顔だけケアじゃもったいない！1番年齢が出るのは【手の甲】と【首】だった

人から意外と見られている手の甲や首。シワがある・ハリが失われているなどのエイジングサインが現れていませんか？肌の手入れはどうしても顔に集中してしまいがちですが、手や首の老化は顔以上に年齢が出やすい部分です。美容医療で正しくケアをして、細部まで若々しい印象を手に入れましょう。この記事では手や首が老けやすい原因を解説するとともに、お悩み別の治療方法をご紹介します。

なぜ手は顔よりも老けやすいの？

実は、手は顔よりも5～10年早く老化するパーツと言われています。通常、顔の皮膚は皮脂腺から分泌される皮脂によってうるおいが守られていますが、手の甲は皮脂腺が少なく、手のひら側にはそもそも皮脂腺がありません。加えて、シャンプーや手洗いといった洗浄を頻繁に行うため、乾燥しやすくダメージに敏感な状態になっています。
さらに、手は常に露出していることから、年間を通して紫外線や摩擦などの外部刺激も受ける部位です。手のケアを怠っているとバリア機能が低下し、小ジワや炎症など老化を促進させる要因を引き起こしてしまうのです。

また、高齢の方の手に血管が浮き出ているのを見たことはありませんか？手も顔と同様、年齢を重ねるとともにコラーゲンやエスラチン、皮下脂肪が減少して弾力が失われていきます。加齢に伴って血管が浮き出て見えるのも皮膚の老化が原因で、女性ホルモンが減少する30代以降から症状が現れやすくなります。また、運動不足や暴飲暴食などによる生活習慣が続くと血管も老化して拡張していき、より血管が目立つようになるのです。

にも関わらず、手は顔よりも保湿やUV対策などのケアが重要視されにくい傾向があるのをご存知でしょうか。ロート製薬株式会社が20代～60代女性800人に行った「女性の老け手に関する調査」（※）では、自分の手が老けていると自覚している人の割合はおよそ4割。一方で、人の手を見て“老け”を感じたことがある人の割合はおよそ7割という結果が出ました。つまり、多くの人が他人の手を見て“老け”を感じるのに、自分の手の老化には鈍感ということ。顔のケアをがんばっていても、いつの間にか「老けた手」になっている可能性は高く、早いうちから手のケアに力を入れることがいかに大切なのかが分かりますよね。

手のエイジングサインを見逃さないで！今すぐ自分の手をチェック

手のエイジングサインは、顔に比べて見落としやすいもの。「手の老化まで気にしたことがなかった……。」という方は少なくないでしょう。しかし手の印象は、実年齢よりも10～20歳も老けて見られることがあるんです！今すぐ自分の手にエイジングサインが現れていないか、チェックしてみましょう。

＜手のエイジングサインチェックリスト＞

• 乾燥による小ジワや手荒れがある
• シミやくすみが目立つ
• 手の甲にもシワが見られる
• ハリやツヤがない
• 血管が浮き出ている
• 肌にざらつきが感じられる

油断しがちな「首」にも注意！

手と同じく、年齢を感じるのにケアが不足しがちなのが「首」。顔に近いだけに、どんなに顔がきれいでも首にシワがあると大きく印象を変えてしまします。首は皮膚の薄さが頬の3分の2ほどしかないため、筋肉の動きやコラーゲンの減少による乾燥やたるみでシワが刻まれやすい部位。首全体の小ジワや縦ジワ・横ジワ、首を上に突き出したときに現れる縦スジが目立っていないか、鏡を見ながらチェックしてみましょう。

お悩み別「手」「首」の治療方法

手や首の老化を防ぐには、早いうちからこまめなケアをするのが最重要です。しかし、日常でよく使い、よく動かす手・首をセルフケアのみで対策していくのはなかなか困難。美容医療には顔だけでなく、手や首まで対応できる治療方法が多くあります。ここではお悩み別によく用いられる治療方法をご紹介します。

