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GLP-1薬・皮膚マイクロバイオーム・AI診断——第125回日本皮膚科学会(6月・京都)の採択演題が示す2026年の皮膚科学のテーマ

GLP-1薬・皮膚マイクロバイオーム・AI診断——第125回日本皮膚科学会(6月・京都)の採択演題が示す2026年の皮膚科学のテーマ

「皮膚科学の学会」と聞くと、自分には関係ないと思う人もいるかもしれない。

でも考えてみると、
「ニキビの正しい治療法」「シミはどこまで消えるのか」
「老化した肌を再生できるか」——
こういった答えを最初に出すのは、皮膚科の学会だ。

第125回日本皮膚科学会総会が
2026年6月11日(木)〜14日(日)、国立京都国際会館で開催された。
会頭は奥山隆平先生(信州大学医学部 皮膚科学教室教授)。
採択演題から「2026年の皮膚科学が最も向き合っていること」をNEROが読み解く。

📋 ざっくりまとめ

  • 第125回日本皮膚科学会総会が2026年6月11〜14日、
    国立京都国際会館で開催された。会頭:奥山隆平先生(信州大学)。
  • 採択演題から今年の注目テーマは
    「GLP-1薬×皮膚」「皮膚マイクロバイオーム」「AI診断」「紫外線DNA損傷修復」の4つだ。
  • GLP-1受容体作動薬の皮膚科学的影響が日本の皮膚科学会でも正式なトピックになった。
    「美容目的で処方されるGLP-1薬の皮膚管理」が次の課題だ。
  • 日本皮膚科学会での基礎研究が数年後に美容皮膚科の臨床に落とし込まれる——
    「来年のクリニックで何が変わるか」を先読みする記事だ。

日本皮膚科学会と美容皮膚科学会——2つの学会の関係

日本皮膚科学会(JDA)
大学病院・研究機関中心
皮膚疾患のメカニズム解明・新薬開発
保険診療が中心
約12,000名

日本美容皮膚科学会(JSAD)
美容クリニック中心
美容施術の有効性・安全性・臨床技術
自由診療が中心
約3,000名

💡 2つの学会の「流れ」が重要

日本皮膚科学会で発表された基礎研究・臨床エビデンスが、
数年後に美容皮膚科学会で臨床応用として議論されるという流れがある。
「皮膚科学の本流で何が起きているか」を知ることは、
美容医療の次の動きを先読みすることでもある。

2026年の注目テーマ①:GLP-1薬の皮膚科学的影響が正式テーマに

今年の変化のひとつが、
「GLP-1受容体作動薬(マンジャロ・オゼンピック等)が皮膚に与える影響」
皮膚科学会レベルで正式に議論されていることだ。

米国では2026年6月24日にDermatologic Surgery誌が特集号を発行し、
「脂肪幹細胞が約4倍減少する」という世界初のヒトデータが発表された
関連記事)。
日本の皮膚科学会でも同様の問いが共有され始めている。

2026年の注目テーマ——採択演題から読む「次の美容医療」

GLP-1薬×皮膚科学的影響治療&美容の交差点
最注目

皮膚マイクロバイオーム老化・ニキビ・アトピーの根本
急浮上

AI×皮膚疾患診断シミ・ほくろ・皮膚がんの自動判別
実用化へ

紫外線DNA損傷修復機構光老化の分子メカニズム解明
研究進展

「光老化」の科学が進むほど「日焼け止めの重要性」が高まる

💡

外見上の老化の約80%は「光老化(UVA)」が原因とも言われている。
皮膚科学会で紫外線DNA損傷修復のメカニズムが解明されるほど、
「日焼け止めは美容のためだけでなく、肌の医療的保護として必要」
という科学的根拠が強固になっていく。
2026年6月のFDA新成分承認とも重なる流れだ(関連記事)。

NERO編集長
NERO編集長

「皮膚科学会で議論されていること」を一般の読者向けに届けることが
NEROのひとつの役割だと思っている。
GLP-1薬が皮膚科学会のテーマになったように、
「美容」と「医療」の境界は今、急速に溶けている。

「皮膚科学会で今年何が議論されたか」を知ることは、「来年のクリニックで何が変わるか」を先読みすることだ。
NERO編集長
NERO編集長

まとめ

  • 第125回日本皮膚科学会(2026年6月11〜14日・京都)は日本最大の皮膚科学術集会。
    会頭:奥山隆平先生(信州大学)。
  • GLP-1薬の皮膚科学的影響・皮膚マイクロバイオーム・AI診断・
    紫外線DNA損傷修復が2026年の主要テーマだ。
  • 日本皮膚科学会での基礎研究が数年後の美容皮膚科の臨床に落とし込まれる。
    学会動向を追うことは美容医療の「次の動き」を先読みすることだ。
  • 「皮膚科学が美容医療と接続する速度」が2026年に加速している。
    GLP-1・マイクロバイオーム・AIはその象徴だ。

よくある質問(FAQ)

Q
皮膚科と美容皮膚科はどう違いますか?
「皮膚科」は皮膚疾患(アトピー・湿疹・皮膚がんなど)の診断・治療が中心で健康保険が使えます。「美容皮膚科」は外見の改善(シミ・しわ・たるみ・脱毛など)を目的とした自由診療が中心です。両者の医師が同じ「皮膚科専門医」資格を持つ場合もありますが、得意分野は異なります。美容皮膚科を選ぶ際は「皮膚科専門医資格を持ち、皮膚科学の研究・学会活動をしているか」を確認することが安心の目安になります。
Q
「光老化」を防ぐには日焼け止め以外に何ができますか?
日焼け止めが最も効果的・費用対効果が高い方法です。補助的なアプローチとしてビタミンC・レチノール・ナイアシンアミドなどの抗酸化・ターンオーバー促進成分のスキンケアが有効とされています。美容皮膚科での選択肢としてはIPL(光治療)・ピコレーザー・ケミカルピーリングが光老化の改善に使われます。最も重要なのは「紫外線ダメージを蓄積させないこと」であり、毎日の日焼け止め習慣が長期的に最も効果的です。
Q
AI診断は美容クリニックでも使われていますか?
はい、導入が始まっています。シミの種類分類・皮膚のテクスチャー解析・色調評価などにAIを使ったシステムが一部のクリニックで採用されています。学会でも「AI診断の精度評価」「臨床への適切な組み込み方」が議論されており、今後2〜3年でより広く普及していくと見られています。

出典

  • 第125回日本皮膚科学会総会公式サイト(jda125.jda-conv.jp)・開催概要・採択演題一覧 2026年2月16日公開.
  • 日経メディカル「学会カレンダー 皮膚科」2026年6月11日(第125回日本皮膚科学会総会).

安達 健一 NERO DOCTOR/BEAUTY 編集長

この記事は、米国看護師(RN)・MBA保有のNERO編集長・安達健一が、世界の一次医療データをもとに監修しています。「感情ではなく理解で選べる美容医療」を届けるため、広告主からの影響を受けない独立した編集方針を貫いています。

NERO 安達健一