ほくろ除去後の保護テープはいつまで貼る?傷痕を残さないための過ごし方を解説

ほくろ除去後の保護テープはいつまで貼る?傷痕を残さないための過ごし方を解説

炭酸ガスレーザーなど、レーザー治療でほくろ除去を行った後に貼る保護テープ。いつまで貼っておけばいいの?と気になる方もいるでしょう。ほくろ除去後は、ダウンタイム中の過ごし方が大切です。本記事では保護テープを貼る期間の目安を、ほくろ除去後の経過とともに解説。メイクを行うタイミングなど、傷痕を残さないための方法もご紹介しますので、ほくろ除去の治療を検討中の方はぜひチェックしてみてください。

1.ほくろ除去後の保護テープはいつまで貼っておけばいい?

出典:photoAC

仕事や学校など生活の都合で、ほくろ除去後のテープをいつまで貼ったらいいの?と気になる方もいるでしょう。患部にテープを貼る理由や、貼っておくべき期間について解説します。

■ほくろ除去後の傷はテープと軟膏でケアする

ほくろを炭酸ガスレーザーなどで除去した後、レーザーを照射した部分に傷ができます。美容クリニックや美容皮膚科ではその傷を保護するために、軟膏などの薬を塗布して、その上から小さなテープを貼るケースが多くみられます。

■ほくろ除去後にテープを貼る期間はいつまで?

テープを貼る期間は傷の経過によって異なりますが、少なくとも1週間~2週間程度は貼ったままにしておく必要があります。その間、傷から出た浸出液を吸収して、テープが白くふくれた状態になるケースも。浸出液には自己修復細胞が多量に存在し、傷が治るのを助ける働きがあります。浸出液が多く出てテープがふくれた状態になったり、はがれそうになったりした場合は、処方された軟膏を塗り直し、新しいテープに貼り替えましょう。

■ほくろ除去後のテープは何のために貼る?

ほくろ除去後のテープには、水濡れや紫外線、摩擦などの外的刺激から患部を保護する役割があります。そのため、シャワーや入浴時もテープを貼ったまま行うよう指示するケースが多いでしょう。テープの上からであれば、洗顔やメイクを行っても良いとするクリニックも多く、治療後の肌の管理が楽になることも特徴です。
テープは肌の色に近いものが多いため、ダウンタイム中に傷が目立たなくすることができる点も、メリットだといえます。

■ほくろ除去後にテープを貼らないとどうなる?

ほくろ除去後にテープを貼らない場合や、早期にはがしてしまった場合、患部を保護できないために傷の状態が悪化したり、色素沈着を引き起こしたりするケースがあります。傷や色素沈着が長期に渡って残ることも考えられるため、テープを貼る期間は守り、自己判断ではがさないようにしましょう。

2.ほくろ除去後の経過は?

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炭酸ガスレーザーを用いた場合の傷の経過には個人差があります。ここでは目安として、ほくろ除去後の経過の一例をご紹介しましょう。
レーザー照射直後は、患部が少し陥没した状態になり、表面に赤みが出ます。その後、数日~1週間ほどで患部にかさぶたができますが、これは肌表面に新しい表皮が生成されている証拠です。
2週間経過すると赤みが徐々に薄くなる傾向にあり、2~3ヶ月後には、ほくろ除去の痕が少しずつ目立たなくなっていきます。おおむね6ヶ月~1年程度で、周りの肌と変わらない状態になっていくでしょう。
この間、テープの貼り替えと軟膏の塗布は、テープや傷の状態によって随時行います。
ほくろ除去の治療後、順調に経過をたどるには医師の指示に従うことが大切です。日常生活で心がけるべき点について、次項でご紹介します。

3.ほくろ除去後に傷痕を残さないための過ごし方とは

出典:photoAC

ほくろ除去のレーザー治療は日常生活に大きな影響は与えないとされていますが、患部をきれいな状態に戻すために、気をつけるべきポイントはあります。ほくろ除去治療後の過ごし方や、注意点についてチェックしましょう。

■紫外線対策を行う

ほくろ除去後の傷痕は、紫外線のダメージによって色素沈着を起こしやすい状態になっています。人によってはほくろが再発するケースもあるため、傷が落ち着く過程で日焼けをしないことが大切です。日焼け止めを丁寧に塗布することや、日傘や帽子の使用を習慣にしてください。日焼け止めは、敏感な肌にも使用できる低刺激タイプを使用すると良いでしょう。

■患部への摩擦や刺激を抑える

治療した部分が気になって傷を触ったり、かさぶたを取ったりと、外的刺激を与えるとダウンタイムを長引かせることにつながり、色素沈着の原因にもなります。洗顔やメイクを行う際は患部をこすらないこと、かさぶたは自然にはがれ落ちるのを待つことを心がけてください。
患部へのメイクやスキンケアは、肌が再生する10日程度は控えるよう、多くのクリニックで推奨されています。医師に経過を診てもらいながら、メイクやスキンケアを再開してください。

■規則正しい生活を心がける

肌の新陳代謝が滞ると、メラニン色素が排出されずに蓄積し、ほくろの原因となることがあります。新陳代謝を促すためには、生活習慣を見直すことが大切です。睡眠時間を十分に確保し生活リズムを一定にする、食事は栄養バランスを意識するといったことを意識してみましょう。とくに、肌の新陳代謝が活発化するのは睡眠時だといわれているため、夜更かしを避けてしっかり熟睡するようにしてください。新たなほくろができないように、できることから実践してみましょう。

4.美容クリニックのほくろ除去の治療とは

ほくろの除去を考えている方に向けて、美容クリニックや美容皮膚科で提供する、ほくろ除去治療の代表的なものとその特徴をご紹介します。

■炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーは、盛り上がったほくろやイボ、シミなどをレーザーによって取り除く治療です。治療する部分に直接レーザーを照射すると、ほくろに含まれる水分がレーザーのエネルギーを吸収。ピンポイントで蒸散させて、ほくろを形成する組織を取り除きます。
炭酸ガスレーザーの治療時には、局所麻酔を用いるのが一般的で、施術中の痛みは感じにくいでしょう。また、レーザーは皮膚の表面のみに作用するため、メスを使用した治療に比べて傷痕が残りにくいことも特徴です。

■ほくろ除去の治療は基本的に保険適用外

「目立つほくろが気になるので除去したい」といった美容目的で除去を行う場合、治療は保険適用外の自由診療となります。費用は、ほくろの位置や大きさ、施術方法によって異なりますが、一般的に目の周りなどのデリケートな場所にあるほくろや、大きいほくろの場合、料金設定は高めになる傾向があります。

■ほくろが悪性腫瘍の場合は美容クリニックで対応できない

ほくろ除去の治療を受ける際、検査によってほくろだと思っていたものが悪性腫瘍(がん)であることが分かったというケースも。その場合、医療機関で適切な治療を受ける必要があります。自身で、ほくろと悪性腫瘍を正確に見分けることは難しいため、多くの美容クリニックや美容皮膚科では、治療前にほくろを詳しく調べ、悪性腫瘍の可能性がある場合は医療機関を紹介することもあります。

■まとめ

ほくろ除去後のテープはいつまで貼るの?というテーマについて解説しました。日常生活に支障が出るような重いダウンタイムは生じにくいといわれるほくろ除去の治療。しかし肌のスムーズな再生を助け、色素沈着などを予防するためには、一定期間テープで患部を保護することが大切です。紫外線対策なども意識して過ごすことにより、ほくろ痕がより目立たなくなることが期待できますので、医師の指示に従いながら実践してみてください。

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