シミ取りは手の甲もできる?長期休み中の施術がおすすめな理由

シミ取りは手の甲もできる?長期休み中の施術がおすすめな理由

「シミ取りって手の甲にもできる?」顔以外のシミが気になる部分として、手の甲を挙げる方は多いでしょう。シミ取り治療は、顔だけでなく手の甲にも施術できます。ただし、治療するなら長期休み中がおすすめです。今回は、シミ取り治療を行う部位の中でも手の甲に焦点をあてて、シミができる原因やシミの種類、治療法をご紹介します。長期休み中の治療をおすすめする理由も解説するので、手の甲のシミが気になっている方は最後までぜひ読んでみてくださいね。

1.シミ取りは手の甲に必要?

出典:photoAC

年齢が出やすい部位である手。手の甲のシミは、あるだけで老けて見える原因になります。若々しさをキープするためには、顔だけでなく手の甲のケアも意識する必要があるのです。
まずは、手の甲にシミができる原因と種類について解説していきましょう。

■手の甲にシミができる原因

手の甲にシミができる原因は、紫外線と外的刺激です。服で覆わない手の甲は、一年中紫外線を浴びています。また、水に触れる機会が多く、ダメージを受けやすい部位でもあるのです。
しかし、顔の紫外線対策や保湿ケアはしても、手の甲のケアはおろそかになっている方も多いでしょう。そんな手の甲は、ターンオーバーサイクルが乱れやすく、シミができやすくなってしまうのです。

■手の甲にできるシミの種類

手の甲にできるシミの主な種類には、3つあります。それぞれの特徴をみてみましょう。

老人性色素斑

老人性色素班は、紫外線が原因で生じるシミ。とくに、30代頃から目立ちやすくなります。「日光性黒子」とも言われ、日の光に当たりやすい手の甲や頬、こめかみなどで生じやすい点が特徴です。
通勤時やちょっとしたお買い物の際など日常的に紫外線を浴び続けた結果、年齢を重ねるにつれて老人性色素斑が目立ちやすくなります。

炎症後色素沈着

炎症後色素沈着は、ニキビや虫刺され、かぶれ、やけどなどの炎症が引き金となって起こるシミ。肌に刺激が加わることでメラノサイトが活性化し、メラニンが生成されやすくなります。
肌を覆っている機会が少ない手の甲は、炎症後色素沈着の原因となる刺激を受けやすい部位といえます。

脂漏性角化症

脂漏性角化症とは、茶色いイボ状の良性腫瘍のこと。「老人性イボ」とも呼ばれ、40代以降に生じやすい症状です。紫外線ダメージにより、表皮に異常な細胞が増えてメラニン色素が生成・蓄積します。年齢とともに茶色く盛り上がったシミが生じやすくなるのです。
実際の症例写真をみると、盛り上がった形状によって通常のシミより目立ちやすくなっています。

2.シミ取りは手の甲にもできる?

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手の甲のシミ取り・シミを消す方法として、化粧品口コミサイトでは「シミ消しクリーム」がランキング形式で紹介されていることもありますが、これらは完全にシミを消せるわけではありません。
一方、美容皮膚科で行うレーザーを使ったシミ取り治療は、手の甲にも施術可能です。手の甲にできる主なシミ取り治療と、その料金形態について解説しましょう。

■手の甲のシミ取り治療法

「手の甲のシミが消えた!」そう話す方の中には、医療機関で以下のような施術を受けた方もいらっしゃるでしょう。
手の甲におすすめのシミ取り治療法を3つご紹介します。

Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーとは、ナノ秒(10億分の1秒)でレーザー照射するシミ取り治療のこと。レーザーの光をシミの原因となっているメラニン色素に選択的に吸収させ、熱破壊します。一般的なシミやそばかすだけでなく、太田母斑をはじめとした皮膚の深いところにあるシミも除去できる可能性が高い治療法です。
Qスイッチレーザーの主な種類には、「アレキサンドライトレーザー」と「ヤグレーザー」「ルビーレーザー」の3種類があります。いずれも皮膚表面にダメージを与えず、メラニンをはじめとした色素のみの破壊が可能です。

