クマの消し方を種類別に解説!メイクや自宅で簡単にケアする方法

クマの消し方を種類別に解説!メイクや自宅で簡単にケアする方法

疲れて見えたり老けて見られたりと、顔の印象を左右する目の下のクマ。「セルフケアをしても消えない」「メイクではカバーできない」と、クマの消し方に悩んでいる方もいるのではないでしょうか。実は目の下のクマには種類があり、原因に合った対策を行うことが、クマを目立たなくさせるコツです。今回は種類別の原因を解説するとともに、コンシーラーの使い分けや、自宅で簡単にできるセルフケアをご紹介します。

1.目の下のクマがひどい……原因は?

出典:photoAC

目の下のクマは、大きく分けて「青クマ」「茶クマ」「黒クマ」の3種類があります。まずはそれぞれのクマができる原因を見ていきましょう。

■青クマ|睡眠不足や疲れによる血行不良

青クマは、目の周りの毛細血管が透けて見える状態を指します。睡眠不足や、スマホやパソコンの使いすぎによる眼精疲労、体の疲れなどが引き起こす血行不良が原因です。血流が滞った血管は太くなり、暗赤色の血液が増えることで肌が青黒く見えるとされています。また、目の下の皮膚は顔の中でもとくに薄いため、より目立って見えてしまうのです。

■茶クマ|メラニンによる色素沈着

目元の皮膚は摩擦や乾燥、紫外線などの外部刺激にとても弱く、デリケート。目の下が茶色っぽく見える茶クマは、そのような外部刺激によって生成されたメラニンが蓄積されて現れたものです。メイクをしっかり落とそうと、クレンジングで強くこするなどの動作が茶クマをつくる大きな要因に。肌のターンオーバーが乱れることで、さらに濃くなってしまうのも茶クマの特徴です。

■黒クマ|加齢によるたるみと影

黒クマは、加齢によってたるんだ皮膚の影です。目の周りの筋肉「眼輪筋(がんりんきん)」が衰え、目の下にある「眼窩脂肪(がんかしぼう)」を支えきれなくなることがたるみの原因です。また下垂した眼窩脂肪によって目の下がふくらんで見える場合があり、このとき涙袋周辺がくぼんで凹凸が生まれることも。より老けた印象を与えてしまうのが黒クマの特徴です。

2.自分のクマの種類をチェックしてみよう

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青クマ・茶クマ・黒クマができる原因を解説しましたが、自分のクマの種類が分からない方もいるでしょう。下記のクマの見分け方を参考に、鏡を見ながら、どのクマに当てはまるのかチェックしてみてください。

青クマ 目尻を軽く下のほうに引っ張ると、クマの色味が薄くなる
茶クマ 目尻を軽く引っ張ってもクマの色味が変わらず、皮膚と一緒にクマが移動する
黒クマ 顔を上に向けて光を当てると、クマが消える

人によっては、2種類のクマが同時に現れている場合もあります。自分のクマを把握して、適したセルフケアやメイクを行っていきましょう。

3.今すぐ消したい!種類別のクマ隠しメイク

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クマを消すため、即効性のある方法をお探しの方も多いでしょう。クマをすぐに消すことはできませんが、メイクで一時的に隠すことは可能です。クマ隠しメイクにはコンシーラーの使用がおすすめです。
もし、「コンシーラーをしても余計目立つ……」とお悩みの方は、次で紹介するクマの種類に合った色を参考に、コンシーラーの色を混ぜて調整すると良いでしょう。

■青クマ|ピンク・オレンジ系コンシーラーを使う

暗赤色の血液が透けて見える青クマには、補色となるオレンジ系のコンシーラーが好相性です。ピンク系とイエロー系を併用するのもおすすめ。その場合は、ピンク系をクマの上に広げてからイエロー系を重ねましょう。
ポイントは、足りない血色感を補うこと。目のきわを避けてアイホールと目の下にコンシーラーを乗せたら、スポンジでクマと周辺の肌の境目をなじませます。

■茶クマ|オレンジ・イエロー系コンシーラーを使う

茶クマにはオレンジ系・イエロー系コンシーラーを使いましょう。何色か混ぜて、自分の肌色に近い自然な色味にするのがコツ。目の下のクマと肌の境目に沿ってコンシーラーを乗せたら、指でぼかすようになじませます。
下から上にかけてグラデーションになるよう意識すると、ナチュラルな仕上がりに。コンシーラーが取れないようスポンジではなく指で行うのがポイントです。

