ほうれい線にレチノール配合化粧品は効果的?原因と対策方法をチェック!

ほうれい線にレチノール配合化粧品は効果的?原因と対策方法をチェック!

ほうれい線が気になってきた方の中で「ほうれい線に一番効くケア方法はなに?」と、効率的な対策方法を求める方へ。その中でも「レチノール配合の化粧品は、ほうれい線にアプローチできるらしい」という噂を耳にしたことがある方がいましたら、ぜひこちらの記事を参考にしてください。この記事では、レチノール配合化粧品はほうれい線へのアプローチに有効なのか、ほうれい線ができる原因、ほうれい線への正しいアプローチ方法などをお伝えします。

1.30代頃から気になり始めるほうれい線とは

出典:photoAC

印象が老けて見える原因の1つでもある「ほうれい線」。30代頃から目立ち始める方や、気にし始める方が多い傾向にあります。まずはほうれい線ができる原因を知り、適切なほうれい線ケアに向けて準備を開始しましょう。

■ほうれい線とは

ほうれい線は口元と頬の間にある「八」の字のラインです。齢を重ねるにつれてまるで境界線のようにくっきりと目立ちやすくなってしまいます。正式名称は、「鼻唇溝(びしんこう)」です。ほうれい線がくっきり目立つ状態では、実年齢よりも老けて見られやすくなる傾向にあります。では、ほうれい線はどのようにして目立ってしまうのでしょうか。原因を見ていきましょう。

■原因その1:たるみ

初めに、ほうれい線は「シワ」だと思われる方が多くいますが、実は「たるみ」が原因です。加齢とともに肌の真皮層にある「エラスチン」や「コラーゲン」が減少することでハリが失われ、たるみが起きることでほうれい線がくっきりと深く見えてしまいます。

■原因その2:表情筋の衰え

加齢とともに、口周りの表情筋が衰えてしまうこともほうれい線を濃く見せてしまう原因の1つです。顔周りの筋肉は、人と会話をしたり笑ったり泣いたりすることで動かせますが、誰とも会わない日が多い方やマスクをしていることが多い方は、衰退しやすいため注意が必要です。意識的に顔のトレーニングをして、なるべく表情筋を衰えさせないように気を付けましょう。

■原因その3:乾燥

肌が乾燥しているとき「あれ、いつもよりほうれい線が目立つかも」と感じる方もいるかもしれません。肌が乾燥しているときはバリア機能が低下しているため、乾燥を放置してしまうと真皮層にあるコラーゲンやエラスチンに影響を及ぼします。乾燥状態は、ハリや弾力を失うことにつながりかねないので、ほうれい線予防のためにも注意が必要といえます。もちろんバリア機能の低下により小ジワが増えたり、紫外線ダメージを受けやすくなったりしてしまう可能性もあるため、日頃のスキンケアでも乾燥対策を心がけるようにしましょう。

2.レチノールはほうれい線にもアプローチできる?

テレビCMでも耳にする機会が多い「レチノール」という成分。ほうれい線のケア方法を検索していると「レチノール配合の化粧品には、ほうれい線の改善効果があるのでおすすめ」と目にしたことがある方もいるかもしれません。ではレチノール配合の化粧品でほうれい線へのアプローチは本当に可能なのかどうか、詳しく確認していきましょう。

■医薬部外品のレチノールでも深いほうれい線への効果はあまり期待できない

結論からいうと、レチノール配合の化粧品および医薬部外品のアイテムでも、ほうれい線への効果はあまり期待できないことがほとんど。理由は、ほうれい線はシワではなく「たるみ」だからです。そもそもレチノールとはビタミンAの一種で、エイジングケア(年齢にそくしたケア)の化粧品に配合されることが多い成分です。一部の医薬部外品に配合されているレチノールは、厚生労働省によってシワの改善効果が認められています。シワ改善の効果が期待できる医薬部外品のレチノールでは、原因がたるみであるほうれい線へのアプローチは難しいということを覚えておきましょう。

