セルライトが太ももにできるのはなぜ?原因やセルフケア、美容医療を解説

セルライトが太ももにできるのはなぜ?原因やセルフケア、美容医療を解説

セルライトとは、太ももの裏側やお尻にできる脂肪のかたまりです。

年齢を重ねるにつれて「セルライトがひどくなってきた」と感じる女性も多いかもしれません。

エステや美容クリニックでセルライトを治療することもできますが、効果を感じられるかどうかはかなり個人差があるようです。

今回はセルライトの治療法として「スネコスセル」をはじめとする美容医療についてご紹介します。

セルライト治療を検討中の方はもちろん、セルライトケアに興味をお持ちの方も、ぜひご覧ください。

セルライトが太ももにできる原因とは?

セルライトが太ももにできるのはなぜ?原因やセルフケア、美容医療を解説|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

セルライトは、太ももの裏側やお尻などに発生する脂肪のかたまりのこと。

凸凹とした見た目が特徴です。太っているかどうかによらず、痩せている方も発生する可能性があります。

通常の脂肪と見分ける方法は「セルライト特有のボコボコとした凸凹があるかないか」です。

海外ではその特徴的な見た目から、お尻や足のセルライトを「オレンジピールスキン」と呼ぶこともあります。

セルライトがお尻や足に発生する原因には、以下のようなものが挙げられます。

■セルライトが太ももにできる原因1|運動不足

運動不足の方は、太ももにセルライトができやすい傾向にあります。

普段あまり体を動かさない方は筋肉量が少ないため、エネルギーを消費しにくい体質に。すると、体内に老廃物が溜まり、セルライトが発生してしまいます。

同じ姿勢で長時間過ごすデスクワークの方は、とくに意識して、運動を習慣化することが重要です。

■セルライトが太ももにできる原因2|生活習慣の乱れ

生活習慣も、セルライトの発生に影響を及ぼします。脂質の多い食事を続けていると脂肪細胞が肥大化し、肥満傾向になります。

また、タバコに含まれるニコチンは血流を悪くするため、老廃物が溜まった血液によって、手足のむくみにつながることも。

放置すると、セルライト発生の原因となってしまいます。バランスの取れた食事を摂ることや、正しい生活習慣を整えるよう意識しましょう。

■セルライトが太ももにできる原因3|加齢

年齢を重ねると、太ももにセルライトが付きやすくなってしまいます。

加齢は筋力や代謝の低下を招くため、若い時と同じ生活をしていてもエネルギーを消費しにくくなってしまうのです。

若い時はセルライトに悩まなかったという方も、年を取ると太もものセルライトの悩みを抱えてしまう場合があります。

■セルライトが太ももにできる原因4|ホルモンバランスの乱れ

セルライトができる原因の1つに、ホルモンバランスの乱れがあります。

とくに女性は生理や妊娠・出産、過度なダイエット、更年期などが要因となり、女性ホルモンが大きく変化してホルモンバランスが乱れやすいため、注意が必要です。

セルライトの発生にホルモンバランスが影響していることから、10代後半以降の女性に多い悩みともいわれています。

とくに40代以降には代謝が落ちるため脂肪が付きやすく、セルライトも増加傾向になるでしょう。

セルライトの発生メカニズム|太ももに多いのはなぜ?

次に、セルライトの種類や発生メカニズム、太ももにできやすい理由について詳しく見てみましょう。

■セルライトの種類と特徴

まずは、セルライトの種類をご紹介します。セルライトには、以下の4つのタイプがあります。

脂肪型セルライト ・肥満によって増加、蓄積した脂肪が老廃物と結びついてできる
・お腹やお尻に付きやすい
浮腫型セルライト ・脂肪細胞が水分や老廃物をため込むむくみが原因
・女性に多いセルライト
線維化型セルライト ・脂肪細胞にコラーゲン線維が絡みつくことで発生する
・凸凹がはっきりと分かるのが特徴
筋肉質型セルライト ・硬くなった筋肉が脂肪をため込んでできる
・運動経験のある方が、運動をやめた後にできやすい

セルライトのうち半数以上を占めるとされているのが、脂肪型セルライトです。

一方、筋肉質型セルライトは非常に珍しく、アスリートなどの筋肉量が多い方に発生しやすい特徴があります。

■セルライトが太ももにできるメカニズム

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セルライトとは、脂肪細胞が肥大化して脂肪層内の線維性結合組織(コラーゲン )が発達・硬化した状態のこと