■黒クマ|影を飛ばしてコンシーラーを使う

コンシーラーで消えないクマは、影が原因の黒クマの可能性が高いでしょう。黒クマを隠すには、先に目の下のくぼみにパール系のハイライトを仕込んで、影を飛ばしておくと効果的です。その上からオレンジ系のコンシーラーでクマ全体の色を中和させます。
気になる部分にはさらにベージュ系のコンシーラーを重ねることで、カバー力がアップ。茶クマと同様、指で丁寧になじませます。

4.目の下のクマを消す方法はある?クマの種類別自宅ケア

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クマはメイクで隠せますが、クマそのものを薄くするためには適したケアを行うことが大切です。ここではクマの種類別に、自宅で行えるセルフケアをご紹介します。

■青クマ|代謝アップと目の休息がカギ

血液の流れが滞ることによって現れる青クマは、代謝を促し血行を良くすることでクマの解消を目指せます。例えば毎日のお風呂をシャワーで済ませている方は、湯船に浸かって体全体を温めてみましょう。忙しくて難しい場合は、蒸しタオルで目元を温める方法も有効です。
また、軽いランニングなど、運動を取り入れることも大切です。デスクワークなどで眼精疲労を感じている方は、こまめに目を休ませることで、目の負担による血行不良を防ぎましょう。

■茶クマ|こまめなUV対策と保湿が大切

色素沈着によって現れる茶クマには、シミやくすみが発生しにくい環境をつくることが大事です。乾燥対策にしっかりと保湿することや、日々のスキンケアで目元をこすらないこと、夏以外でも紫外線対策を行うことなど、外部刺激から皮膚を守りましょう。
保湿ケアには、色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑える「ビタミンC誘導体」などの成分が配合されたアイテムを使うのもおすすめ。茶クマは保湿とメラニンケアを同時に行うことがポイントです。

■黒クマ|眼輪筋をトレーニングする

目元の皮膚がたるむことでできる黒クマは、セルフケアだけではもとに戻すことが難しいといわれています。しかし眼窩脂肪を支える眼輪筋をトレーニングすることで、目の下のふくらみやむくみを軽減できる場合も。
トレーニング方法は眼球を上下左右に動かす、ウインクをするなどさまざまな方法がありますが、間違った方法を行うとシワを招くリスクもあるため、無理なクマ取りは行わないようにしましょう。眼輪筋につながっている頭皮をマッサージしてほぐすのも、目元の印象アップには効果的です。

5.クマがメイクや自宅ケアでも隠せないときは

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ここまでご紹介したクマの消し方を試してもクマが気になる方は、アイケアコスメの導入や、美容クリニックでのクマ取り治療を試してみてはいかがでしょうか。詳しくご紹介します。

■アイケアコスメを取り入れる

皮膚が薄くデリケートな目元には、いつものスキンケアとは別に、目元専用のアイテムを使ってケアしましょう。ドラッグストアで購入できるものから百貨店にある高級コスメブランドまで、さまざまな専用アイケアコスメがあります。
さらに集中的にクマのケアをしたい方は、医師や専門家が監修したドクターズコスメを導入するという選択肢も。ドクターズコスメの中にはすべての種類のクマに多角的にアプローチする製品などがあります。目元に与えたい成分をより多く、的確に届けられるよう設計されているのが一般的なコスメとの違いです。

■美容医療を検討する

クマを根本的から治療したい場合は、美容クリニックで相談してみましょう。切開や穴を開けてたるみを取る施術、ベビーコラーゲンの注入、医療用レーザーを用いた施術など、クマの悩みや肌状態によってさまざまな選択肢が用意されています。
医師の見解によって治療方法は異なるので、治療内容や予算、ダウンタイムなども考慮してカウンセリングは複数受けることをおすすめします。

■まとめ

目の下のクマは種類も原因もさまざまですが、いずれも老けた印象を与えることに変わりありません。クマを消すには、まずは自分のクマの種類を見極めることが大切です。今回ご紹介したクマの消し方を参考に、ぜひ自身の悩みに合ったメイクやセルフケアを試してみてください。クマをなくして、美しい目元を目指しましょう。

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