ふっくらした感じを出したいなら「ヒアルロン酸」

手の皮膚が薄く、血管が浮き出ている方やゴツゴツ感が気になる方は、ボリュームを出して若々しさを演出すると良いでしょう。フィラー注射の代名詞でもあるヒアルロン酸は、肌を内側から持ち上げてふっくらさせることが可能です。ヒアルロン酸注射はダウンタイムが少なく、施術直後から効果を実感できるのがメリット。また、シワの溝を埋めることもできるため、首のシワが気になる方にも適しています。

肌を細胞から生まれ変わらせる「プロファイロ」

出典：IBSA

次世代のヒアルロン酸とも呼ばれるプロファイロは、肌細胞の再構築（リモデリング）で皮膚自体を若返らせる効果が期待できる、新しいタイプのヒアルロン酸製剤です。 従来のヒアルロン酸のくぼみや溝を皮膚の中から膨らませボリュームを出してシワやたるみを改善する方法と比べ、プロファイロは皮膚の内部でコラーゲンやエラスチンなどの生成を促し、肌 細胞を再生させる機能があります。プロファイロを顔全体の数ヶ所へ均等に注入することにより、物理的なボリュームアップと自然な若返りの両方を期待できるのが特徴です 。つまりプロファイロは、ヒアルロン酸のメリットである即効性も感じられながら、時間の経過とともに、シワやたるみの軽減も実感できるということ 。プロファイロはヒアルロン酸製剤の中でもやわらかいため、注入箇所が少なく済み、注射の痛みや不快感を最小限にしたい方にもおすすめです。

肌のトーンも弾力もアップ！「バイオリピール（ミラノリピール）」

出典：CMed Aesthetics Srl

手・首に関わらず、小ジワやシミ、くすみなどが気になる方はバイオリピール（ミラノリピール）を検討してみてください。ピーリングは古い角質を除去し、ターンオーバーを整えて肌を生まれ変わらせる治療です。中でも効果が高いとされるのがTCA（トリクロロ酢酸）ピーリングですが、従来のものは刺激が強く、ダウンタイム中の皮むけが気になる点がデメリットでした。一方、バイオリピールはTCAの効果はそのままに、肌への負担を抑えながらシミやくすみの改善、トーンアップやハリツヤの向上が期待できます。レーザー治療以外で手や首の悩みを改善したい方や、ダウンタイムを気にしたくない方におすすめです。

シミや色ムラが気になる場合は「ピコトーニング」

出典：CYNOSURE

手や首のシミや色ムラ治療には、上述したピーリングのほかレーザーが用いられます。中でもピコトーニングは、同じレーザーでも熱ではなく衝撃波を利用してメラニン色素を破壊するため、施術後の炎症や色素沈着が少なくダウンタイムがほとんどないのが特徴です。肌への負担も優しく、従来のレーザーでは除去できなかった小さなシミにも効果的。さらに比較的リーズナブルな治療のため続けやすく、少ない回数でも効果を実感しやすいといったメリットがあります。回数を重ねるごとにキメも整っていくので、手や首のざらつきが気になる方や、透明感がほしいという方にも向いています。

首の縦ジワ改善には「ボトックス注射」も

歯を食いしばったり首を横に向けたりすると現れる縦ジワは、筋肉の動きに合わせて皮膚が収縮していることが原因の1つです。そのため縦ジワが気になる方は、筋肉の働きを抑制するボトックス注射が有効な場合も。ボトックス注射は、ボツリヌストキシンの作用で筋肉をリラックスさせ、シワを和らげる治療方法です。注入後2～3日で変化を実感でき、シワの予防としても効果があります。

まとめ

エイジングサインに気づきにくく、ケアが不足しがちな手や首。生活の中で使う頻度が高いとはいえ、手は自分の目でも確認でき、首は顔のついでにケアもしやすい部分です。ある日突然、「もしかして老けてない？」と気づく前に、日ごろから意識して対策を行っておきましょう。足りないケアは美容医療の力も借りながら、細部まで美しい自分に心も満たされる毎日を送ってくださいね。

（※）参考：ロート製薬株式会社「女性の老け手に関する調査」

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