40代になり「ファンデーションののりが悪い」「化粧崩れしてしまう」と悩んでいませんか?これらは、ファンデーションが「毛穴落ち」している可能性があります。本記事では、ファンデーションが毛穴落ちする理由や、毛穴落ちしないための方法を解説。また、根本的な肌の悩みにアプローチするため、美容医療についてもふれています。40代以降はもちろん、各年代でメイク時の悩みがある方は参考にしてください。
1.ファンデーションの毛穴落ちとは?
「ファンデーションや下地が毛穴落ちする」とは、皮脂とファンデーションが混合し、毛穴詰まりが起きる現象です。ベースメイクであるファンデーションが毛穴側に落ちてしまうことから呼ばれます。
毛穴の中にファンデーションが落ちると毛穴の凹みが目立ち、化粧が崩れる原因になることから、毛穴落ちの現象に悩む方が多いのです。
■毛穴落ちをするタイミング
毛穴落ちは、ファンデーションを塗ってから徐々に皮脂と混ざり合い、目立ち始めます。しかし、中にはファンデーションを塗った瞬間に毛穴落ちをするケースも。塗った瞬間に起こる毛穴落ちは、肌の皮脂分泌が盛んなタイプの方に多くみられます。
■毛穴浮きとの違い
毛穴落ちと似た「毛穴浮き」ですが、両者の現象は少々異なります。毛穴浮きは毛穴にファンデーションが入り込む(落ちる)のではなく、毛穴から皮脂が過剰分泌されることでファンデーションが浮き出る状態を指します。
毛穴落ちが凹の状態なら、毛穴浮きは逆に凸の状態をイメージすると分かりやすいでしょう。
2.毛穴落ちが起きる原因とは?
ファンデーションや化粧下地を塗って毛穴落ちする原因を解説しましょう。
■肌の乾燥
肌が乾燥すると、肌をうるおそうと皮脂の分泌が盛んになります。そのため、肌のキメが整わなくなり毛穴が目立つ原因に。そもそも肌が乾燥する原因には、空気の乾燥や摩擦、誤った洗顔方法などが挙げられます。
■皮脂の過剰分泌
適度な皮脂は肌にとって必要ですが、過剰な分泌はファンデーションの毛穴落ちを起こしやすくなります。皮脂が過剰に分泌される理由は、空気の影響や過度の洗顔などによる肌の乾燥です。そのほか、ストレスや生活習慣の乱れも皮脂の過剰分泌に影響すると考えられています。
■毛穴のたるみ
30代、40代以降になると、毛穴のたるみが原因となるファンデーションの毛穴落ちが起こりやすくなります。
肌のハリを保つためには、コラーゲンやエラスチンの働きが必要です。しかし、コラーゲンやエラスチンは乾燥や紫外線による刺激、女性ホルモンの低下や加齢の影響を受けて減少すると考えられています。コラーゲンやエラスチンが減少すると肌のハリが失われ、毛穴が楕円形に拡大。それによって毛穴がたるんで見えてしまうわけです。
■毛穴の開き
毛穴の開きも、ファンデーションが毛穴落ちする一因です。毛穴開きの原因は多く、ここまでに解説した毛穴落ちの原因が毛穴開きにつながると考えられます。
加えて、ニキビを無理につぶすことによるニキビ痕、強い力による洗顔や逆に不十分な洗顔による毛穴に残った汚れも毛穴が開く原因です。毛穴開きについては、40代より若い年代でも起こり得る可能性があるため、各年代でケアしたい症状といえるでしょう。
3.40代からの毛穴落ちはどう対策する?
