、切開法による口角挙上が向いていると判断されるケースがあります。

また、注入法や人中短縮などの施術と併用する場合もあります。

施術を検討する際には、顔全体のバランスや口角の左右差、笑ったときのラインを考慮し、どの方法が自身に適しているのかを医師と相談しましょう。

切開法の場合は傷跡や術後の腫れの目安、ダウンタイムを理解しておくことで、術後の生活計画を立てやすくなります。

症例写真や実際の施術経過を確認し、仕上がりのイメージを膨らませておくことも大切です。

■表情グセで口角が下がるケース

日常の表情グセによって口角が下がっている場合は、口角挙上の施術を施しても効果が限定的なことがあります。

このようなケースでは、まずは口角トレーニングやリップメイクなどを試してみましょう。

軽度の改善でも、笑顔の印象が明るくなる可能性があります。

まとめ

口角挙上を目的とする美容施術には、切開法や口腔内法、ボトックスやヒアルロン酸注入といった方法があります。

それぞれ特徴や持続期間、ダウンタイムが異なるため、顔の構造や口角下がりの原因に応じて選択することが大切です。

術後の腫れや内出血、傷跡などのリスクを理解し、まずは自宅での表情トレーニングやメイクで口角が上がるよう意識してみましょう。

そのうえで、自分の理想と安全性のバランスを見極めながら、後悔のない方法を選んでください。

※ボトックスは米アラガン社の商標ですが、本記事内では読者の皆さまに分かりやすく伝わるよう、A型ボツリヌス毒素製剤の総称としても使用しております。

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・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【施術の内容】口角挙上術
【施術期間および回数の目安】通常1回 ※状態によって異なります。
【費用相場】¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】腫れ、内出血、傷、左右差、後戻り、口の動かしにくさなど

【施術の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】¥15,000~¥100,000※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。

【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。