「コアトックス」とは、従来のボトックス治療を続ける中で「効きにくさ」や「抗体リスク」を感じた場合に比較検討する方が増えているA型ボツリヌストキシン製剤です。
どのようなシーンに適している製剤かを把握しておくことで、自身にマッチしているかどうか見極める際の参考になります。
本記事では、コアトックスの特徴や「ボトックスビスタ」との違い、効果・持続期間や料金の目安などを解説しています。
コアトックスはどんな製剤?
まずは「コアトックス」の基本構造と、どのように位置づけられている製剤なのか、見ていきましょう。
■コアトックスの基本成分と製剤特性
コアトックスとは、韓国の『Medytox(メディトックス)社』が製造するA型ボツリヌストキシン製剤です。
A型ボツリヌストキシンは、神経と筋肉のつながりを一時的に弱め、筋肉の動きを抑えることで表情ジワの目立ち方を軽減する仕組みで、美容医療では長く用いられている成分です。
コアトックスは、A型ボツリヌストキシンから複合タンパク質を除去し、高純度化を図った点が特徴。
複合タンパク質は、ボツリヌストキシン製剤を注射した際に生まれる耐性の原因と考えられています。
これまでのボトックス治療であまり効果を感じられなかった人の新たな選択肢の1つとして、検討される機会が増えてきているのです。
ただし、抗体形成は製剤だけでなく、投与量・頻度・個人の体質など複数の要素も関係しています。
加えて、コアトックスは2026年1月現在、日本国内では未承認製剤です。
医療機関による個人輸入を通じて使用されている点も覚えておきたいポイントです。
■ボトックスビスタなどの従来製剤との違い
コアトックスが複合タンパク質を含まないのに対し、クリニックでよく使用される「ボトックスビスタ」は、複合タンパク質を含む構造という点が大きな違いです。
どちらも眉間や額、目尻、エラ(咬筋)、肩といった部位に使用され、適応範囲にはほとんど違いはありません。
価格帯はクリニックによって幅があります。
国内承認されているボトックスビスタと比べると、コアトックスが「比較的安い」といわれることが多いです。
未承認製剤は医療機関の調達状況や輸入ルートによって価格が左右されやすいです。
実際に比較する際は「タンパク構造」「承認状況」「価格帯」「適応部位」の4点を軸に比較すると理解しやすいでしょう。
コアトックスの効果と持続期間

「コアトックス」の効果や持続期間の目安をチェックしていきましょう。
■期待できる作用と実感しやすい部位
コアトックスを含むA型ボツリヌストキシン製剤は、筋肉の動きに関わる神経の働きを一時的に抑えることで効果を発揮します。
眉間や額、目尻などの表情ジワの軽減、フェイスラインの印象を整える治療、肩こり症状の負担軽減など、幅広い部位に使用される製剤です。
効果を実感するタイミングはいつからか、気になる方も多いのではないでしょうか。
一般的なA型ボツリヌストキシン製剤と同様、数日~1週間ほどかけて徐々に効果があらわれます。
即時的な変化ではなく、神経伝達物質の放出を抑えるプロセスが段階的に進んでいきます。
生活習慣をはじめ、筋肉量や代謝、製剤の注入量やデザインの違いなどによって、期待できる効果の程度や感じ方には個人差があることを覚えておきましょう。
注入量や注入部位、筋肉量などの複合的な要因によって、「他社製剤は効くのにコアトックスが効かない」というケースも考えられます。
高い効果を得るためにも「どの部位に、どの量を、どのデザインで注入するか」を、医師により細かく提案してもらいましょう。
■持続期間の目安と変動要因
コアトックスの持続時間は、一般的なA型ボツリヌストキシン製剤と同様に、数ヶ月程度が1つの目安です。
同じ部位に複数回注入している場合、一時的に筋肉の動きが弱くなることで、結果として効果が長く持続すると感じるケースがあります。
ただし、持続期間にも個人によって差が出ます。
コアトックスの副作用やダウンタイム、安全性は?
「コアトックス」に限らず、A型ボツリヌストキシン製剤の注射では、注入直後にわずかな腫れ・赤み・内出血などが見られることがあります。
これらは、多くの場合、数日以内に落ち着きます。
一方、左右差が出る、眉下がりが生じるなど、デザインに関する変化が生じることも。
製剤固有の問題ではなく、筋肉のつき方や注入位置・量の影響によるもので、どのA型ボツリヌストキシン製剤でも起こり得る症状です。
他にも、アレルギー反応や、意図しない範囲への過度な拡散といった稀なケースもあります。
これらを防ぐには、綿密な治療計画をはじめ、優れた注入技術や、アフターケアを正しく行うことが重要です。
国内未承認製剤であるコアトックスですが、「未承認」という言葉には「安全性が低い」「安全性が否定されている」という意味は含まれていません。
アラガン社の「ボトックスビスタ」など国内承認された製剤とは評価プロセスが違います。
国内未承認製剤を検討する際は、医師から入手経路・保管状態・どのような症例に使用しているかなどの説明をしっかりと受けるようにしましょう。
料金相場とクリニック選びの基準

