選ぶべきピーリングの種類と相性!お肌よわよわ慎重派VS皮剥け気にしない結果重視派

選ぶべきピーリングの種類と相性!お肌よわよわ慎重派VS皮剥け気にしない結果重視派

美容クリニックやエステサロン、セルフケアでも気軽にとり入れられる「ピーリング」。「肌をすべすべにしたい」「シミやくすみをなくしたい」と、試したいと思っている方も多いでしょう。しかしピーリングといっても、さまざまな方法や製品があり結局どれを選んだらいいのか迷いがち。今回はピーリングの種類とともに、話題のピーリングを悩みやダウンタイムの有無別に一覧表にして解説します。ぜひピーリング選びに役立ててください。

そもそもピーリングとは?

ピーリング(peeling)は「皮むき」を意味する言葉です。本来、私たちの肌は4週間周期で表皮の古い角質が自然に剥がれ落ち、新しい肌へと生まれ変わり続けています。このサイクルをターンオーバーと呼びますが、加齢や外部からの刺激によってターンオーバーが乱れることで、くすみやごわつき、ニキビなどさまざまな肌の悩みの引きがねとなります。ピーリングは専用の薬剤やマシンなどを用いて肌に残った古い角質や汚れをとり除き、ターンオーバーを促し肌を整える施術。種類や目的が異なるさまざまなピーリング方法があり、続けやすさや痛みへのハードルの高さなどから、自分に合った選択をすることが大切です。

【サロン・クリニック・セルフケア】ピーリング の見分け方

まずはピーリングの基本的な種類の見分け方を解説します。

■ピーリングの種類とは?

ピーリングには主に、剥離するものとしないものに分かれます。詳しく見ていきましょう。

  • 剥離(皮剥け)するもの
    強度が高い施術を行うと、ダウンタイムとして施術後数日~2週間ほどかけて肌の皮がポロポロと剥けます。これは新しい皮膚に置き換わる過程で、剥離が落ち着くとつるんとした健康な皮膚が出現。変化を実感しやすい一方で、接客業をしている方や大切なイベントを控えている方は注意が必要です。

  • 剥離(皮剥け)しないもの
    角質を除去する過程で皮膚を保護することで、刺激を抑えて剥離しにくいピーリング方法もあります。肌質によってはまれに剥離する場合がありますが、ダウンタイムがほとんどないのが特徴。痛みも少なく、ピーリングが初めての方や痛みに恐怖心がある方でも挑戦しやすいでしょう。回数を重ねることで、より変化を感じられます。

■ピーリングがは行う場所によっても種類が違う!

ピーリングは美容クリニック・エステサロン・セルフケアと、行う場所によって得られる効果が違います。

ピーリングの分類 医療機関/エステ(低濃度) エステ 自宅
ピーリングの種類 ケミカルピーリング

 

マシンを利用したピーリング 浸透型ピーリング

 

ハーブピーリングなど ピーリング系スキンケア
  • 医療機関
    酸などの薬剤やマシンを利用します。医療機関ではより効果を高める濃度・強度となっており、皮膚のより深いところまで作用。そのぶん刺激もつよまりますが、医師が肌状態に合わせて適した治療を提案するため安心できるでしょう。またシミやシワなど、肌の悩みをトータルで根本ケアすることも可能です。
  • エステサロン
    エステサロン向けの濃度が低い薬剤を使用。例えばケミカルピーリングの使用可能な最大濃度は、医療用が50%なのに対し、エステ用は5%と10倍近く差があります。最近では天然由来の成分で肌を活性化させ、美肌を促す「ハーブピーリング」が注目の的に。ハーブピーリングは針状成分の有無で剥離するタイプとしないタイプがあります。
    一方、エステで逆に成分が濃いものを使用しているケースでは、剥離した後の色素沈着や炎症などに対しての保証はできないケースが多いため、その点が医療機関とは大きく異なる点と言えるでしょう。
  • 自宅スキンケア
    ドラッグストアや通販などで購入できる、自宅でケアできるピーリング。洗顔石鹸・ふきとり化粧水・美容液・洗い流す美容液とさまざまな種類が展開されています。安価でセルフケアできる点がメリットですが、成分濃度が低いのが特徴。製品によっては剥離するタイプもあります。こちらもエステサロンのケースと同様、自宅で行ったピーリングの結果色素沈着などの原因となるケースもあるため、注意が必要です。

