
”美容医療あるある”をテーマにした4コマ漫画劇場をお届けします。
「美容医療に興味はあるけど、ちょっと不安……」という方に読んでほしい、ちょっと怖いけど笑っちゃう3つのリアルなエピソードが登場。
美容医療への心構えを楽しく予習・復習できる内容となっています。
美容医療ビギナーさんも、すでに美容医療沼にはまっている方も、きっと「あるある」と頷きながら読めるはず。どうぞお楽しみください!
「なぜか帰れないカウンセリング」
まずは、一部の大手クリニックで報告されている“カウンセリング監禁系トラブル”をもとに描いた、リアルな美容医療あるあるです。
NERO解説│“出口のない営業”をされないためには?
「ちょっと肌荒れが気になっていて…」そんな軽い相談のつもりが、気づけば逃げ場のない密室で、5万円のサプリを買わされるなんて、誰が想像するでしょうか?
最初はにこやかなカウンセラーですが、会話を重ねるごとに「今しか買えない」「数量限定」「すぐ効果出ますよ」といった、圧迫的な態度で高額商品の購入をゴリ押し。
帰ろうとしたらなぜかドアが開かない……恐怖でしかありません。
これは患者の不安をあおり買わせる前提で話を進める、いわゆる「クローズド商法」によく見られる手口。断りづらい雰囲気にして、逃げ道を塞ぐという方法です。
このような状況を防ぐためには、
- 良いことばかり書いてあるSNSだけでなく、実際の口コミや評判を事前にチェックしておく
- 即決しない強い意志を持つ
- 契約書はその場でサインせず持ち帰ること
この3つを念頭に置いてくださいね。
本来、美容医療クリニックは患者の不安に寄り添う場所であるべきですが、精神面や金銭面でダメージを抱えてしまうのは、本末転倒だといえます。
どんなにクリニックのSNS発信や広告が魅力的でも、体験談や評判を目にして少しでも不安要素があれば避けるのが賢明です。
商品の押し売りをせず、適正価格で真摯に治療を提供する美容クリニックもたくさんあります。事前に情報を集めて臨みましょう。
「金の糸より怖いもの……調べず質問箱を投稿するその感覚が怖い」
「金の糸ってどうなんですか?」SNSの質問箱に寄せられた何気ない一言に、NERO編集部スタッフの心拍数は急上昇。
何の疑問もなくSNSで尋ねてしまう美容初心者にかけた言葉とは……。
NERO解説│SNSの声に惑わされずに、正しい美容医療にたどり着こう
金の糸によるフェイスリフトは、真皮層に極細の純金の糸を埋め込むことで、コラーゲン生成を促し、肌のハリを取り戻すといわれる施術。
しかし、いろいろな意味で「取り返しがつかない可能性がある」と医師やナースから声が上がるケースがある施術なんです。
まず、金の糸は一度入れたら完全に除去することができません。万が一、金属アレルギーを発症しても「じゃあ取りましょう」とはなりにくいのです。
さらに、MRI・CT・レントゲンなどの医療検査時の困りごとも。金の糸が入っていることにより、正常に画像が撮れず病変の情報が分かりにくくなったり、やけどのリスクが上昇することから検査そのものを断られたりする事例がみられます。
さらに健康に関わる診断だけでなく、美容医療機器の照射が受けられなくなる可能性もあります。将来の美容医療の選択肢が狭まる可能性が生じるのは、残念ですよね。
こうしたリスクがあることは、検索画面の予測候補に「金の糸 後悔」などのワードが並ぶほど周知されつつあります。
しかし、この漫画のように手軽なSNSの質問箱でフォロワーに尋ね、効果の有無を判断しようとする美容初心者の姿もいまだにみられるのです。
その様子に編集者は、「金の糸以上にキケンかも!」と感じた様子。
美容医療は、「自分の顔や身体に、何らかの影響が残るかもしれない」というリスクをふまえて選択するもの。
SNS上の気軽なノリで決断するものではないんです。
正しい美容医療を自分の目で選択することは難しいものですが、まずは“調べる力”を身につけることが美への第一歩だといえるでしょう。
「問診は正直に!美容医療なにもやったことない詐欺」
美容クリニックでの“初診あるある”といえば、問診票の「過去の美容施術歴」の項目。
しかし、患者の中には「めんどくさいから白紙で出しちゃおう」という美容医療リピーターも!?果たして、プロの目はごまかせるのでしょうか。
NERO解説│過去の美容医療歴は隠さずしっかり書こう
「美容医療やったことない詐欺」をする患者の姿を描いた、笑えないけど笑ってしまうエピソード。
カウンセリングで「全然何もやってないです!」と言いつつも、ヒアルロン酸注射やボトックス注射、シミ取りレーザーやハイフに糸リフトなど、実際には数多くの治療を経験しているという方が意外といるのだとか。
しかし、経験豊富なドクターやナースは、肌質やフェイスライン、年齢とのギャップなどから大体の美容医療遍歴を判断。
「そのツヤとハリは、セルフケアだけで出ませんよね?」と見抜いてしまうものなのです。
美容クリニックが初診時に問診を行う目的は、より効果的で安全な施術を提案するため。
アレルギーや服用中の薬のほか、過去に糸や注入剤など、何をどこにどれくらい入れたのかを把握することで、リスクを避けたり、不要な施術を省いたりすることが可能になります。
例えばヒアルロン酸注射後、他院で同じ部位に再びヒアルロン酸 注入を行うと、入れすぎで不自然な仕上がりなってしまったり、ヒアルロン酸注射後に間を置かずに他の治療を受けるとヒアルロン酸の分解が早まったり動いてしまったりという可能性も。
また治療後、納得いく仕上がりにならなかったり、経過が思わしくなかったりした場合、担当医ではなく他院の医師に修正手術を依頼する場合があります。
そんなときには、いつ・どのような術式で施術を行なったのかを、他院の医師にできるだけ詳細に伝える必要があるのです。
医師に適切な診断と治療計画を立ててもらうためにも、施術内容や施術記録がわかるものは手元に持っておき、自分で説明できるようにしておくといいでしょう。
美容医療はクリニックとの信頼関係が基本。
ドクター・ナース・カウンセラーと信頼関係を築き、理想とする美しさを手に入れるためにも、問診票は誠実に書くことを心がけてくださいね。
まとめ
美容医療は、自分をもっと好きになるための選択肢。しかしその一方で、「知らなかった」では済まされない落とし穴もあります。
今回ご紹介したのは、どれも実際に起こりうる3つの“美容医療あるある”です。
「ちょっと怖い」と思われた方もいるかもしれませんが、正しい情報と心構えさえあれば回避できることがほとんど。
大切なのは、「契約を即決しないこと」「自分自身でよく調べること」「正直でいること」。
自身のキレイを守るために、本サイトの記事もよく読み込んで、楽しく正しい美容医療を学んでいきましょう。
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