韓国に来た外国人医療患者200万人——その6割超が「整形」ではなく「PDRN・エクソソーム」を選んでいた。保健福祉省データが示す、K-Beautyの主役交代

韓国に来た外国人医療患者200万人——その6割超が「整形」ではなく「PDRN・エクソソーム」を選んでいた。保健福祉省データが示す、K-Beautyの主役交代

📌 この記事をざっくりまとめると……

  • 韓国保健福祉省が2026年4月24日発表。外国人医療患者が年間200万人を突破(前年比71%増)
  • そのうち63%(131万人)が選んだのは整形手術ではなく「皮膚科」——PDRN注射・エクソソーム療法・レーザーなどの再生系施術
  • 「韓国=整形」という時代は終わり、「韓国=PDRN・再生系施術の聖地」という新しい評価が確立しつつある

「韓国に整形手術を受けに行く」——そのイメージは、もう正確ではない。

韓国保健福祉省が2026年4月24日に発表した最新データが、業界に衝撃を与えた。

韓国に来た外国人医療患者200万人のうち、6割以上が受けたのは「整形手術」ではなかった。

200万人——その内訳が衝撃的だった

📊 韓国医療ツーリズム2025年データ(保健福祉省 2026年4月24日発表)

200万人超韓国を訪れた外国人医療患者数(前年比+71%)
63%(131万人)整形外科ではなく「皮膚科」を選んだ患者の割合
87%ソウルに集中している割合
90ドル(約1.3万円)Beverly Hillsで400ドル(約6万円)の施術がソウルでかかる費用
3位日本人の消費額の国別ランキング(1位中国・2位米国)

前年比71%増という増加幅は、たった1年で市場が1.7倍になったということだ。日本の訪日外国人旅行者数の増加ペースと比べても、その速さは際立っている。

「整形」から「皮膚科(PDRN・エクソソーム)」へ——なぜ変わったのか

2010年代の韓国医療ツーリズムを牽引していたのは、二重まぶた手術・鼻形成・エラ削りといった外科的な手術だった。

それが今、大きく変わっている。

「やりすぎない・気づかれない美容」というグローバルなトレンドの中で、「外科的に顔を変える」より「再生系の施術で肌を底上げする」という需要が急増した。

💡 外国人患者が韓国で受けている主な「皮膚科系」施術
PDRN・PNスキンブースター(通称「サーモンDNA注射」)——肌の再生を促す注射。韓国が世界的な製品開発の中心地
エクソソーム療法——細胞の情報を伝える微小な粒子を使った再生系施術
ピコレーザー・フラクショナルレーザー——シミ・毛穴・肌質改善に使うレーザー
HIFU・RF(シュリンク等)——超音波・高周波で肌を引き締める施術

いずれも日本のクリニックでも受けられるが、韓国の方が価格・選択肢・技術蓄積で先行しているとされる

日本人は「第3位」——なぜ韓国に行くのか

国別の消費額上位は、中国(26.7%)・米国(20.1%)・日本(12.3%)の順だ。

日本人が韓国に向かう理由は、かつての「安いから」だけではなくなっている。

  • 日本では受けられない施術・製品がある——未承認の製剤や最新プロトコルが韓国では先行して使われている
  • 価格競争力——PDRN・スキンブースター系が日本より安く受けられる
  • 技術の蓄積——症例数が桁違いに多く、医師の経験値が高い
  • K-POPや韓国ドラマの影響——「韓国的な肌・美しさ」への憧れが動機になっている

「韓国に行く前に」知っておいてほしいこと

韓国医療ツーリズムの魅力は本物だ。しかし越境して施術を受けることには、国内では起きにくいリスクもある。

⚠️ 韓国で施術を受ける前に確認すること
施術後のフォローは誰がする?——再生系施術は定期的なフォローが重要。帰国後に対応できる日本のクリニックがあるか確認を
トラブル時の相談先は?——日本から韓国のクリニックへの苦情申し立ては難しい
使用する製品は日本でも承認されているか?——韓国で使われる製剤の一部は日本未承認のものがある
クリニックの資格・評判の確認——SNSの写真だけで選ばず、専門医資格・症例数・口コミを複数ソースで確認
NERO編集長の視点
「韓国=整形」という認識はもう古い。2026年の正確な表現は「韓国=再生系・非外科美容施術の世界的ハブ」だ。

NEROが継続取材してきたPDRN・エクソソーム・スキンブースターという施術の世界的な主流化を、このデータが改めて証明している。

ただし「人気=安全」ではない。200万人が訪れる市場だからこそ、玉石混交になりやすい。情報をきちんと集めた上で選んでほしい。

まとめ

  • 韓国保健福祉省が4月24日発表。外国人医療患者が200万人突破(前年比+71%)
  • 63%が選んだのは整形外科ではなく皮膚科(PDRN・エクソソーム・レーザー等)
  • 日本人は中国・米国に次ぐ第3位の消費グループ
  • 「韓国=整形」の時代は終わり、「韓国=再生系美容施術の聖地」へ——ただし越境医療固有のリスクも忘れずに

よくある質問

PDRNやエクソソームって何ですか?日本でも受けられますか?
PDRNはサーモン(鮭)などの魚類のDNAから抽出した成分で、肌の再生・コラーゲン産生を促す作用が研究されています。エクソソームは細胞から分泌される微小な粒子で、細胞間の情報伝達を担います。どちらも日本の一部クリニックで受けられますが、韓国の方が製品の種類・価格・症例数で先行しているのが現状です。
韓国で施術を受けた後、日本でフォローしてもらえますか?
韓国で受けた施術のフォローを日本のクリニックで受けることは可能ですが、使用した製品・プロトコルの詳細を持ち帰ることが重要です。施術時に「どの製品を・どれくらい・どこに使ったか」を記録した書類をもらっておくと、日本のクリニックでの相談がスムーズになります。
韓国の美容医療クリニックを選ぶコツはありますか?
①医師の専門資格を確認する(피부과전문의=皮膚科専門医)、②日本語対応スタッフの有無、③症例数・症例写真の豊富さ、④施術後のオンラインフォロー対応の有無——これらを複数の予約プラットフォームやクチコミサイトで確認することをおすすめします。SNSの写真だけで選ぶのは避けてください。

出典
韓国保健福祉省「2025年外国人患者誘致実績」2026年4月24日発表 / Seoulz「Korea Medical Tourism 2026: The Dermatology Boom Behind 2 Million Visitors」2026年4月28日

NERO 安達健一