ここからは、安心できる環境で治療を受けるために、知っておきたい料金の目安やクリニック選びの基準について紹介します。
■一般的な料金相場と差が生まれる理由
「コアトックス」の料金は、施術部位や注入量に加え、クリニックの運営体制・方針などによって幅があります。
一般的に、眉間・額・目尻といった表情ジワは少しの注入量で済むことが多いです。
一方、エラや肩など広い範囲の筋肉に注入する場合は、範囲の大きさに比例して注入量が増えるため、料金も高くなる傾向にあります。
未承認製剤であるコアトックスは、各クリニックの入手方法をはじめ、施術者の経験や注入デザインも価格の差につながっています。
また、国内承認されている「ボトックスビスタ」との比較では、承認製剤の価格帯が基準となるため、相対的にコアトックスのほうが手頃に感じられるケースもあります。
費用を見る際には、価格の理由と背景を併せて確認することが大切です。
■安心して施術を受けるためのクリニック選び
安全に治療を受けるためには、料金だけでなく、医師の説明・対応や管理体制から、総合的に判断しましょう。
カウンセリングでは、施術歴や既往歴のほか、希望する部位やどのような仕上がりを求めるかなどを丁寧に聞き取ってくれる医師であるかが、大きな判断材料となります。
製剤の取り扱い方も重要な要素です。
コアトックスは医療機関が輸入する製剤のため、保管温度・使用期限・ロット番号などを適切に管理しているかは確認しておきたいポイントです。
クリニックによっては「ゼオミン」「ボツラックス」「ローズトックス」など、期待できる効果に違いのある製剤を複数取り扱い、目的に応じて使い分けている場合もあります。
継続的な治療を前提とする場合は、施術間隔や注入デザインを適切にコントロールすることが重要です。
短い間隔での追加の治療は満足度を下げるだけでなく、抗体形成にもつながる可能性があるため、計画性のある提案をしてくれるクリニックを選びましょう。
コアトックスはどのような人に向いている?

ここからは、「コアトックス」が長期間の治療に向いている理由を見ていきます。
使用に際し、慎重に判断すべきケースもあるため、注意が必要です。
■長くボトックス治療を続けたい人に向いている理由
コアトックスは複合タンパク質を含まない高純度のA型ボツリヌストキシン製剤であるため、「抗体リスクに関心がある」「治療を長期的に続けたい」と考える人から選ばれやすい製剤です。
「ボトックスビスタ」などの他の製剤で長く治療してきた人が、最近「効きにくい」と感じた場合に検討する選択肢の1つでもあります。
ただし、どのA型ボツリヌストキシン製剤が向いているかは、効果だけではなく、ライフスタイルや治療間隔、筋肉の特徴など複数の要素を踏まえて判断されます。
医師の指示のもと、自身にマッチしたA型ボツリヌストキシン製剤を選択しましょう。
■慎重な判断が必要なケース
コアトックスを含むA型ボツリヌストキシン製剤での治療は、慎重に検討しなければならない場合も存在します。
過去に副作用が強く出た経験がある方、妊娠中・授乳中の方、特定の持病がある方は、一般的にA型ボツリヌストキシン注射が推奨されません。
医師に具体的な状況を共有し、安全に治療を進められるかどうかを確認しましょう。
また、コアトックスは国内未承認製剤であるため、取り扱い体制や使用方針はクリニックによって違いがあります。
承認製剤であるボトックスビスタを優先的に提案する医療機関もあるため、コアトックスを取り扱っているか、カウンセリングなどで事前に確認しておきましょう。
まとめ
「コアトックス」は、複合タンパク質を含まない点が代表的な特徴として挙げられるA型ボツリヌストキシン製剤です。
長く、継続的にA型ボツリヌストキシン製剤での治療を行ってきた人が、効果を感じにくくなったタイミングで選ぶケースもあります。
ただし、効果や安全性は、製剤の特性だけでなく、筋肉の状態・注入デザイン・施術歴といった多くの要素によって変化し、効果にも個人差があることを理解しておきましょう。
カウンセリングでの医師の説明を踏まえ、自身にマッチした治療計画を立ててみてください。
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【施術の内容】 ボツリヌストキシン製剤の注入
【施術期間および回数の目安】約3~4ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】¥15,000~¥100,000※本施術は自由診療(保険適用外)です。注入部位や製剤、クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】注射部位の痛み、腫れ、筋肉の部分的な脱力、内出血など
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。


