“ガスケ”アプローチとは?フランス発・呼吸と姿勢で整える産後の骨盤底筋ケアの新常識

“ガスケ”アプローチとは?フランス発・呼吸と姿勢で整える産後の骨盤底筋ケアの新常識

“ガスケ”アプローチとは、フランスで生まれた骨盤底筋ケアの新しい考え方です。

出産後の女性が抱える「お腹を鍛えても戻らない」「姿勢が崩れる」といった悩みに対し、鍛えるのではなく、呼吸と姿勢の使い方を見直すという発想でアプローチするのが特徴。

美容医療やフェムケアの分野でも注目を集めています。本記事では、そんなガスケアプローチの原点と魅力について解説します。

フランスは骨盤ケア先進国?日本とヨーロッパでなぜ産後の体ケアが違う?

母親 “ガスケ”アプローチとは?フランス発・呼吸と姿勢で整える産後の骨盤底筋ケアの新常識|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

日本では「産後のお腹は腹筋を鍛えて戻す」という考え方が一般的。一方フランスでは、出産直後から骨盤底を回復させる医療リハビリが行われています。

どちらも体を整えるという目的は同じでも、そこにある考え方の違いが、産後女性の回復スピードに大きく影響しています。

妊娠線にはクリームを塗る、産後はピラティスやヨガをする、これらと同じようなレベルでガスケアプローチは当たり前にやるべきことの1つとしてフランスでは認識されています。

産後の腹筋はNG?日本の腹筋神話とその落とし穴

出産後「お腹を締めればもとに戻る」と考え、産褥期に早々と腹筋運動を始めてしまう女性も多くいます。しかし、骨盤底筋は出産時に大きく伸び、損傷しやすい繊細な部位。この時期に強い腹圧をかけると、内臓が下がりやすくなり、尿漏れや臓器下垂を引き起こすリスクもあるのです。

「鍛える前に回復を待つ」という発想の転換が、産後ケアの質を大きく変えるカギとなります。

骨盤底筋リハビリが当たり前!フランスが世界に先駆けた理由

フランスは、骨盤底筋ケアの先進国。出産後の女性に対して骨盤底筋リハビリテーションが保険適用100%で行われ、助産師や運動療法士が一人ひとりに合った呼吸・姿勢指導を行っています。

また、フランス語で骨盤底筋を指す「ペリネ」という言葉は国民の間にも広く浸透しており、ペリネケアの専門施設が普及しています。出産の有無を問わず、誰もが日常的にペリネケアを受けられる環境が整っているのです。

産後の健診では、産婦人科医がペリネリハビリの処方箋を出すのが一般的。それほど、「骨盤底を回復させてから次のステップへ」という意識が文化として根づいているのです。

体を知ることから始まるケア

フランスでは、性教育や母子教室の中でペリネや呼吸の仕組みを学ぶ機会が多く、「自分の体を理解し守る」という意識が自然と育まれています。

一方、日本では依然として「産後の不調は仕方ないもの」「出産後は我慢すれば自然に戻る」という考えが根強く、骨盤底筋ケアが特別なものとして扱われがち…。

ガスケアプローチは、そんな文化的なギャップを埋める新しい視点近年日本でも注目が高まってきています

ガスケ法とは何か?呼吸と姿勢の科学

ガスケアプローチの原点にあるのが、フランスの医師、ベルナデット・ド・ガスケ博士によるガスケ法。「呼吸で引き上げる」という新しい発想が、産後の女性たちの体を根本から変えました。

ただの骨盤トレじゃない!ガスケ法が生まれた背景

ガスケ博士は、女性の体を構造と機能の両面からとらえました。従来の腹筋で支えるアプローチではなく、呼吸や姿勢の連動によって骨盤底筋を自然に引き上げる方法を確立。

その考え方は体を正しく使うことにあり、ヨーロッパのリハビリ・フェムケアプログラムに広く応用されています。そしてガスケ法は、今や更年期の不調ケアやスポーツ医学領域にも取り入れられるほどに進化しています。