これは、血行不良や代謝不良によって脂肪細胞の働きが鈍ることで発生します。

脂肪細胞が肥大化するとその箇所の血流やリンパの流れを圧迫し、低酸素状態が慢性化します。

その結果、脂肪細胞の周辺で炎症が発生して、酸性化(アシドーシス )が進行。老廃物や水分が蓄積するようになり、だんだんと脂肪細胞の本来の機能が損なわれていきます。

本来、脂肪細胞は脂肪をため込むだけでなく、脂肪層の細胞外にさまざまなホルモン(アディポサイトカイン ※)を分泌することで正常化させる働きがあります。

しかし、脂肪細胞のホルモン分泌機能が損なわれてしまうと、低酸素状態→酸性化→炎症発生→セルライト化を繰り返すように

「セルライトがセルライトを生む」という悪循環に陥ってしまうのです。

※アディポサイトカイン …善玉と悪玉があり、善玉には血管修復作用や血管拡張作用などがある

ちなみに、「セルライト」という言葉自体は、医学用語ではありません。

ただ、医学的にも皮膚表面に凹凸が現れるのは、肥大化した脂肪細胞から分化している線維組織(コラーゲン) が皮膚の方へと押し上げられているから、という見解がなされて いるようです。

■セルライトは段階的に進行する

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セルライトは次のように段階的に進行します。セルライトらしき凹凸があるという方は、ぜひセルフチェックしてみましょう。

レベル1 脂肪をつまんでも、皮膚表面にとくに変化がない
レベル2 脂肪をつまむと、皮膚表面に軽い凸凹が見える
レベル3 脂肪をつまむと、皮膚表面にくっきりとした凸凹が確認できる
レベル4 脂肪をつまんでいなくても、軽い肌の凸凹が見える
レベル5 脂肪が凸凹しているだけでなく、肌表面にシワができている
レベル6 脂肪のかたまりが確認でき、肌表面にハリやツヤがなくなっている

レベル6に近づくにつれて、セルライトを除去しづらくなります。

「太もものセルライトがやばい」と感じたら放置せず、早めに対策や治療を開始することが大切です。

■セルライトが太ももに多い理由

脂肪が蓄積しやすい太ももは、とくにセルライトが発生しやすいパーツです。

下半身は重力によってリンパや血液が溜まりやすく、皮下脂肪が多く付いている特徴があります。

加えて、太ももは意識しないと動かさない場所なので、脂肪細胞が付きやすく、セルライトの発生のリスクが高まるといえます。

セルライトに悩む太ももにアプローチする方法には、エステか美容医療がある

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セルライト除去が自力で難しいという方に向いている施術には、大きく分けてエステと美容医療の2つがあります。それぞれの特徴を紹介しましょう。

エステサロン
  • “痩身エステ”としてセルライトケアを行う
  • 軽度なセルライトにはハンドマッサージを行い、痩身をサポート
  • エステサロンは医療行為が禁止されているため、セルライトの根本治療が難しい
医療クリニック
  • 医薬品の処方や医療行為が可能
  • スペックの高い医療機器を使用できる
  • 専門の医師が常駐し、施術を担当している
  • 脂肪吸引、脂肪溶解注射、衝撃波などの治療も行える

