メイクの時間を短くして、見た目も美しく整えてくれる眉のアートメイク。施術をしたあとのケア方法によっては「モチが悪くなるのでは?」と不安を抱いている方もいるでしょう。また、施術後の肌トラブルも予防したいもの。そこで今回は、眉のアートメイクをした際に気をつけたい、アフターケア方法の5つのポイントをご紹介。ダウンタイムや経過、長持ちさせるためのコツなどもまとめました。
INDEX
1.まずはアートメイクの施術概要をチェック!
まずは、眉のアートメイクとはどのような施術なのか、概要からご紹介します。
■アートメイクとは?
眉のアートメイクとは、医療用のニードルを使って、皮膚の浅い層に色素を入れ込む施術です。皮膚に直接色素を描き入れるため、汗や水などで消える心配がなく、一定期間、まるでメイクしているような状態がキープできます。皮膚のターンオーバーの影響を受ける、深さ0.02〜0.03mmほどの部分に着色するのが一般的です。そのため、一定期間が過ぎると、徐々に薄くなっていく特徴があります。トレンドや好みの変化に合わせて、デザインを変えられる点も魅力の1つです。
眉以外にも、アイラインやリップなどにアートメイクを施すことも可能。これらのアートメイクの施術は医療行為に該当するため、医師や看護師が在籍するクリニックで受けることができます。
■タトゥーとの違いは?
タトゥーも、アートメイクと同様に皮膚に色素を入れ込みます。しかし、タトゥーは、アートメイクよりも皮膚の深い部分に色素を描き入れるため、一度入れると自然に消えることはありません。また、彫り師やタトゥーアーティストといった、医療系資格を保持していない人でも施術が可能です。
2.眉アートメイクのダウンタイム期間と経過をチェック
メイク感覚で楽しめる眉のアートメイクですが、ダウンタイムがあります。ここからは、詳しいダウンタイム期間や、施術後の一般的な経過をご紹介しましょう。
■眉アートメイクのダウンタイム目安
眉のアートメイクを施した後には、1~2週間程度のダウンタイム期間があります。針を使って施術を行うため、ひりつきや赤みが数時間続く、かさぶたができるといった症状が代表的。ダウンタイム期間とその間に現れる症状には個人によって違いはありますが、時間が過ぎるにつれて徐々に落ち着いていきます。
■眉アートメイクのおよその経過
眉のアートメイクを施したあとの経過も簡単にご紹介しましょう。
施術当日
施術当日は、皮膚を針で傷つけているため、アートメイクを施した眉の部分やその周辺に赤みやひりつきといった症状が現れることがあります。しかし、ほとんどの場合、数時間程度で症状が治まるのが一般的です。
施術後2~3日目
施術から2~3日程度経過すると、かさぶたができてきます。このとき、アートメイクの色味が一時的に濃く感じる場合もありますが、時間が経過するとともにかさぶたが取れ、自然な仕上がりに落ち着くでしょう。ときには、かさぶたによってかゆみを感じることもありますが、肌がデリケートな状態になっているため、触らないように注意してください。
施術後4日目~1週間程度
施術をしてから4日目~1週間ほど経過すると、かさぶたが取れ始め、肌にアートメイクがなじんできます。濃く感じていた色味も落ち着いてくるでしょう。
3.ダウンタイム中のアフターケア5つのポイント
眉のアートメイクを施した後、肌はデリケートな状態です。そこで肌トラブル防止のために、ダウンタイム中のアフターケア方法として、注意したい5つのポイントをまとめました。
■施術当日は入浴を避ける
眉のアートメイクを施した後すぐに入浴し施術部分を濡らしてしまうと、せっかく皮膚内に描き入れた色素が流れ落ちてしまうことがあります。また、施術した部分は傷ついているため、デリケートです。入浴したことによって傷口から雑菌が入る可能性もあるため、施術当日は入浴を避けましょう。その後、ダウンタイム中の1週間程度は入浴を避けるのがベター。「いつもの癖で洗顔してしまった」なんていうことがないようにも注意してください。
どうしても衛生面が気になる場合は、アートメイクした眉とその周辺を濡らさないようにシャワーを浴びる程度であれば、施術当日から問題ありません。
