創立60周年──医療レーザーの進化と重なるFotonaの歴史
Fotonaは1964年に設立された、医療レーザー分野で最も長い歴史を持つ企業の一つだ。
レーザー技術が医療に応用され始めた初期段階から開発を続け、現在では累計1,000万件以上の治療・手術で使用された実績を持つ。
これまでに2万5,000台以上の医療システムが世界各国で導入され、
提供されている治療法は100以上。
さらに700本を超える学術論文と、300以上の医療技術特許が、同社の技術的蓄積を裏づけている。
すべての医療用レーザーはCEマークを取得しており、
Fotonaは「性能」だけでなく、「検証」と「再現性」を重視してきた企業でもある。

婦人科レーザーという最難関領域で積み重ねてきた承認実績
今回の取材で特に印象的だったのが、婦人科レーザー領域への取り組みだ。
Fotonaは、美容・皮膚科レーザー分野においても、
FDA(米国)を含む主要国で承認を取得してきた実績を持つ。
婦人科分野は、美容医療の中でも
安全性や長期的影響が特に厳しく問われる領域であり、
正式な承認取得に高いハードルが設けられている。
その中でFotonaは、この10年以上にわたり、
各国で婦人科レーザー治療の正式承認取得を積み重ねてきた。
2025年には、中国において婦人科レーザー治療分野での承認取得も実現している。
患者の立場から見れば、これは
「どこまで検証された医療なのか」を判断する一つの材料となる。
治療内容そのものだけでなく、その背景にある検証プロセスが重要になりつつある。
日本は「承認と教育」を支える拠点へ──新オフィスの意味
今回の新オフィス竣工で明確になったのは、
Fotonaが日本市場を短期的な展開ではなく、長期的な拠点として位置づけている点だ。
Fotonaは日本において今後、
を一体で進めていく方針を示した。
LA&HAは、医療用レーザーの研究と教育を目的とした非営利組織であり、
世界各国でワークショップや学術活動を展開している。
一般の美容医療ユーザーにとっては、
これは「機器の名称」以上に、
その治療がどのような教育体制と基準のもとで提供されているかを考える手がかりになる。

編集長POINT―製品を「供給する企業」から「医療文化を支える存在」へ
今回の現地取材を通じて強く感じたのは、
Fotonaが日本において目指しているのは、
短期的な市場拡張ではなく、医療文化としての定着だという点だ。
承認によって安全性を担保し、
教育によって医療の質を底上げし、
研究と臨床を通じて、次の標準を形づくる。
この三点を同時に成立させる企業は、実は多くない。
Fotona Japanの新オフィスは、
製品を届ける企業から、医療文化を支える存在へと進化するための基盤
そのものだと感じた。
美容医療が「何を受けるか」だけでなく、
「どんな構造のもとで提供されている医療か」が問われる時代。
今回の竣工式は、その変化を象徴する出来事だった。

まとめ
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Fotonaは1964年設立、60年以上の歴史を持つ医療レーザーカンパニー
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累計1,000万件以上の治療・手術で使用された実績
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美容・皮膚科分野で主要国の承認を取得してきた上で、
婦人科レーザーという最難関領域でも各国で正式承認を重ねてきた
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日本では承認・教育・臨床支援に加え、
技術サポートを担う拠点機能を一体で強化する方針
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新オフィス竣工は、日本市場への長期的コミットメントの表れ

NEROでは、世界各国における医療の制度変容と自由診療の構造分析を継続的に報じている。今後も「医療市場の倫理とサステナビリティ」をテーマに、日本がどこまで自由診療を拡張すべきか、その境界を問い続ける。