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日本の若者が「歯医者は痛くなったら行く場所」ではなくなってきた——国内全国データが示す歯科利用の世代交代

日本の若者が「歯医者は痛くなったら行く場所」ではなくなってきた——国内全国データが示す歯科利用の世代交代

「虫歯がなくても定期的に歯医者に行く」——
そういう習慣がある人は、10年前より確実に増えている。

「歯医者は痛くなったら行く場所」というのは
もはや一世代前の常識だ。

Dentistry Journal(MDPI・2026年2月11日)に掲載された研究が、
それを日本の全国データで裏付けた
国民健康保険データベースを使った2016〜2023年の歯科医療トレンド分析で、
虫歯治療・抜歯といった「治療型」が減少する一方、
歯石除去などの「予防型」ケアが若年層を中心に増加している
ことが明確になった。

📋 ざっくりまとめ

  • Dentistry Journal(MDPI・2026年2月11日・DOI: 10.3390/dj14020102)が
    国民健康保険データベース2016〜2023年を分析した。
  • 虫歯治療・抜歯・補綴(入れ歯・クラウン等)の「治療型」歯科利用が減少。
    歯石除去などの「予防型」ケアが若年層を中心に増加傾向にある。
  • 「歯医者は痛くなったら行く場所」から「定期メンテナンスで行く場所」への
    文化転換が日本でもデータとして確認された。
  • この変化は予防歯科・審美歯科・ロンジェビティ歯科市場の拡大基盤になる。
    口腔ケア×全身の健康という文脈で美容医療との接続も進む。

7年間の全国データが示した「世代交代」

分析期間
7
年間(2016〜2023年)
国民健康保険レセプト全国データ
治療型歯科

減少傾向
虫歯治療・抜歯・補綴
予防型歯科

増加傾向
歯石除去・定期クリーニング

出典:Takeda A, Oshima K, Fukuda H. Dentistry Journal. 2026; 14(2):102. DOI: 10.3390/dj14020102

「治療型」から「予防型」へ——何が変化を起こしているのか

1
歯科衛生士の役割が変化した
かつての「治療補助」から「予防指導・歯石除去・ブラッシング指導」が主要業務に。「定期的に歯科衛生士に診てもらう」行動が浸透し始めた。

2
歯周病×全身疾患の認識が広まった
歯周病が糖尿病・心疾患・認知症リスクに関連するという研究が積み重なり、「歯の健康は全身の健康」という認識が浸透。「治療のための歯医者」から「健康管理のための歯医者」へ。

3
審美歯科・ホワイトニングの普及
「白い歯・きれいな歯」を求める美意識の高まりが「痛みがなくても定期的に歯科に行く」行動を後押しした面もある。

📊

虫歯は「なってから治す」時代から「ならないように予防する」時代へ。
日本でその変化が全国データで初めて可視化された
これは審美歯科・ロンジェビティ歯科市場が拡大する
「予防→美容→長寿」という文化的シフトの入口だ。

「予防歯科×ロンジェビティ」——美容内科的文脈への接続

💡 「予防歯科」と「ロンジェビティ歯科」の違い

予防歯科は虫歯・歯周病を防ぐための定期クリーニング・フッ素・生活習慣指導が中心だ。
ロンジェビティ歯科はその先にある——
「口腔の健康管理を全身の健康寿命を延ばすための医療」として位置づけるアプローチだ。
口腔マイクロバイオームの管理・歯周病による全身炎症の制御・
咀嚼機能の維持(フレイル予防)などを通じて「老化速度を遅らせる」ことを目的とする。

STEP 1
予防歯科
虫歯・歯周病を防ぐ
定期クリーニング習慣

STEP 2
審美歯科
ホワイトニング・ラミネート
「きれいな歯」への投資

STEP 3
ロンジェビティ歯科
口腔×全身老化管理
「健康寿命を延ばす」

NERO編集長
NERO編集長

「虫歯治療が減って予防ケアが増えた」というデータは
単純に「良いニュース」だが、それ以上の含意がある。
「体の老化を管理する」という意識が歯科領域にも広がってきた。
「口腔ケア=アンチエイジングの一部」という認識が
日本でも当たり前になる日は近いと思う。

「歯医者は痛くなったら」から「歯医者は老化管理のために」へ。その転換がデータで見え始めた。
NERO編集長
NERO編集長

まとめ

  • Dentistry Journal(2026年2月11日)が国民健康保険データを分析。
    2016〜2023年で虫歯治療が減少し、予防ケアが若年層を中心に増加した。
  • 「歯医者は痛くなったら行く場所」から「定期メンテナンスで行く場所」への
    文化転換がデータで確認された。
  • 口腔マイクロバイオーム研究が示すように「口腔の健康管理」は
    美容内科・ロンジェビティ医療の文脈と直結している。
  • 予防歯科→審美歯科→ロンジェビティ歯科という
    市場拡大の流れが日本でも本格化していく。

よくある質問(FAQ)

Q
定期的な歯科クリーニングはどのくらいの頻度がおすすめですか?
一般的には3〜6か月に1回が推奨されます。歯周病のリスクが高い方は3か月ごと、予防意識が高く日常ケアが充実している方は6か月ごとが目安です。個人の口腔状態によって異なるため、かかりつけ歯科医に相談して自分に合った頻度を決めることをおすすめします。
Q
「ロンジェビティ歯科」とは何ですか?
「ロンジェビティ歯科」とは、歯・口腔の健康管理を「全身の健康寿命を延ばすための医療」として位置づけるアプローチです。口腔マイクロバイオームの管理・歯周病による全身炎症の制御・咀嚼機能の維持(フレイル予防)などを通じて「老化速度を遅らせる」ことを目的とします。欧米のロンジェビティクリニックでは「歯科ケア」が必須プログラムに含まれる例が増えています。
Q
歯周病は肌老化にも関係しますか?
関係する可能性が研究で示されています。歯周病菌が血流に乗って全身に慢性炎症を引き起こすことで、皮膚コラーゲンの分解促進・免疫機能の低下・酸化ストレスの増加につながる可能性があります。「全身の慢性炎症を下げること」は皮膚老化抑制にも繋がるという観点から、歯周病治療は美容皮膚科的にも意味を持つと考えられています。

出典

  • Takeda A, Oshima K, Fukuda H. "Trends in Dental Healthcare Utilization in Japan: Analysis of National Health Insurance Claims Data from 2016 to 2023." Dentistry Journal. 2026; 14(2):102. DOI: 10.3390/dj14020102. MDPI. 2026年2月11日.

安達 健一 NERO DOCTOR/BEAUTY 編集長

この記事は、米国看護師(RN)・MBA保有のNERO編集長・安達健一が、世界の一次医療データをもとに監修しています。「感情ではなく理解で選べる美容医療」を届けるため、広告主からの影響を受けない独立した編集方針を貫いています。

NERO 安達健一