従来の医療クリニックで行われているセルライト治療は、その多くがセルライトの“破壊”をコンセプトとしていました。

ただ、残念ながらこれらの治療に対しては、

「効果があまり感じられなかった」

「思ったような見た目にならなかった」

「脂肪は取れたけど肌表面が完全に滑らかにはならなかった」

という声があることも事実です。

従来の方法でセルライト取れた人もいる一方で、悩みを解消できず、苦い思いをした人もいるのではないでしょうか。

エステサロンで行われるセルライト落としには“セルライトつぶし”と呼ばれる方法もあります。

セルライトの破壊を目的とした方法ですが、痛みばかりで効果はそれほど得られなかったという声もあり、内出血してあざになってしまうリスクも伴います。

そこで登場したのが、「スネコスセル」という新たな治療製剤です。

セルライトを破壊するのではなく、根本原因となる周囲の異常な脂肪細胞を正常化することを目的としています。スネコスセルについては、次で詳しく解説しましょう。

セルライトができた太ももに向いている施術は「スネコスセル」

出典:suneKOS

ここからは、お尻や足のセルライトに悩む方に向いている治療法の「suneKOS cell(スネコスセル)」について解説します。

「スネコスセル」はイタリアで開発された、次世代のセルライト治療法です。

■「スネコスセル」の施術内容

「スネコスセル」のコンセプトは、セルライトの破壊ではなく周辺の脂肪細胞の正常化です。

セルライトの悪化につながる悪循環(炎症→老化→酸性化)を解消することで、脂肪細胞が本来の機能を取り戻し、セルライトが自然に解消されやすい状態へと導きます。

施術では、低分子ヒアルロン酸・6種のアミノ酸・炭酸塩+重炭酸塩を注射します。1回の施術は、1本の注射を打つだけで完了です。

短時間で済むところも「スネコスセル」のメリットといえるでしょう。

「スネコスセル」の対象部位は太ももやお尻、お腹など。頻度は2~3週間ごとに、まずは3回の施術がおすすめです。

1回の施術費用は、クリニックによってもさまざまですが5万~7万円程度が相場となっています。予算や効果の出方を見ながら、回数を決めていきましょう。

■「スネコスセル」を受けるメリット

「スネコスセル」ならではのメリットは以下の5つです。

  • 1回目の施術から効果が感じやすい
  • ダウンタイムがほとんどない
  • 痛みが少ない
  • 施術後3週間~1ヶ月ほどで効果があらわれる
  • 肌の質感改善もできる

太ももやお尻、足のセルライトに悩み、実際に施術を受けた方からは、

「注射を1回受けただけで硬かったセルライト部分がやわらかくなった」

「肌質がモチっとした」

という声も。

脂肪吸引などの治療法で脂肪細胞を取り除けても「皮膚表面が思ったより滑らかにならなかった」という方にとっては、試してみる価値がありそうです。

ここ数年では、脂肪吸引に対して「どれだけ細くなれたか」を重視する傾向は薄まってきており、美しく引き締まったボディメイクを目的とした施術がトレンドになりつつあります。

その点、「スネコスセル」はお尻や太ももにできたセルライトの解消だけでなく、ボディラインや肌の質感も改善したいという方にもおすすめの治療法といえるでしょう。

■「スネコスセル」のダウンタイム

施術後は、腫れやむくみ、内出血が発生するリスクがあります。ただしダウンタイムは短く、術後数時間から数日で消失するのが特徴です。

セルライトが太ももにできた際の美容医療は他にもある

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セルライトが太ももにできた場合は、以下の施術でアプローチすることも可能です。

最後に「スネコスセル」以外にセルライトに向いている美容医療の特徴、メリット、起こりうるリスクなどをご紹介します。

■エンブレイスRF

エンブレイスRFは、ラジオ波を利用したたるみ治療です。

カニューレを皮下組織に刺して施術箇所を直接加熱するため、効率良く引き締められるというのが特徴です。

脂肪細胞を分解しながら周囲の組織の収縮を促すことで、切開なしで肌を内側から引き締めることができます。

さらに、施術によりコラーゲンの生成が促されるため、ハリや弾力アップも目指せるでしょう。

施術直後には強い腫れが見られ、1~2週間程度は続きますが、ダウンタイムは1ヶ月程度で落ち着きます。

■脂肪吸引

脂肪吸引は、脂肪細胞を取り除き、太もものボリュームダウンができる施術です。

太もものセルライトが気になる場合、脂肪吸引も効果的な手段です。施術部位や脂肪の量に合わせて、太さの異なるカニューレを使い分けます。

一度取り除いた脂肪細胞が再び増えることはなく、リバウンドしにくいという点も魅力の1つ。

施術後は強い腫れが2週間程度続き、術後72時間程度はサポーター等で固定する必要があります。

■脂肪溶解注射

脂肪溶解注射とは、専用の薬剤を注入して脂肪細胞を溶かし、リンパや静脈などを通じて排出させる施術です。

セルライトが気になる太ももなどピンポイントで施術できるため、部分痩せができるのが特徴です。

施術後は内出血や腫れ、むくみといったリスクがあります。

また、一度の施術でも効果を実感できますが、脂肪の量によっては複数回の施術が必要になる場合があります。

まとめ

セルライトが発生する原因には、運動不足や生活習慣の乱れなどがあります。

とくに女性はセルライトが付きやすい傾向にあり、太ももの裏やお尻などをコンプレックスに感じる方も少なくありません。

セルライトの種類や程度によって適した治療法は変わりますが、より効果を実感したい方は、クリニックでカウンセリングを受けてみましょう

今回紹介したスネコスセルという治療法も、今後は新たなアプローチの方法として、多くのクリニックで導入されていくはず。ぜひ注目してみてくださいね。

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【リスク・副作用等】疼痛、浮腫、内出血、色素沈着、熱傷、知覚障害、凸凹、たるみ、引きつれなど
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・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】脂肪吸引
【治療期間および回数の目安】部位・範囲・脂肪量によって、安全上2~3回に分けて施術を行う場合あり。詳細は各クリニックへご確認ください。
【費用相場】1回約¥200,000~¥500,000程度 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】痛み、浮腫み、内出血、色素沈着など
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【施術期間および回数の目安】約1~2週間間隔で計3~5回程度 ※状態や製剤によって異なります。
【費用】1ccあたり約 ¥5,000~ ¥10,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。クリニックによって異なります。
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