短時間で施術でき、ダウンタイムのリスクも少ないといわれるボトックス注射は、数ある美容治療の中でも人気がある施術の1つです。多くの美容クリニックで提供され、身近に感じている方も多いのでは?しかし、中には施術後に目尻が下がるなど失敗が存在すると聞き、なかなか施術に踏み切れない場合もあるでしょう。そこで今回は、ボトックス注射によるリスクや副作用を、考えられる失敗例と一緒にご紹介します。
INDEX
1.ボトックス注射とはどのような施術?
まずは、ボトックス注射とはどのような施術なのかを解説していきましょう。どのような悩みに向いている施術なのかについても一緒にご紹介します。
■ボトックス注射とは?
ボトックスとはボツリヌス菌が産生するA型ボツリヌス毒素を精製して作られた薬剤で、これを肌に注入する美容治療がボトックス注射です。
このA型ボツリヌス毒素には、筋肉の働きを局所的にリラックスさせ、収縮を弱める働きがあります。美容クリニックなどで10分程度で施術でき、1回の注射でおよそ3~4ヶ月程度効果が持続するとされ、その後、時間をかけて徐々に効果が消えていきます。
■ボトックス注射はどのような方に向いている施術?
ボトックス注射は筋肉の収縮を抑制するため、シワが気になる方に向いている施術です。眉間や目尻、額といった箇所に現れる 表情ジワなどにアプローチします 。また、噛みしめる行為によって咬筋と呼ばれるフェイスラインの筋肉が発達し、目立ってしまったエラをすっきりさせたい場合にもぴったりです。
他にも、いつも怒っているような表情だと指摘される、筋肉の発達によって太く見えているふくらはぎや前腕をほっそり見せたい。といった場合にも活用されます 。
2.ボトックス注射のダウンタイムと副作用
ボトックス注射は手軽にできる美容治療として注目されていますが、ダウンタイムや副作用について知らない方もいるはずです。そこでここでは、ボトックス注射施術後のダウンタイムの期間と、考えられる副作用について詳しく解説しましょう。
■ボトックス注射のダウンタイム
ボトックス注射は、メスを使用せず注射によって施術することなどから、ほとんどダウンタイムがありません。施術には極細の針を用いた注射器を用いることが多く、傷痕もあまり目立たないでしょう。
稀に、ボトックス注射後に内出血したり 赤く腫れ たりするケースもありますが、ファンデーションなどでカバーできる程度の大きさであることがほとんど。施術後すぐにメイクをすることが可能で、今までと変わらない生活を送ることができます。そのため、フルタイムで仕事している、外せない予定があるといった場合でも施術にトライしやすいでしょう。
ただし、施術後に患部を強くこすって洗顔した、マッサージしたなど、強い刺激を加えた場合には、赤みや腫れが長引いたり悪化したりするリスクが考えられるため注意しましょう。
■ボトックス注射後に考えられる副作用
ボトックス注射は、 肌に針を刺すため 、内出血や腫れといった副作用の発生が考えられますが、ほとんどの場合、内出血や腫れは 1週間程度で改善されるでしょう。もしも1週間以上内出血や腫れが治まらない場合は、施術を実施したクリニックに相談して みてください。
この他、体が ボトックスを異物だと認識し、アレルギー反応を引き起こすことも考えられます。具体的な症状としては、かゆみや赤み、腫れ などが一般的。こういったアレルギー反応は1週間~1ヶ月程度で治まりますが、こちらも長引く場合はクリニックを受診しましょう。
3.目元のボトックス注射を失敗するとどうなる?具体的な失敗例
ダウンタイムも少なく、短時間で施術可能なボトックス注射ですが、注入する深さや薬剤の量・濃度 が適切でないと失敗する可能性もあります。そこでここからは、目元にボトックス注射を打った際に考えられる失敗例をご紹介しましょう。
■まぶたが重くなる
目尻の笑いジワや眉間、額といった目元周辺のシワ改善を目的としてボトックス注射の治療を行った場合、注入する量が多すぎたり、効果が強く現れたり すると、まぶたが重くなることがあります。ボトックス注射によってまぶたの筋肉の動きを制限してしまい、開きにくくなることで重く感じるのです。普段からまぶたの筋肉を使って まばたきしている方 に現れ やすい症状です。ときには、まぶたの筋肉が動かしにくくなることで、硬い表情や怒った 顔に見られる可能性もあります。
■目尻やまぶたが下がる
目元周辺のシワにアプローチするためにボトックス注射を打った際、目尻やまぶたが下がって しまうケースも、考えられる失敗例の1つです。これは、体質的にボトックスが効きやすい、注入する量が多かった場合などに起こりうる失敗例。また、もともとまぶたがたるんでいる方がボトックス注射をすることで、余計にまぶたが下がってしまうこともあります。ときには、左右の目の開き方に差がでることもあるため要注意です。
ボトックス注射の施術で失敗するとすぐには修整できません。3~4ヶ月程度時間が経過することで、ボトックス注射の効果が薄れ、元の状態に戻ります。
4.目元にボトックス注射をする際に失敗を避けるには?
ボトックス注射の施術を目元にしたい場合には、誰しも失敗は避けたいものです。ここからは、ボトックス注射を打つ際に失敗しないための対策をご紹介します。対策を把握して施術を受ける ことで、不安を解消し、スムーズに施術に踏み切れるはずです。
■クリニックを慎重に選ぶ
多くの美容クリニックで展開されているボトックス注射ですが、まぶたが重くなる、目尻が下がるといった失敗のリスクもあります。
こういった失敗をしないために重要となるのが、クリニック選びです。患部にマッチした適切なボトックス注射の量や、悩みに的確にアプローチするための注入の深さなど、繊細な技術が必要となるため、実績が豊富で信頼性のあるクリニックを選びましょう。
公式ホームページなどで過去の実績をチェックするとともに、症例写真や口コミなども確認すると参考になります。一度カウンセリングを受けて、クリニックの雰囲気を肌で感じ、ボトックス注射に関する不安を質問するなど、自ら行動を起こすことも大切です。
■施術後の過ごし方に注意する
ボトックス注射の施術自体が成功したとしても、施術後の過ごし方を間違えれば、納得のいく仕上がりにならないことも考えられます。ボトックス注射を打った当日は、施術部分はまだ安定していません。そのため、患部を強くこするなどの刺激を与えると、薬剤が余計な部分にまで広がり、表情が不自然になるなどの失敗を引き起こす可能性があります。
ボトックス注射にはほとんどダウンタイムがなく、施術当日からメイクできる場合が多いですが、強い刺激を加えないよう注意して過ごすことが大切です。クリニックで指示された注意点をしっかり守り、失敗を防ぎましょう。
■まとめ
ボトックス注射は、注射によって10分程度で施術が完了する手軽な美容治療の1つです。目元や額、眉間といった部分のシワや、エラなどにアプローチすることができ、より美しい顔立ちを目指せます。ほとんどダウンタイムはありませんが、ボトックス注射の注入量や注入位置、施術後の過ごし方などによって失敗する可能性もゼロではないため注意しましょう。信頼できるクリニックを選び、施術後の過ごし方に気をつけることで失敗を防げるはずです。万が一、ボトックス注射の治療によってトラブルが発生した場合には、クリニックに相談することも覚えておきたいポイント。失敗のリスクと予防法を頭に入れて、ボトックス注射にトライしてみてください。
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