SNSなどで「ポテンツァ」と見かけて気になっている方も多いでしょう。中でも注目を集めているのが「マックーム」です。しかし、「ポテンツァ」や「マックーム」について、「よく分からない」「どんな効果があるの?」と不安に思う方もいるはず。そこで今回は、「マックーム」に期待できる効果や、施術の流れについてお伝えします。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
INDEX
1.ポテンツァのマックームに期待できる効果とは?
「マックーム」にはどんな効果が期待できるのでしょうか?「ポテンツァ」や「マックーム」について知りたい方も、効果とともに確認していきましょう。
■そもそも「ポテンツァ」とは?
「ポテンツァ」とは、極細の針「マイクロニードル」で肌に微細な穴を開け、創傷治癒の作用を活用して美肌効果へ導く施術。創傷治癒は、肌細胞が活性化して肌が自然に元に戻ろうとする作用です。肌悩みに合わせた薬剤を注入し、相乗効果で美しい肌を目指します。
■「マックーム」はポテンツァで使用する薬剤
「マックーム」とは、「ポテンツァ」で使用する薬剤で、「PLLA製剤(ポリ乳酸)」の一種です。従来のPLLA製剤は、皮下に大量に注入すると肉芽腫ができるリスクがありました。「マックーム」は、肉芽腫のリスクを抑えるため粒子が細かくなっています。
■ポテンツァでマックームを使うと期待できる効果
「ポテンツァ」の施術で「マックーム」を使用すると、次のような症状に効果が期待できます。
- ニキビ痕・クレーター
- 小じわ
- 毛穴の開き
- くすみ
とくに、治りにくいニキビ痕・クレーターに悩んでいる方に向いています。「ポテンツァ」では高周波RFを当てることによって肌細胞のコラーゲン産生を助けますが、「マックーム」を使用すると肌の真皮層に働きかけ、さらにコラーゲンを生み出すよう促進。そのため、ニキビ痕・クレーターを目立ちにくくする効果が期待できるのです。
■ポテンツァのエクソソームとの違い
「ポテンツァ」で使用する薬剤の中で、「マックーム」と並んで人気が高いのが「エクソソーム」です。エクソソームには細胞同士の情報伝達を行う作用があり、肌のターンオーバーを助けてくれます。「マックーム」がニキビ痕やクレーターの改善に効果が期待できるのに対し、「エクソソーム」は若々しい肌状態を望む方に向いている薬剤です。どちらも美肌効果を高めてくれるものですが、期待できる効果に違いがあります。
2.ポテンツァのマックームで効果を引き出すチップ
「ポテンツァ」の施術では、マイクロニードルが組み込まれたチップを使うのが特徴です。チップによってニードルの長さや密度に違いがあり、肌症状や目的に合わせて使い分けられます。
さまざまなチップがありますが、「ポテンツァ」の「マックーム」で行う施術で使うのは、ドラッグデリバリーシステムが搭載されたポンピングチップです。ドラッグデリバリーシステムは、肌に挿した針を抜くと同時に、薬剤を空気圧で注入するシステム。皮膚に開けた微細な穴に直接薬剤を注入するため、成分を肌の内部に均一に届けることができます。
3.マックームで効果が表れるまでの流れ
「ポテンツァ」の施術は、どのような流れで行われるのでしょうか?ここでは、施術の流れとダウンタイムについて見ていきましょう。
■施術の流れ
施術は主に次のような流れで行われます。
- 医師によるカウンセリング
- 洗顔
- 麻酔・施術
受けるときは、まず医師によってカウンセリングが行われます。カウンセリングでは、毛穴やニキビ痕など肌悩みについて相談し、状態を確認してもらいましょう。そのうえで、症状に合わせたベストな治療プランが提案されます。
治療プランが決まったら、施術の準備に入ります。施術前に洗顔をし、メイクを落としましょう。その後麻酔を注入し、施術開始です。
また、施術の後にはダウンタイムもあります。次の見出しで詳細を見ていきましょう。
■ダウンタイムの経過