■医薬部外品のレチノールにはシワ改善効果が期待できる

前述のとおり、本来はレチノール=シワ改善効果ですので、気になるシワをケアしたい場合にぜひ使ってほしい有効成分です。とはいえ、1回や2回塗っただけでシワが改善するわけではありません。医薬部外品の純粋レチノール配合のアイテムを、継続してシワが気になる部分に塗ってあげるようにしましょう。続けて使っているうちに、ふっくらとしたハリ肌を実感することができるかもしれません。レチノール配合のアイクリームや美容液はドラッグストアなどで購入できますが、厚生労働省の承認を受けているアイテムは一部ですのでご注意ください。

3.ほうれい線の改善を目指すなら美容医療の検討を

出典:photoAC

シワ改善の効果が期待できる純粋レチノールですが、残念ながらほうれい線へのアプローチは難しいことが分かりました。ほうれい線に悩む方は、美容医療を検討してみてください。
ほうれい線改善に効果的な美容医療は、以下のとおりです。

  • ヒアルロン酸注入
  • ハイフ
  • サーマジェン
  • 糸リフト

もちろん、上記のうちどの治療が合っているかは個人差があります。ほうれい線に悩んでいることをクリニックで伝えれば、カウンセリングや肌の状態からあなたに適した治療方法を提案してくれるはずです。事前にそれぞれどのようにアプローチできるのか、詳しく確認したい方は次項をご覧ください。

4.ほうれい線にアプローチできる切らない美容医療

出典:photoAC

ほうれい線へのアプローチが可能な4つの美容医療について、どのような治療なのか、1つずつ確認してみましょう。

■ヒアルロン酸注入

体内にもともと存在しているヒアルロン酸を注入することで、肌のハリ感をアップする治療です。注入した部位を弾力のある肌質へと導くことができ、若々しい印象を生み出します。ほうれい線のほか、目元のハリやたるみ、くぼみが気になる部位に適量のヒアルロン酸を注入し、手軽に顔全体の印象を変えることができる点が特徴です。
手軽にできる反面、担当する医師によっては技術面の差から施術後の結果に大きな差が出てしまうというデメリットもあります。ヒアルロン酸の注入を検討される方は、担当医師の実績や注入量のカスタマイズ技術などが、クリニック選びの際に注意したいポイントの1つです。

■ハイフ

熱エネルギーによってリフトアップ効果を生み出すハイフ治療も、ほうれい線ケアに効果が期待できます。筋膜に直接熱エネルギーが働きかけ、たるみや二重あごを改善。痛みに配慮した設計で、ダウンタイムがほとんどないため、30代前後の若い世代から年配の方まで幅広い層でも受けられる美容医療です。
肌表面を傷つけずに効果的なほうれい線治療をしたいと考える方や、痛みに配慮された治療がいいという方は、ぜひ検討してみてください。

■サーマ治療(高周波、RF)

サーマ治療とは、たるみ改善効果が期待できる高周波の熱エネルギーを利用した治療です。リフトアップが得意なハイフとはアプローチできる層が違い、サーマ治療は「引き締め」効果が高い点が特徴。引き締めのみならず、コラーゲンの生成を促し、肌のハリ感アップも狙えます。

また、ハイフと併用することで相乗効果も期待できる点がうれしいポイント。サーマ治療×ハイフでしっかりたるみにアプローチして、ほうれい線を目立ちにくくでき、小顔や二重あごの改善効果も叶えることができるでしょう。

■糸リフト

皮膚の下に医療用の糸を挿入してたるみを引き上げる糸リフト治療も、ほうれい線へのアプローチに効果的です。糸は自然に溶けていくうえに、溶ける段階でコラーゲンやエラスチンの生成を促してくれるため、ハリのある弾力肌へと導いてくれる効果も期待できます。糸の種類や溶けるまでの期間などはクリニックによって異なるため、事前に確認するようにしましょう。

■まとめ

ほうれい線が気になってきたとき、レチノール配合の化粧品を使って自分で改善を目指そうと思ってもなかなか上手くいかないことが多いかもしれません。深くくっきりとしたほうれい線を改善したいなら、ぜひ美容医療による治療を検討してみてください。ヒアルロン酸やハイフなど、メスを入れずにできるほうれい線改善治療は多数あります。ぜひ自分に合ったクリニックと治療方法を見つけて、若々しい印象の肌を手に入れましょう。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

