今話題の「LDM」とはいったい何?美しい肌を保つ先進の治療を徹底解説

今話題の「LDM」とはいったい何?美しい肌を保つ先進の治療を徹底解説

さまざまな美容治療がある中で、肌のハリや弾力などをサポートする施術として注目されている「LDM」。言葉は聞いたことがあるけれど、どのような施術なのか詳しく知らない方もいるでしょう。そこで今回は「LDM」の施術概要をはじめ、どのような方に向いているのかや基本的な施術の流れについて解説します。また、ダウンタイム期間や目安となる施術回数といった、LDMに関するよくある疑問もまとめました。

1.細胞外マトリックスに着目!LDMとはどのような治療法?

では早速「LDM」とはどのような治療法なのかを詳しく解説しましょう。

■LDMとはどのような治療法なの?

LDMとは、別名「水玉リフティング」などとも呼ばれ、「LDM ®-MED」というドイツ製のマシンから発せられる高密度の超音波エネルギーを利用して肌の治療を行う美容医療の1種です。老化によって鈍化した肌細胞に、高密度の振動エネルギーを与えることで、幅広い肌悩みにアプローチします。皮膚に強い刺激を与えることなく施術が可能で、細胞1つ1つの活性化をサポート。健康的な肌へと導きます。

また、LDMは、みずみずしい仕上がりが特徴。加えて、弾力やハリの向上もサポートします。LDMの仕上がりによく似た注目の美容医療の1つが、水光注射です。ここでは、LDMと一緒に、水光注射についてもご紹介しておきましょう。

ちなみに水光注射の治療概要は?

水光注射とは、真皮の浅い部分へヒアルロン酸や抗酸化成分、成長因子やアミノ酸などが配合された薬剤をダイレクトに注入する、肌質改善を目的とした韓国発の美容治療です。LDMではマシンを使用しますが、水光注射では文字通り注射器によって施術を行うのが大きな違い。

水光注射では、注入する薬剤の働きに加えて、針による創傷作用を活用した肌再生やコラーゲン生成の促進なども期待できます。肌の弾力やハリ、透明感アップといった仕上がりを目指し、「水光肌」と呼ばれる肌に整えることを目標とした施術です。ダウンタイムが3~7日程度と短く、60分前後で施術が終わることなどから、手軽に受けやすいとして人気を集めています。

■LDMの大きな特徴をチェック!

LDMは、細胞外マトリックスに着目した治療法です。細胞外マトリックスは、皮膚などを構成している細胞間を埋めるための物質。組織を支え、結合するために重要な役割を担っています。

しかし、体内には細胞外マトリックスを分解する「MMP3」と呼ばれるたんぱく分解酵素が存在しているのです。この「MMP3」は、組織の再構築のためになくてはならない物質ですが、加齢や外部刺激などの影響で増えすぎると、細胞外マトリックスを減少させて肌の弾力を低下させてしまう可能性があります。そこでLDMの治療を用いると、皮膚の中にある細胞の生成や分解のバランスを整え、健康的な肌へと近づける効果が期待できるのです。

2.LDMはどのような方に向いている?

出典:photoAC

水玉リフティングともいわれるLDMは、振動エネルギーによってコラーゲンの生成を促すなどして、肌の弾力をサポートします。また、周波数を変えることで、ニキビやニキビ痕、たるみやシワといったさまざまな悩みへのアプローチが可能。ほかにも、保湿やリフトアップ、くすみや肌のキメを整えるといった働きが期待できる美容治療です。さらに、肌の再生力や免疫力のアップにもつながるとも考えられています。これらの効果を得られたい方は、施術を検討されると良いかもしれません。

3.LDMのうれしい魅力を要チェック!

幅広い肌の悩みに対処して、健康的な状態に導くLDM。ここからは、そんなLDMのより詳しい魅力を2つご紹介します。

■施術時の痛みがほとんどない

LDMは、一般的なレーザー治療のように、皮膚の細胞を焼きつけて凝縮するのではなく、高密度の振動を皮膚に与えて肌再生することを目的としているため、施術時の痛みがほとんどありません。また、冬場につらく感じやすい冷たさもなく、じんわりと温かく心地の良い感覚で治療を受けられる点も魅力の1つです。

これまで美容治療の痛みが苦手でなかなか美容医療に一歩踏み出せなかった方にとってもトライしやすいでしょう。また、従来の高周波を用いた施術とは異なり、コラーゲン組織を破壊する心配がなく、効率的に健康的な肌が目指せます。

