手の甲のシミは美容皮膚科でケアできる?原因から治療法までを徹底解説

手の甲のシミは美容皮膚科でケアできる?原因から治療法までを徹底解説

手の甲にあるシミが気になってきた方もおられるのでは。手は紫外線ダメージだけではなく、手洗いによる乾燥や手作業による摩擦など、さまざまなダメージを受けます。そのためシミが発生しやすく、年を重ねるごとに濃くなっていく一方……。そこで今回は、手の甲にできやすいシミの種類や原因、対処方法などを紹介します。手の甲のシミは特に40代・50代頃から気になってくる方も多いですので、ぜひ参考にしてみてください。

1.手の甲にできたシミが気になる!

出典:photoAC

手の甲のシミに関して、自分が気になるのはもちろんですが、意外と他人からも見られているかもしれません……。まずは手の甲にできるシミについてお伝えしていきましょう。

■他人の手を見てハッと気づく手の甲のシミ

年齢を重ねると、シミやシワが気になりやすい「顔」と、白髪や毛量の減少が起こりやすい「髪」。自分で見ても他人から見ても、顔と髪は年齢が出やすい部分です。ではその次に年齢が出やすい部分はどこなのでしょうか。
ロート製薬株式会社が2019年に実施した、20~60代の女性800名を対象にした『女性の老け手に関する調査』では、以下のような結果が出ました。

<自分の体のどの部分に老化を感じるか>

1位 顔 65.4%
2位 髪 52.5%
3位 手 47.6%

顔・髪に次いで老化を感じる部分として、「手」が挙げられています。しかし「自分の手が老けて見えることで、悩むことはありますか?」という質問に「悩むことがある」と答えた方は、38.2%と、意外と少ない傾向にあることがわかりました。

では、「他人の手を見て老化を感じたことがありますか?」という質問に対しての回答はどうでしょう。なんと驚くことに、73.2%の方が「感じたことがある」と答えたのです。
つまり、手の老化は自分が感じているよりも他人から見ると進んでいるように見えるということ。他人の手を見てハッとし、自分の手を見たときに「シミがいっぱい……」ということも起こり得るでしょう。

データ参照元:女性の老け手に関する意識と実態調査|ロート製薬株式会社

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000044879.html

■手の甲にできるシミの特徴と原因は?

手の甲にできるシミには主に「老人性色素斑」と「脂漏性角化症」の2種類に分類されます。

老人性色素斑は、紫外線によってできるシミのこと。日光からの刺激を守ろうとして肌ではメラニンが生成されますが、これはターンオーバーによって肌の外へと排出されます。しかし肌のターンオーバーが乱れていると、メラニンが残ってしまいシミが発生してしまうのです。長年の紫外線ダメージの蓄積により、年を重ねるごとに徐々に目立ってきてしまうのが、この老人性色素斑です。

脂漏性角化症とは、いわゆる「イボ」のこと。皮膚の老化によって発生するシミの一種で、目立ちやすいため気になる方も多いでしょう。もともとは普通のシミ(老人性色素斑)だったけど、気がつけば皮膚が膨らんで、イボになっていたということもあり得ます。

上記2つ以外にも、遺伝による影響が大きい「そばかす(雀卵斑)」が手の甲にある方もいますが、その多くは幼少期から存在していて加齢に伴って発生したものではないことがほとんどです。

2.手の甲のシミを消すことはできる?

出典:photoAC

手の甲のシミが気になりだしたら「どうやって消せばいいのか」と考える方が多いでしょう。では、できてしまった手の甲のシミは消せるのかどうかチェックしていきます。

■手の甲のシミ取りはセルフケアでは限界がある

残念ながら、手の甲のシミ取りができるクリームや美容液はありません。そもそも顔用も含め、確実にシミが消えるクリームや美容液がないため、市販のものを使ってのシミケアは限界があります。シミを薄くしたり進行を遅くしたりできる市販のクリームや美容液はありますが、あくまで薄いシミをそれ以上濃くならないようにするといった予防的な要素が強いです。

■手の甲のシミ取りには美容医療が効果的

そんな手の甲のシミ取りは、クリニックや美容皮膚科で治療を受けるのが有効です。シミの種類や進行度合いに応じた治療を行うことで、気になる手の甲のシミを目立ちにくくして、目に入るたびに「キレイになった」と実感できる状態に導きます。美容医療によるシミ取りの方法はいくつか種類があるので、確認してみましょう。

3.手の甲のシミに効果的な治療方法

ここからは、手の甲に効果的な美容医療の種類と、それぞれの詳細を確認していきます。気になる効果やリスク、手の甲のシミ取り治療における口コミはどうなのかも合わせてチェックしましょう。