ファンデーションや、化粧下地による毛穴落ちはどう対策すれば良いのでしょうか。対策方法をお伝えします。
■保湿を念入りにする
皮脂によるファンデーションの毛穴落ちを避けたいからといって、保湿を怠るのは好ましくありません。先に解説したように、肌は乾燥していると過剰に皮脂を分泌してしまうからです。
メイク前には化粧水、美容液、乳液をバランス良く使用するのが基本。適切な保湿が大切です。
■肌悩みに適したスキンケア製品を使用する
毛穴落ちを防ぐためには、自分の肌悩みや肌の状態を把握し、適したスキンケア製品を使用することがポイントです。例えば、皮脂分泌が盛んで肌のベタつきに悩む方は、油分が少なめの化粧品でスキンケアをすると良いでしょう。過剰な皮脂分泌を抑制する効果が期待できる成分には、ビタミンCやナイアシンアミドなどが挙げられます。
このように、肌悩みに対して効果が期待できる成分はさまざまあります。より肌悩みに沿ったスキンケアを考えるなら、一般の化粧品と比べてより肌悩みに特化したドクターズコスメの使用がおすすめです。
ドクターズコスメは、医師や皮膚について専門知識のある方の知識、経験を生かして開発された製品です。診察やカウンセリングによって個々の肌状態をチェックしてもらったうえで購入・使用できるため、より自身の肌悩みに適したスキンケアに近づきやすい点がメリットといえるでしょう。
■スキンケアとベースメイクまでの時間を空ける
40代以降だけではなく、10代や20代においてもファンデーションの毛穴落ちを防ぐためのメイクのポイントがあります。それは、スキンケアをして5分ほど待ってからベースメイクに入ること。スキンケア製品が、ファンデーションと混ざり合って毛穴落ちしてしまうのを防ぐことができます。
■毛穴対策に特化した下地を使用する
毛穴落ちの対策には、毛穴を目立たなくすることを目的とした下地「ポアプライマー」を試してみるのも良いでしょう。
毛穴対策用の下地は、毛穴の凹みを埋めるパテのような働きを担うものです。毛穴をフラットな状態に近づけ、目立たなくする効果が期待できます。順番としては、毛穴対策用の下地を使用した後に、通常の化粧下地を使います。
4.メイクによる毛穴落ち対策
とくに40代以降にとって防ぎたい毛穴落ちは、メイク方法を工夫することでも対策できます。毛穴落ちしないファンデーションの使い方を軸に、簡単に解説しましょう。
■ファンデーションは厚塗りしないように注意!
実は、毛穴を目立たなくしようとしてファンデーションをたっぷりと厚塗りするのは逆効果です。薄塗りを心がけましょう。
薄塗りで、かつ毛穴落ちを目立たなくできる塗り方について、ファンデーションの種類別にポイントを挙げました。
種類 | 塗り方 |
---|---|
パウダーファンデーション | ・顔の中心から外側へ向かってのばす
・スポンジではなくブラシで塗ると厚塗りを防げる ・ブラシは方向を変えながら毛穴を埋めるイメージで動かす |
リキッドファンデーション | ・少量をとり顔の中心から外側へ向かってのばす
・仕上げにスポンジを軽くあて、余分な油分を除く ・パウダーファンデーションと同様にブラシを使用しても良い |
■フェイスパウダーを使用する
毛穴落ち対策には、ファンデーションの使用後に皮脂のコントロールを目的として仕上げにフェイスパウダーをはたくのがおすすめです。パフを細かく動かし、パウダーを密着させる気持ちで押さえましょう。
5.40代からの毛穴落ち対策には美容医療も検討を
40代以降の方にとって、ここまでに解説したような毛穴落ち対策や、口コミで「毛穴落ちしないファンデーション」といわれているアイテムを使用しても納得できないケースもあるでしょう。その場合は、美容医療を検討することも解決方法の1つです。毛穴にアプローチできる施術について紹介します。
■毛穴にアプローチする施術内容
美容医療で毛穴にアプローチする方法はいくつかありますが、主には以下のとおりです。
- ピーリング
- レーザー照射
- 高周波照射
- ポテンツァ・ダーマペン
- 導入治療 など
このように、美容医療では毛穴に悩む方に向けたさまざまな施術があります。これらの施術を単体で使用するのではなく、施術を組み合わせて独自のメニューを設けるクリニックもみられます。
施術内容を確認しながらクリニックを選び、その後はカウンセリングのうえ施術方法を決めると良いでしょう。
■まとめ
ファンデーションの毛穴落ちは、肌の乾燥や毛穴のたるみや開きなど、さまざまな原因で起こります。各年代で起こり得る現象ですが、とくに40代からのファンデーションの毛穴落ちは、毛穴のたるみが原因となるケースも多くみられます。
メイクの工夫で毛穴落ち対策は可能ですが、不十分だと感じる場合はドクターズコスメの使用も解決を目指せる方法の1つです。より深く肌悩みに向き合いたい方は、美容医療も視野に入れると良いでしょう。
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