■アトピー性皮膚炎や日焼けをしている場合も施術できる

LDMは刺激が少ないことから、日焼けやアトピー性皮膚炎、ニキビの方でも施術可能なケースがほとんどです。「夏はどうしても日焼けをするため、肌のお手入れができなかった」「今まで敏感肌で美容治療にトライできなかった」といった方でも挑戦しやすい施術といえます。

ただし、肌状態などによっては、LDMが実施不可の場合もあるため、まずはカウンセリングといった機会を利用して、施術できるかどうか医師と相談してみてください。

4.LDMの基本的な治療の流れ

出典:photoAC

LDMの施術は、実際にどのように行われるのか、基本的な治療の流れを解説しましょう。ただし、クリニックによって施術の流れが異なる場合もあるため、あくまで参考程度に頭に入れておいてください。詳しい手順については、それぞれのクリニックで確認しましょう。

<LDMの基本的な流れ>

  1. カウンセリング・診察を受ける
  2. 洗顔を行う
  3. LDMを照射する

LDMの施術は主に上記の3ステップです。カウンセリング・診察では、肌の状態を医師に確認してもらい、LDMの治療が可能かどうか、肌質や悩みにマッチしているかどうかなどを見極めてもらいます。また、どのような肌を目指しているかなど、自身の希望を明確に伝えることが大切です。カウンセリング・診察では、医療機器を使ったLDMの治療の詳しい説明や注意点などの話も含まれていることがほとんど。ちょっとした不安や疑問点があれば、この時間を利用して聞いてみてください。

カウンセリング・診察のあとは洗顔を行い、LDMを照射します。痛みがほとんどないため、麻酔なしで施術するのが一般的です。クリニックや施術部位などによっても異なりますが、施術時間は30分程度。クリニックによっては、LDM照射後に、フェイスマスクなどのオプションメニューがある場合もあります。

5.LDMに関するよくある質問

出典:photoAC

幅広い肌の悩みにアプローチ可能で、施術時間も短く痛みも少ないLDM。ここまででご紹介してきた内容以外に、よくある質問と回答をまとめました。LDMに関する知識を深めておけば、より施術に一歩踏み出しやすくなるはずです。

■ダウンタイム期間はどのくらい?

LDMでは、高密度の振動エネルギーによって施術を行うことなどから、肌への刺激が少なく、ダウンタイム期間がほとんどありません。加えて、傷痕や腫れといった副作用が現れるケースも少なく、メイクやシャワー、入浴なども施術当日から許可するクリニックが大半です。施術後の通院も必要なく、1回で施術が完了します。ただし、肌状態が不安定、何らかのトラブルがあったといった場合には、遠慮せずクリニックに相談してみてください。

■目安の施術回数と間隔は?

水玉リフティングともいわれるLDMは、個人差はありますが、1回の施術でその効果がおよそ2週間前後持続するとされています。頻度をうまく調整することで、その持続期間を伸ばせる可能性があり、症状によっても異なりますが、1週間毎に数回~20回程度の施術を推奨しているクリニックが多い傾向です。クリニックによっては、複数回の施術を割安で購入できる回数券を導入している場合もあります。無理のない範囲で、自分にマッチした施術回数を医師と相談してみてください。

■まとめ

LDMは、別名「水玉リフティング」とも呼ばれる、幅広い肌の悩みにアプローチできる美容医療の1つです。肌の引き締めやくすみ、ニキビ痕やハリのなさなどが気になる方に向いています。専用のマシンを使う施術で、痛みやダウンタイム、副作用がほとんどなく、比較的だれにとってもトライしやすい治療法。日焼けやアトピー性皮膚炎の方でも施術を受けられる可能性があります。まずは信頼できるクリニックでカウンセリングや診察を受け、医師としっかり相談したうえでLDMの施術にトライしてみてください。

・当サイトは、美容医療の一般的な知識をできるだけ中立的な立場から掲載しています。自己判断を促す情報ではないことを、あらかじめご了承ください。また、治療に関する詳細は必ずクリニック公式ホームページを確認し、各医療機関にご相談ください。
・本記事は、執筆・掲載日時点の情報を参考にしています。最新の情報は、公式ホームページよりご確認ください。
・化粧品やマッサージなどが記載されている場合、医師監修範囲には含まれません。

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