「ポテンツァ」で「マックーム」の薬剤を使用した場合、薬剤なしのときと比べて副反応が現れにくく、1週間程度とダウンタイムが短いといわれています。そもそも「ポテンツァ」は出血が起こりにくい治療法ですが、そこに「マックーム」による創傷治癒の作用が重なるため、ダウンタイムが短い傾向があるのです。
施術から7日間のダウンタイムの経過は以下のとおりです。
施術当日
「ポテンツァ」の施術では皮膚に針を挿すことから、施術当日は、腫れ・赤み・ほてり・軽い痛みといった症状が現れやすいでしょう。また、針によって毛細血管が傷つき、針を挿した部分の周りは内出血が起こることもあります。
2~3日目
施術から2~3日経過すると、当初あった腫れや赤みなどの症状が徐々に落ち着いていきます。3日程度で症状がなくなる人も出てきます。また、この頃になると針穴にかさぶたができますが、かさぶたは自分で剥がさないことが大切です。肌状態を良くするために、自然に剥がれてくるのを待ちましょう。
4~7日目
施術から4~7日程度経つとかさぶたが自然に剥がれ落ち、なめらかな肌になります。また、施術当日に内出血が起きていた部分は黄色に変色してくるタイミングです。内出血は消失まで7~14日程度かかることが予想されるので、内出血が起きた場合はダウンタイムが長くなると考えておきましょう。
4.ポテンツァのマックームの効果はいつから感じられる?
「マックーム」の効果は、施術後1ヶ月を経過した頃に感じやすいといわれています。初めはかさぶたが剥がれたタイミングで肌のキメの整いやトーンアップを感じられ、施術後1ヶ月経つ頃には肌のハリや弾力が出て効果を感じられるでしょう。
ただし、効果は時間が経つと少しずつ失われていきます。効果を継続させるためには定期的に施術を受けるのがおすすめです。施術を受けるごとに美肌効果が続くようになるため、初めは4週間に1回、3回目からは6~8週間に1回くらいのペースで施術を受けると、より効果を実感できるでしょう。
効果は永久的ではありません。良好な肌状態を持続させるためには、肌悩みが改善された後も半年~1年を目安にメンテナンスを受けることが大切です。
5.ポテンツァで使えるマックーム以外の薬剤と効果
「ポテンツァ」の効果を高めるために使用できる薬剤は、「マックーム」以外にもあります。自分の肌悩みに合った方法を検討するために、「マックーム」以外の薬剤の効果も確認しておきましょう。
■ジュベルック
「ジュベルック」はPDLLA製剤の1つで、コラーゲンの生成を促します。「ジュベルック」に期待できる効果は、ニキビ痕や小じわ、毛穴の開きなどの改善です。「ポテンツァ」との相性が良いため、「マックーム」と同じ程度か、それ以上の効果が期待できます。
■エクソソーム
「エクソソーム」は、肌の表皮細胞や繊維芽細胞の間を移動することで、肌の抗酸化や再生に関係する成分を届けるサポートをします。使用すると傷の治癒や細胞分裂を促してくれるので、肌の炎症を鎮める効果やバリア機能の改善なども期待できるでしょう。
■スネコス
「SUNEKOS®(スネコス)」は、エラスチンとコラーゲンの産生を促し、肌に弾力を与える薬剤です。また、肌のターンオーバーを助けるため、エイジングケアにも向いている薬剤です。成分がシンプルなので、アレルギーの心配が少ないという特徴もあります。
■サイトプロMD
「サイトプロMD」は、皮膚の再生に役立つサイトカインや成長因子などを多く含む薬剤です。ニキビ痕の改善や毛穴の引き締めなど、肌質の改善に効果が期待できます。即効性があるため、早く効果を実感したい方に向いているでしょう。
■まとめ
「マックーム」は「ポテンツァ」で使用する薬剤の一種です。施術時に使用すれば、コラーゲンの産生を助け、とくにニキビ痕やクレーターを目立ちにくくする効果が期待できます。「ポテンツァ」には使用できる薬剤がさまざまあるので、肌症状に合ったものを使うことが大切です。施術方法やダウンタイム、副反応の症状について理解し、美肌のために適切な方法を見つけましょう。
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