呼吸で変わる。ガスケ法の秘密は内圧コントロール

ガスケ法の要となるのは呼吸法。息を吐くと横隔膜が上がり、それに連動して骨盤底筋も自然に引き上がります。逆に、息を止めてお腹に力を入れると、内臓が下がり、骨盤底筋に負担がかかってしまいます。

このように、呼吸と姿勢を連動させて内圧をコントロールすることが、体を守るための自然で安全な方法なのです。ガスケアプローチの基本は、「呼吸を意識するだけで、内臓の位置が安定し姿勢も変わる」という考え方です。

背筋をまっすぐ伸ばすのがポイント!ガスケ法の基本姿勢

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ガスケ法の実践に、特別な器具や環境は必要ありません。

背筋をすっと伸ばし、骨盤をまっすぐに保つだけでOK。立っていても、座っていても大丈夫です。

ゆっくりと息を吐き、深く息を吸いながらお腹の奥を意識すると、腹式呼吸に合わせて骨盤がゆるやかに動き、自然と骨盤底筋が引き上がる感覚がつかめてきます。

こちらの画像を参考に、背筋を伸ばし、美しく整った姿勢を意識してみてください。

締めるより感じるへ。ガスケ法と腟トレの決定的な違い

一般的な腟トレは、特定の筋肉だけを鍛えるもの。しかしガスケ法は神経と筋肉の連携を意識する方法です。無理に力を入れるよりも、「骨盤底筋を意識して動かす」ことで、体のバランスが整って、姿勢や体幹の安定にもつながります。

一時的な締まりではなく、しなやかで持続的な機能を取り戻すことが、ガスケ法の大きな特徴です。

美容・性交痛・更年期にもつながる、生涯使う筋肉としての骨盤底筋“ガスケ”アプローチとは?フランス発・呼吸と姿勢で整える産後の骨盤底筋ケアの新常識|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

出産だけでなく、年齢を重ねるすべての女性に関わるのが骨盤底筋。体の内側を支えるこの筋肉は、美しさや健康の土台そのものと言えます。

その不調、もしかして骨盤底筋からのサイン?

尿もれ姿勢が悪くなる下腹がぽっこり出る性交時の違和感。これらの不調は、骨盤底筋の弱まりや、間違った使い方をしていることが原因かもしれません。

骨盤底筋は体の奥にある大切な筋肉。内臓を正しい位置に保ち、呼吸や姿勢を安定させる役割があります。

この筋肉がうまく機能しないと、血流が悪くなったり、体が冷えたり、代謝が落ちたりして、美容面にも悪い影響が出てきます。逆に、骨盤底筋を正しく使えるようになると、姿勢が良くなり、フェイスラインがシャープになることもあるのです。

日本でも広がる、婦人科×フェムケア×美容医療の融合

美容医療の現場で骨盤底筋ケアが注目されています。婦人科や美容内科では、レーザーや再生医療で腟の粘膜や筋肉をケアする施術が進歩していますが、最近はガスケアプローチやペリネリハビリを取り入れることも増えています。

例えば、美容婦人科ではレーザー治療と合わせて、骨盤底筋の感覚トレーニングや呼吸法を指導することもあります。「正しく使う」ための再教育をすることで、より良い状態を長く保つことを目指しています。

ガスケ法が教えてくれる、女性が美しく生きるための体との向き合い方

骨盤底筋は、まさに体の土台のような存在。内臓を支えたり、姿勢を保ったりと、私たちの日常を支えてくれています。見た目の美しさだけでなく、体の内側が整っていることこそ、本当の意味での美しさにつながるでしょう。

ガスケアプローチは、出産後の女性だけでなく、すべての女性に向けた「体の使い方を学び直す方法」。この考え方が、自分の体と丁寧に向き合うための最初の一歩になるはずです。

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