【治療の内容】
ヒアルロン酸製剤の注入
【治療期間および回数の目安】
・1回
【費用相場】
・1本 約¥55,000円~150,000円
※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】
赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【注意事項】
<ヒアルロン酸>
-注入剤を使った治療を過去に受けている場合
-ヒアルロン酸配合化粧品などで過去に肌トラブルがあった場合
-妊娠中および出産直後の産婦や授乳中の場合
-未成年の場合
-アナフィラキシーの既往、アレルギー体質の場合
-連鎖球菌性疾患、心臓合併症を伴う急性リウマチ熱が見られる場合
-免疫機能の既往歴、免疫抑制両方を受けている場合
-ケロイド体質の場合
-出血傾向がある方や抗凝固剤を使用している場合
-レーザーやケミカルピーリングなど皮膚擦傷法の治療を受けた/受ける予定の場合
-心刺激電動障害、重篤な肝障害または腎障害がある場合
-ポルフィリン症の場合
-以下の薬剤を使用している場合
クラスⅢ抗不整脈剤(アミオダロン等)/アミド型局所麻酔剤(メピバカイン、ブピバカイン等)/クラスⅠ抗不整脈薬(キニジン、リドカイン等)
<ヒアルロニダーゼ>
-妊娠中の場合
-施術部位にニキビなどの炎症がある場合
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・ヒアルロン酸注射およびヒアルロニダーゼ注入には、国内未承認の薬剤および薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・医薬品副作用被害救済制度について
-万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】
・医療用HIFU(高密度焦点式超音波)
【治療期間および回数の目安】
・治療後6ヶ月以降から再照射可能
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・全顔1回 約 ¥30,000~ ¥200,000
【リスク・副作用等】
・痛み、赤み、熱傷、腫れ、浮腫みなど
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-妊娠中・授乳中の場合
-ケロイド体質の場合
-心臓疾患がある場合
-ペースメーカーや埋込式除細動器を使用している場合
-腎臓や肝臓に重篤な疾患がある場合
-重度の糖尿病を患っている場合
-血栓・血管などの疾患がある場合
-施術部位に金属やシリコン、プロテーゼ、金の糸などを埋め込んでいる場合
-施術部位にアートメイクやタトゥー、刺青を入れている場合
-頬の脂肪が極端に少ない場合
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・医療用HIFU(高密度焦点式超音波)の治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

【治療の内容】
・高周波RF治療
【治療期間および回数の目安】
・1~3ヶ月に1回、4~6回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・1回 約¥40,000〜 ¥100,000
【リスク・副作用等】
・赤み、腫れ、むくみ、熱感、熱傷、色素沈着、肝斑の悪化など
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-妊娠中・授乳中の場合
-ケロイド体質の場合
-心臓疾患がある場合
-ペースメーカーや埋込式除細動器を使用している場合
-重度の糖尿病を患っている場合
-血栓・血管などの疾患がある場合
-施術部位に金属やシリコン、プロテーゼ、金の糸などを埋め込んでいる場合
-施術部位にアートメイクやタトゥー、刺青を入れている場合
-頬の脂肪が極端に少ない場合
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・高周波RF治療には、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

【治療の内容】
・スレッドリフト
【治療期間および回数の目安】
・1~2回程度、治療後6ヶ月~1年程度で再治療可能
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・1本 約 ¥50,000~100,000
※使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】
腫れ、痛み、内出血、浮腫み、引きつれ、異物感、部分的な皮膚の凹みなど
【注意事項】
・次の方は、施術をお受けいただけません。
-妊娠中・授乳中の方
-ケロイド体質の方
-重度の糖尿病を患っている方
-血液凝固異常がある方、または抗血小板薬を服用中の方
-使用する成分のアレルギーがある方
※詳細については医師にお尋ねください。
【未承認医療機器を用いた治療について】
・スレッドリフトには、国内未承認医薬品または医療機器を用いた施術が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

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