📌 記事をざっくりまとめると…
即効性 × 肌環境改善を同時に狙うECM由来コラーゲンブースター
医師限定クローズド勉強会で限界や注意点まで率直に共有
問われるのは製剤ではなく、「どう使うか」という設計思想
実演で見えた、“臨床で使い続けられるか”という視点
NEROは今後、他社コラーゲンブースターの動向も継続取材
📍 会場:自由が丘クリニック 地下1階 新セミナールーム
🎤 座長:秋本 峰克 先生(自由が丘クリニック 院長)
👨⚕️ 登壇医師:Dr. Kyung Tae Bae(IT’S ME CLINIC/韓国)

医師限定・クローズド形式で開催された今回の勉強会。
会場は、自由が丘クリニック地下1階に新設されたセミナールーム。
座長を務めたのは同院院長の秋本 峰克 先生
登壇したのは、韓国の美容医療を牽引する
Dr. Kyung Tae Bae
(IT’S ME CLINIC/ASLS・KAFC要職)
当日は対面・オンラインあわせて約100名の医師が参加。
製剤の“良い面”だけでなく、限界や注意点までを含めて検証する場として、
静かな熱量に包まれた時間となった。
本勉強会は、
製剤の優位性を誇示する場ではなく、
「この製剤は、どんな医師が、どんな設計で使うべきか」
を検証する空気に終始していたのも筆者は感じた。
📸 写真:医師限定・セミクローズドイベントのため一部のみ記録
INDEX
“医師だけの場”で語られたからこそ、伝える価値がある
今回のSkinplus勉強会は、医師のみが参加するクローズドな勉強会として開催された。
そのため語られたのは、メリット一辺倒の説明ではない。
「どんな症例に向いているのか」
「逆に、使うべきではないケースは何か」
「トラブルを起こさないための設計とは何か」
こうした臨床の本音が共有されていた点こそ、この勉強会の本質だった。

Skinplusとは何か──「コラーゲンを入れる」のではない発想
Skinplusは、いわゆる“ボリュームを足す注入剤”とは異なる。
コンセプトは明確だ。
「皮膚環境を、構造から立て直す」
登壇した Dr. Kyung Tae Bae は、講演の中で次のように強調した。
最も早く皮膚環境を改善する方法は、ECM成分を直接注入すること
ECM(細胞外マトリックス)は、
コラーゲン・エラスチン・ヒアルロン酸などが機能する“土台”にあたる。
Skinplusは、このECM由来成分を直接皮膚に届けることで、
-
1〜2週間という短期間での質感改善
-
中長期的な肌環境の底上げ
の両立を狙う設計になっている。

製造プロセスとドナーへの懸念について
講演では、ヒト由来組織(ドナー)に対する懸念についても言及があった。
Skinplusに使用される組織は、
-
AATB(American Association of Tissue Banks)認証
-
FDA基準よりも厳格とされる管理体制
-
提供者への倫理的配慮を前提としたプロセス
のもとで処理されている。
※この点はSkinplusに限らず、過去の多くの再生・修復医療製剤にも共通する前提である。
実演が示した「臨床で使えるか」というリアル
――“どこに、どう打つか”まで含めた設計
実際の注入デモンストレーションを担当したのは、
PRIMA CLINIC 院長・佐藤 亜美子 先生。
使用前から始まる治療──攪拌という前提
実演で強調されていたのは、
使用前によく攪拌し、成分を均一にすること。
Skinplusは、準備の丁寧さが結果に影響する製剤であり、
「準備段階から治療が始まっている」という扱いが共有された。
浅すぎても、深すぎても違う──注入層の考え方
実演中、登壇した Dr. Kyung Tae Bae が横で助言する場面もあった。
-
浅すぎると効果が安定しない
-
深すぎると、狙った肌質改善から外れる
-
“ちょうど良い層”を意識することが重要
皮膚構造を理解し、層を意識できる医師ほど、
結果を引き出しやすい製剤とも言える。
佐藤医師の実演と、韓国ドクターの補足が重なったことで、
今回の勉強会が
“臨床で再現できるかを確かめる場”
であったことが、はっきりと伝わってきた。
医師から出た率直な質問と回答
質疑応答では、参加医師から具体的な質問が挙がった。
Q:しこり(結節)ができた場合は?
→ 放置しないことが重要。RFなど加熱による選択肢となる。
他にも、マッサージ、ハイドロ・ディセクション、衝撃波治療などが有用との回答も得られた(メーカーからの回答)
Q:他のスキンブースターとの違いは?
→ 即効性が最大の特徴。1〜2週間で質感変化を実感しやすい
Q:粒子が細かいが詰まりは?
→ 詰まりにくく、痛みもマイクロレベルで抑えやすい
いずれも、現場で使う医師だからこそ出てくる質問だった。
編集長コラム|コラーゲンブースターは「選別の時代」
現在、美容医療の現場では
コラーゲンブースター製剤によるクローズド勉強会が予定されている。
Skinplusはその一例にすぎない。
重要なのは、
「どれが一番か」ではなく、「どれを、どう使うか」だ。
NEROとしては、
-
他社製剤・他勉強会も含め、継続的に動向を追う
-
医師の思考と設計思想を、読者が理解できる形で伝える
を随時発信していきたい。
まとめ|「やってみたい」と「試してみたい」の間にあるもの
Skinplusは、
魔法の製剤ではない。
だが、
-
肌質を根本から整えたい人にとって
-
安易な若返りではなく、持続性を求める医師にとって
一つの現実的な選択肢であることは確かだ。
美容医療は、
「何を打つか」から
「どう設計するか」の時代へ。
NEROは今後も、
その分岐点にある情報を追い続けていく。
