ゼオスキンヘルスの基本的な使い方や正しい順番は?プログラムによっては医師と始めるべき?

ゼオスキンヘルスの基本的な使い方や正しい順番は?プログラムによっては医師と始めるべき?

『ゼオスキンヘルス』は、肌悩みに合わせて商品を柔軟にカスタマイズできるスキンケアブランドです。しかし、結果にこだわっているため、基本的には医師の指導のもとでケアを行うことが想定されています。こちらでは『ゼオスキンヘルス』の基本的な使い方や、4つのプログラムの特徴について詳しくご紹介。『ゼオスキンヘルス』の使用を検討している方は、ぜひお役立てください。

1.『ZO®SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』とは

『ZO®SKIN HEALTH(ゼオスキンヘルス)』は、世界的に評価されている皮膚科医ゼイン・オバジ氏が開発したスキンケアブランド。「ZO®SKIN HEALTH サークル」という考え方にもとづき、美しく健やかな肌を目指すための治療法が確立されています。だからこそ『ゼオスキンヘルス』は、市販で手軽に購入できません。結果にこだわるべく高濃度の成分が配合されている製品も多くあるため、医師の処方のもとで使用することが想定されているのです。

2.『ゼオスキンヘルス』の基本プログラムに用いるアイテムと使う順番

出典:photoAC

『ゼオスキンヘルス』では、治療前の段階としてまず「GSR®(Getting Skin Ready®)」から始めることを推奨しています。「GSR®」とは、肌の土台を整えることで、さまざまな治療に備えるための基本となるプログラム。ここでは「GSR®」で行うスキンケアの順番について、詳しく説明します。

■メイク落とし・洗顔

「GSR®」で選択できる4つの洗顔料は、すべてクレンジングも兼ねています。なお、使用方法は、どれも朝・晩のお手入れ時に洗顔料として使うだけ。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 「バランシング クレンジング エマルジョン」……敏感肌・治療後の肌・普通肌向きの製品。ジェルから乳液状に変化する泡立たないタイプの洗顔料です。主成分として含まれるトリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル*¹、パルミチン酸エチルヘキシル*¹などが、肌のバリア機能をサポートする効果を発揮します。
  • 「ハイドレーティングクレンザー」……普通肌~乾燥肌向きの製品。しっとりとした洗い心地が特徴的なクリーム状の洗顔料です。パンテノール*²とヒアルロン酸Na*²が配合されており、保湿効果に優れています。
  • 「ジェントルクレンザー」……すべての肌タイプに適したジェル状の洗顔料。グリセリン*¹や植物エキスブレンド*²により肌の水分をキープしつつ、余分な皮脂・汚れをしっかりと除去します。
  • 「エクスフォリエーティングクレンザー」……普通肌~脂性肌向きの製品。スクラブを配合しており、すっきりとした使用感が特徴です。

*¹保湿成分
*²整肌成分

■スクラブ

スクラブで使用するのは『ゼオスキンヘルス』の「エクスフォリエーティング ポリッシュ」。超微粒子マグネシウム・クリスタルが配合されており、古くなった角質などを均一かつスムーズに取り除きます。使用方法は、洗顔後の濡れた肌を優しくマッサージするように40~60秒程度塗布し、洗い流すだけです。使用するタイミングは朝だけ・夜だけのどちらかではありますが、使用頻度は肌の状態や、前段階のメイク落とし・洗顔料で使用する製品によって異なります。

■化粧水

化粧水に使用するのは「バランサートナー」です。こちらは、肌のpHバランスに着目した製品。うるおいを与え、肌の柔軟性を保つほか、美容クリームを角質層まで浸透しやすくする効果が期待できます。朝・晩のお手入れの際に、500円玉大を顔全体に伸ばすように塗布します。

3.『ゼオスキンヘルス』で選べるプログラムの種類は4つ

出典:photoAC

「GSR®」で肌の土台作りが完了したら、その後は肌悩みに合わせたプログラムへと進みます。ここでは『ゼオスキンヘルス』の特徴的な4つのプログラムについて、それぞれ詳しく解説しましょう。

■メンテナンスプログラム

メンテナンスプログラムは、ハイドロキノン*を使用せずに肌の状態を維持することを目的としています。ハイドロキノンは、シミのもととなるメラニン色素の生成を阻害する成分ですが、人によっては赤みやかぶれといった副反応が出ることもある成分です。メンテナンスプログラムでは、ハイドロキノンではなくレチノール*などが配合されているアイテムを主に用いて、肌を整えます。