■保湿ケアも欠かせない
アートメイクのダウンタイム中には、患部の乾燥や色素が流れ出ることを防ぐために、処方されたワセリンを塗るケースがほとんどです。ワセリンを塗ることで、施術部分の回復過程を安定させる効果も期待できます。ワセリンを塗る際には、しっかり手を洗って清潔な状態にしてから指で塗る、綿棒などを使って塗るといった方法が一般的。医師の指示に従って、正しい塗り方でワセリンを塗布しましょう。
アートメイクのアフターケアでは保湿が大切ですが、手持ちの化粧水や乳液、美容液などの化粧品は使用しないでください。こういった市販品のコスメには化学物質などが含まれており、傷口に入ると炎症を起こす可能性があります。肌トラブルを引き起こさないためにも、医師に相談し、使って良い保湿剤をしっかり把握することが大切です。
■紫外線ケアもしっかり行う
眉のアートメイクをした後に日焼けすると、その紫外線によって色素の退色や変色の原因となります。そのため、施術後2週間程度は日焼けしないよう十分な対策を取り入れましょう。ただし、施術部分に日焼け止めは使えません。帽子や日傘などを活用すると良いでしょう。また、外出の機会が少ない時期を狙う、紫外線量が少ない秋~冬にかけて施術をするといった方法もあります。
■運動や飲酒は避ける
運動や飲酒は代謝をアップさせ、汗をかきやすくなります。すると、眉に描き入れた色素が流れ出る可能性があるため、激しい運動や飲酒はダウンタイム中の間は避けましょう。運動を再開するタイミングは、眉とその周辺の赤みが落ち着き、かさぶたが取れ始める施術後1週間程度経過してからが目安です。自分で判断せず、医師に相談してベストなタイミングを見極めてみてください。
■メイクは施術後1週間程度経過してから
眉のアートメイクをした後は、メイクもしばらくお休みします。ファンデーションやポイントメイクに含まれる化学成分などが傷口から入り込み、炎症などの肌トラブルを起こす可能性があるためです。ただし、眉毛以外の部分のメイクは問題ありません。
眉部分のメイクを再開する目安の時期は、傷がふさがった頃である施術後1週間程度経過してからです。心配な場合は、医師に相談しましょう。
4.アートメイクの持続期間目安は?できるだけ長持ちさせるコツ
アートメイクは、永久的に色素が皮膚に残るわけではありません。時間が経過するとともに色が薄れていきます。そこでここでは、眉のアートメイクの持続期間の目安をご紹介しましょう。また、できるだけ眉のアートメイクを長持ちさせるコツもまとめました。
■アートメイクの持続期間目安
アートメイクは、皮膚の浅い部分に色素を入れ込むため、肌のターンオーバーとともに色が薄くなっていきます。ただし「1週間で消えた」といったように、短期間で消えることはありません。個人差はありますが、施術からおよそ2~3年程度でもとの状態に戻るとされています。また、初めて眉のアートメイクをした場合には、色素が定着しづらいため、1回目の施術から1~3ヶ月後に再び施術を行うと良いでしょう。色素が定着し、モチが良くなります。
■アートメイクをできるだけ長持ちさせるコツ
普段からピーリングをしない、過度な洗顔は避けるといったことも大切です。ピーリングや洗顔によって角質が過剰に剥がれ落ちると、アートメイクの色素も薄くなってしまう可能性があります。アートメイクをできるだけ長持ちさせるには、先ほどご紹介したアフターケアのポイントを意識しつつ、ピーリングは極力避け、洗顔は適度な頻度で行うように心掛けましょう。
■まとめ
眉のアートメイクは、メイクをしなくても美しく整った眉が作れる施術です。日々のメイクの手間を軽減し、自分に似合う眉をデザインできる点も魅力の1つ。そんな眉のアートメイクは、針を使って施術をするため、ダウンタイムがあります。施術当日は入浴しない、しばらくは代謝がアップするような行動は避けるなど、アフターケア方法に配慮することが大切です。ご紹介した、アートメイクを長持ちさせるコツも意識しつつ、理想的な眉をアートメイクで作ってみてください。
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