■レーザー

最も一般的なシミ取り治療といえば、レーザーを使った方法です。レーザーによって、肌の内側にあるメラニン色素を破壊して排出させます。ピンポイントで狙うことができるので、周りの肌への負担が少ないことがメリット。レーザーには肌のトーンアップ効果があるものや、肌の奥深くにある「線維芽細胞」を刺激してコラーゲンなどの成分を生成する効果が期待できるものもあります。
口コミでは、レーザー治療から10日ほど経つと、全体のシミが薄くなったような気がするとの声が。レーザー治療後は、しばらくするとシミが濃くなることがありますが、これはメラニン色素を排出する過程で起こる自然なことですので焦らずに経過をチェックしましょう。

■ピーリング

シミにアプローチするための治療として、ピーリングという方法もあります。ピーリングとは、薬剤を肌に直接塗って、肌表面の古い角質を浮き上がらせて取り除く施術です。古くなった角質を取り除くだけではなく、真皮層まで浸透したピーリング剤の効果で乱れていたターンオーバーを正常化することも期待できます。
ピーリングのダウンタイムは使う薬剤の種類にもよりますが、ほとんどありません。とは言え、中には皮むけや肌の乾燥などの症状が起こる方もいますので、気になる場合は医師と相談して様子を見ましょう。

■フォトフェイシャル

フォトフェイシャルとは「Intense Pulsed Light(IPL)」という光を肌に照射して、メラニン色素や毛細血管にダメージを与える治療方法で、シミだけではなくさまざまな肌悩みにアプローチが可能です。光の照射によってエラスチンやコラーゲン生成を助ける効果も期待できるため、弾力のあるなめらかな肌を得ることができます。できてしまったシミにはもちろん、シミ予備軍にも働きかけてくれるので、回数を重ねて治療を続ければ、より美しい肌を目指すことができるでしょう。

■塗り薬

シミが気になる方に対しては、美容皮膚科でシミに効果的な成分が含まれる塗り薬が処方されることもあります。例えば、乱れたターンオーバーを整えてくれる「トレチノイン」やメラノサイトの働きを抑える効果が期待できる「ハイドロキノン」など。ターンオーバーを整えて、メラニン色素を排出したり、シミができることを予防したりしてくれるので、継続的に使用すると手の甲のシミが気になりにくくなるでしょう。

4.これ以上シミを増やさないためにできること

出典:photoAC

これ以上シミが気にならなくなるように、シミができる前になんとかしておきたいと考える方のために、予防策をいくつか紹介します。手元は日頃から意識してケアしてあげることが大切です。ぜひ手の甲のシミを作らないために、習慣化してみましょう。

■日焼け止めで紫外線対策

まず、手の甲のシミの原因となる紫外線対策はマストです。日焼け止めを使って紫外線ダメージを軽減するようにしましょう。とくに日差しが厳しい夏の季節は、日焼け止めのみならずアームカバーや日傘も使ってしっかり対策してください。

■ハンドクリームで手を保湿する

乾燥状態の肌はバリア機能が低下してしまい、ダメージを受けやすい状態になっているため保湿も大切です。肌のうるおいをキープできるよう、保湿成分がたっぷり配合されたハンドクリームを選んでこまめに塗る習慣をつけましょう。ただし、こまめにハンドクリームを塗る習慣をつけるには塗りやすさ重視で選ぶのがコツです。自分好みのテクスチャや香り、容器を選んであげると習慣化しやすいので参考にしてみてください。

■栄養を意識的に摂取する

シミへのアプローチは、内側からも行うとなお効果的。普段の食事や、サプリなどで栄養をバランス良く摂取するように意識してみてください。キウイやカボチャなどは抗酸化作用のある成分が含まれていて、シミの原因となる活性酸素を減らす効果が期待できます。また、玄米にはミネラルとビタミンが豊富に含まれているので、メラニンの排出を促進します。普段の食事で白米を玄米に替えるなどできることから始めてみましょう。

■まとめ

他人に手を見られたときに、「老けた」と思われるのはできれば避けたいこと。しかし、手には年齢が出やすく、とくに手の甲にシミがあると老化を感じられてしまいます。毎日必ず目に入る手の甲にあるシミがなくなれば、今まで以上にハンドケアに力が入ったり、いつもとは違うネイルを楽しめたりと気持ちもパッと明るくなるかもしれません。ぜひ手の甲のシミが気になっている方は、レーザーやピーリングなどの美容医療を検討してみてください。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

RECOMMEND おすすめの記事

CATEGORY カテゴリーから探す

美容皮膚科 美容婦人科 美容内科 美容外科 再生医療 男性美容 アートメイク クリニック

KEYWORD キーワード

# 学会関連 # 美肌・美白 # ボディケア # スキンケア # ほくろ・イボ # 脱毛 # 肌診断 # 赤ら顔 # 乾燥肌 # 毛穴 # シワ・小ジワ # ニキビ跡・クレーター

VIEW ALL