ピコレーザー

ピコレーザーは、Qスイッチレーザーよりもさらに短いピコ秒(1兆分の1秒)でレーザー照射するシミ取り治療です。ピコ秒でレーザー照射することにより、短時間かつ効果的なアプローチを実現。さらには、痛みも最小限に抑えられています。老人性色素斑やそばかすだけでなく、肌のくすみを軽減してトーンアップさせる効果も期待できる治療法です。
ピコレーザーを活用したシミ取り治療法の中には、ピコトーニングという治療法もあります。ピコトーニングでは、レーザーの光を弱い出力で連続して当て、シミやくすみを少しずつ軽減。肝斑が気になっている方は、ピコトーニングを5回以上受けることで効果が得られやすくなります。

炭酸ガスレーザー

炭酸ガスレーザーとは、気体状のレーザーを皮膚組織中にある水分に吸収させ、変異した皮膚組織を限局的に蒸散させる治療法のこと。脂漏性角化症によってできた茶色いイボやほくろなど、盛り上がったシミを除去する際に使用します。
脂漏性角化症が起きてしまった手の甲をはじめ、全身のシミやいぼ治療にも利用されます。

■シミ取りレーザーを手の甲にしたときの料金は?

シミ取りレーザー治療を手の甲に施術した場合の料金は、シミの大きさやレーザーの種類によって異なります。一例として、Qスイッチレーザーであれば、直径約5mm以下のシミ1つにつき5,000~10,000円程度の費用が相場です。シミの直径で料金を決めるクリニックもあれば、顔全体を施術する場合と同様に定額でシミ取り放題プランを用意しているクリニックもあります。
美容目的でのシミ取りレーザー治療は、保険適用対象外の施術です。ただし、青あざの一種である異所性蒙古斑や太田母斑の治療は、一般皮膚科で保険適用してのシミ取り治療が認められています。シミの種類によって保険適用可否が変わるため、施術を受ける際にはきちんと症状を診断してもらったうえで、料金を確認しましょう。

3.シミ取りを手の甲にするなら長期休み中がおすすめな理由

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手の甲のシミを取るなら、長期休み期間中の治療がおすすめです。最後に、その理由を紹介しましょう。

■ダウンタイムがある

シミ取り治療をするときには、ダウンタイムが生じます。とくに、皮膚が厚い手の甲は、顔のシミ取りよりも多くの治療回数と時間が必要です。かさぶたになる期間で比較すると、顔の場合は通常7~10日間。一方、手の甲は長いと2週間ほどかかります。
シミ取り治療を手の甲にした場合には、治療後の症状が落ち着くまでしっかりと観察しながらケアできる期間を設けましょう。

■保護テープを張る期間がある

シミ取りで使う機器によっては、外部刺激から守り、乾燥を防ぐための保護テープを手の甲に貼る期間が必要なケースがあります。保護テープを貼る期間は、長い方だと2週間以上。施術を受けた医療機関の指示に反して自分の判断ではがしてしまうと、治療の効果が出にくくなることがあります。
ダウンタイムが長引く恐れもあるため、保護テープを貼っていても問題ない長期休み期間中の施術がおすすめです。

■紫外線を避ける必要がある

施術後には、今まで以上に気をつけて紫外線を避ける必要があります。シミを取る治療を受けたあとに紫外線を浴びる行為は、炎症後色素沈着を引き起こす原因になるのです。
レーザー治療後の1ヶ月程度は炎症後色素沈着を起こす可能性があるため、紫外線を避けしっかりと保湿をするようにしましょう。

■まとめ

シミ取り治療の中でも手の甲に焦点をあてて、原因や治療法、長期休み期間中の治療をおすすめする理由を解説しました。手の甲のシミを取るなら、症状に合わせたレーザー治療がおすすめです。ただし、顔よりも皮膚が厚い手の甲は、ダウンタイムの期間を長く想定しておく必要があります。保護テープを貼り、紫外線を避けてゆっくりと観察・ケアできる期間に治療しましょう。

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