*整肌成分

■デイリースキンケアプログラム

日常的なスキンケアの中で、肌ダメージをケアするためのプログラムです。シンプルなスキンケアで『ゼオスキンヘルス』が初めてという方にも適しています。主にレチノールやビタミンCといった整肌成分が配合されている製品を使用し、肌をなめらかな状態に導くでしょう。

■プリベンションプログラム

こちらは、肌トラブルや紫外線ダメージの予防を目的とするプログラム。『ゼオスキンヘルス』の基本的なスキンケアで肌を整えつつ、健やかな肌へと導くのが特徴です。使用する製品が少なく続けやすいことから、すべてのプログラム終了後に利用されることも。シンプルケアで肌ダメージを予防したい方におすすめです。

■セラピューティックプログラム

『ゼオスキンヘルス』の代表的なプログラムで、短期間で肌質改善を目指すのが特徴。肌の新陳代謝を促すトレチノインとハイドロキノン*をメインに配合したアイテムを使用することで、ハリのある肌へと導く効果が期待できます。個人差はあるものの、強い作用で肌のターンオーバーを促すため、医師の指導のもとで始めることが想定されています。

*整肌成分

4.セラピューティックプログラムは医師と一緒に行う治療法の1つ

出典:photoAC

セラピューティックプログラムは積極的なケアを行いたい方に向いていますが、処方薬であるトレチノインを使用することから、医師と一緒に始めるのが基本です。ここでは、セラピューティックプログラムで用いる製品の正しい使い方や、手順について詳しく説明しましょう。

■【step1】クレンジング・洗顔

step1で使用するクレンジング・洗顔は「バランシング クレンジング エマルジョン」「ハイドレーティングクレンザー」「ジェントルクレンザー」「エクスフォリエーティングクレンザー」の4種類。基本のプログラム「GSR®」で使用する製品と同様のものを用いて、余分な皮脂や汚れをすっきりと取り除きます。なお、クレンジング・洗顔は、朝も晩もお手入れの最初に実施しましょう。

■【step2】化粧水

step2で使用する化粧水は「バランサートナー」です。主な配合成分は、グリコール酸*やハマメリスエキス*、ヒアルロン酸Na*など。肌にうるおいを与えることで皮膚を柔らかくする、肌を落ち着かせるといった効果が期待できます。なお「バランサートナー」を使用するのは朝・晩の1日2回です。目に入らないよう配慮しながら、500円玉大を顔全体に優しく塗布してください。

*整肌成分

■【step3】美容クリーム

step3の美容クリームで用いるのは「ミラミン」と「ミラミックス」です。「ミラミン」は朝、「ミラミックス」は夜のお手入れで使用します。どちらも透明感のある明るい肌印象をサポートする美容クリームですが、「ミラミックス」にはトレチノインを浸透させやすくする成分が含まれているため正しく使い分けることが重要です。とくに『ゼオスキン』の「セラピューティックプログラム」においては、医師が定めた使用方法を守ることが大前提とされています。「ミラミン」「ミラミックス」ともに適切な使い方については、担当医師にご相談ください。

■【step4】UVケア

step4のUVケアでは、以下の3種類から製品を選びます。

  • 「サンスクリーン プラスプライマー SPF30」……日焼け止めと化粧用下地の2役を担うサンスクリーン。なめらかでマットな肌に仕上がるため、さまざまな肌トラブルをカバー*する効果が期待できます。

*メイクアップ効果による

  • 「BSサンスクリーンSPF50」……肌への刺激に配慮されたサンスクリーンです。酸化チタンや酸化亜鉛などが配合されており、紫外線やブルーライトなどから肌を保護します。
  • 「シアーフルイド サンスクリーン SPF50」……軽いつけ心地で自然な仕上がりを実現するミネラルサンスクリーン。乾燥などからも肌を保護し、健やかな状態を維持します。エイジングケア*としても使用できる製品です。

*年齢に応じたうるおいケア

なお、それぞれ特徴は異なりますが、いずれも朝のスキンケアとして、太陽光を浴びる15分前に適量を顔や体に塗布するのが正しい使用方法です。

■まとめ

『ゼオスキンヘルス』では、肌悩みに合わせた商品・プログラムが展開されています。そのため初めて使用する方は「アイテムの選び方や使い方がよく分からない」と感じてしまうかもしれません。しかし『ゼオスキンヘルス』は医療機関専売品であり、医師による処方・指導のもとでの使用が想定されています。興味がある方は、ぜひこの機会に美容皮膚科などの専門医を受診してみてください。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

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