📌 記事をざっくりまとめると……
- ThreadsやXで「アートメイクがあってもMRIは撮れる」という発信が炎上中。正確には"条件付きで可能"であり、単純な○×では語れない
- アイライン上下のアートメイクは特に注意が必要。誘導電流によるやけどリスクが他部位より高い
- 「MRI SAFE」インクを使っているかどうかが最大のポイント。施術クリニックへの確認が必須
SNSが揺れている。
「アートメイクがあっても、MRIは普通に撮れる」——
そんな投稿がThreadsとXで広がり、
賛否両論が飛び交っている。
結論から言う。
「撮れる」も「撮れない」も、どちらも正しくない。
正確には——「条件によって異なる」だ。
この記事では、SNSの熱量に流されず、
医療的な事実だけを整理する。

INDEX
「アートメイクでMRIが撮れない」は古い話——でも完全に安全でもない
まず前提として知っておくべきことがある。
「アートメイクをするとMRIが撮れない」という認識は、
10〜20年前のインクの話に基づいている部分が大きい。
かつてのアートメイクの色素には酸化鉄を多く含むものがあり、MRI検査に影響が出るケースがあった。しかし現在では、MRI検査に影響が出ない色素を使っているクリニックが増えており、問題なく検査を受けられるケースがほとんどだ。
つまり「今のアートメイクはほぼ大丈夫」という発信自体は間違いではない。
では、なぜ炎上しているのか。
それは「ほぼ大丈夫」と「完全に安全」を混同しているからだ。
リスクがゼロではない3つの理由
① アイライン上下は構造的に危険
アートメイクによる熱傷報告はアイラインのみで、眉・リップは1件も報告がない。アイライン上下が入っている方が目を開けると、目の形に沿ってアートメイクがリング状になる。この形状が誘導電流を発生させ、熱傷の原因となると説明されている。逆に言えば、MRI検査中は目を閉じていれば問題ないということだ。
「眉のアートメイクがある」のと
「アイライン上下が入っている」のでは、リスクの次元が違う。
② 安価なインク・非医療機関施術は別次元
アートメイクを受けるなら、アメリカFDA認可を受けたインクや「MRI SAFE」の表記がある安全性の高いインクが使われているか確認しておくことが重要だ。安価なインクや質の低いインクを使用した場合、MRI検査を受けるとやけどや変色のリスクがある。
エステ・非医療機関での施術は、
使用インクの安全基準が保証されていない。
「医療機関で受けたかどうか」が、MRIリスクを大きく左右する。
③ 古いアートメイクは「見た目が薄くても」残っている
見た目では薄くなっていても色素に含まれていた金属成分が排出されず、体内に残っている可能性がある。したがって、MRI検査を受ける前には、アートメイクを受けたことを事前に申告することが重要だ。
「もう薄くなってるから関係ない」は危険な思い込みだ。
結論——「MRI撮れる」は○、「無条件に安全」は×
| 状況 | MRIへの影響 |
|---|---|
| 医療機関施術 + FDA認可インク + 眉・リップ | ほぼ問題なし |
| 医療機関施術 + FDA認可インク + アイライン | 目を閉じれば概ね可能。要申告 |
| 非医療機関施術 + インク不明 | 要確認。施術先に問い合わせを |
| 10年以上前の施術 | 金属残存リスクあり。必ず申告 |
| 安価インク使用の可能性あり | やけど・画像乱れのリスク |
どの場合も、MRI前の申告は必須。 これだけは絶対だ。
編集長POINT|SNS炎上が「正しい情報」を広めるとは限らない
今回の炎上パターンは典型的だ。
「撮れない」という古い情報への反論として
「撮れる」という情報が広がる——
しかしその「撮れる」も条件を省略した不完全な情報だ。
医療情報のSNS拡散でもっとも危険なのは、
「嘘ではないが、不完全な情報」が正解として広まること。
アートメイクの施術を受ける前に確認すべきことは一つ。
「このインクはMRI SAFEですか?」
この質問に即答できないクリニックでは、施術を受けるべきではない。
NEROはこれからも、炎上の熱量ではなく医療的な事実を伝え続ける。

まとめ
- 「アートメイクがあってもMRIは撮れる」は条件付きで正しい
- アイライン上下のアートメイクは唯一の熱傷報告部位——目を閉じていれば概ね可能
- 医療機関施術 + FDA認可インク + MRI SAFE表記が安全の3条件
- 非医療機関・安価インク・10年超の施術は要確認・要申告
- SNSの「撮れる/撮れない」論争より、施術クリニックへの直接確認が唯一の正解
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【よくある質問】
Q. アートメイクをしているとMRIは絶対に受けられませんか?
A:絶対ではありません。医療機関でFDA認可インクを使用した施術であれば、ほとんどの場合MRI検査を受けられます。ただし施術部位・インクの種類・施術年数によってリスクが異なるため、必ず事前に医師へ申告してください。
Q. 眉のアートメイクとアイラインのアートメイクでリスクは違いますか?
A:異なります。熱傷の報告例はアイラインのみで、眉・リップでの報告はありません。アイライン上下が環状に並ぶことで誘導電流が発生しやすいためです。ただしMRI検査中に目を閉じていれば概ね問題ないとされています。
Q. 何年も前に入れたアートメイクは薄くなっているので大丈夫ですか?
A:見た目が薄くなっていても、金属成分が体内に残存している可能性があります。施術から何年経過していても、MRI前には必ず医師に申告してください。
Q. MRIを受ける前にどう確認すればいいですか?
A:まず施術を受けたクリニックに「使用したインクの種類・MRI SAFEかどうか」を確認してください。その情報をMRI検査を受ける医療機関の医師に伝えることで、適切な判断が得られます。