■市販・エステと医療用ピーリングの違い

エステや市販のピーリングは、あくまでも角質を溜めにくくし、肌トラブルを未然に防ぐためのケアになります。一方で医療用ピーリングは、「角質を除去する」ための治療。アプローチする目的が根本的に違うため、成分の種類や濃度、期待できる効果まで異なります。
また、ピーリングと似た言葉に「スクラブ」がありますが、スクラブは皮膚を摩擦して汚れを落とす洗顔方法です。肌への刺激がつよいため、肌がよわい方は使用する際、頻度や内容成分に注意しておきましょう。

迷ったらここをチェック!【悩み・費用別】ピーリングの選び方

ここでは医療機関とエステで受けられる、いま話題のピーリングを一覧にしました。

ピーリング名/特徴 分類 施術のポイント こんなお悩みに ダウンタイム 費用目安(施術1回あたり) 施術時間(顔のみ) 副作用
サリチル酸マクロゴール ケミカル 従来のピーリングより低刺激な薬剤で肌が弱い方も安心。 ニキビや毛穴のざらつき ほぼなし 5,000~ 約30分 わずかなかゆみやピリピリ感
ハイドラフェイシャル マシン 水流を使用して保湿しながら汚れを除去し、保湿まで行う。汚れを施術後に目視もできる。 毛穴のざらつき、オイリー肌、ハリツヤ不足、くすみ まれにあるが数日で落ち着く 10,000~ 約30分 わずかな赤みやピリピリ感
レーザーピーリング(レーザーフェイシャル) マシン 熱でメラニンおを破壊し、角質を薄く剥離させる。皮膚の真皮層を刺激。 シミ、くすみ、ニキビ予防、ハリ不足 ほぼないが、シミに反応するとわずかにかさぶたができる場合あり 16,500円~ 約30分 施術中のゴムではじかれるような痛み
マッサージピール(コラーゲンピール) 浸透型 肌の奥深くまで薬剤を浸透させ、コラーゲン生成を促す。 ハリツヤ不足、くすみ まれにあるが数日で落ち着く 10,000~ 約15分 わずかな赤みやピリピリ感
ミラノリピール 浸透型 高濃度のトリクロロ酢酸を含む5種類の酸と9つの働きで、低刺激かつ多角的にターンオーバーを促す。 ニキビ、毛穴、くすみ、ハリツヤ不足 皮剥けしやすく、施術後3日目~10日ほど続く 12,000~ 約30分 わずかな赤みやピリピリ感
リバースピール 浸透型 マッサージピールに肝斑に有効な成分を追加。レーザーではとりきれなかった肝斑にも作用する。 肝斑、色素沈着 ほぼなし 19,800~ 約60分 わずかな赤みやピリピリ感
ハーブピーリング(剥離あり) エステ 棘状成分の薬剤が肌の奥深くまで作用し、ターンオーバーを促す。 ニキビ、毛穴、くすみ、ハリツヤ不足 皮剥けしやすく、施術後3日目~7日ほど続く 10,000~ 約60分 赤みやチクチク感をともなう
ハーブピーリング(剥離なし) エステ 棘状成分がない、または少ない薬剤でゆるやかにターンオーバーを促す。 くすみ、ハリツヤ不足 ほぼなし 7,000〜 約60分 ほぼなし

ピーリング後に肌荒れする人の原因は?

施術直後の赤みやピリピリ感をはじめとし、数日乾燥を感じたり、一時的にニキビが増えたりと、ピーリングを行って「失敗した」と思うこともあるかもしれません。しかしピーリングは肌の余分な角質を除去するという性質上、これらのトラブルを回避することは難しく、また徐々に落ち着くことがほとんどです。
一方で、以下のような誤った状態でピーリングを行うことで、肌荒れを引き起こす場合があります。もしピーリング後に肌トラブルが改善しない場合は、すぐに医師に相談しましょう。

  • 施術前にスクラブや顔剃りなどで刺激を与えていた
  • 生理前や肌荒れ中で敏感になっていた
  • 施術後の敏感な肌に、適切な保湿をしなかった
  • 施術後の敏感な肌に、紫外線対策をしなかった
  • 注意事項を守らずセルフピーリングを行った

まとめ

ピーリングは美肌づくりに積極的にとり入れたいケアです。しかし肌がつよい方・よわい方、また皮剥けをしても大丈夫な方やそうでない方と、適した方法はそれぞれ異なるもの。美容クリニックとエステの違いを踏まえ、ぜひご自身が継続しやすい方法をとり入れてみてください。なお肌状態に合わないピーリングはトラブルを招くもとになるため、自己判断で行わないよう注意しましょう。

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