「エンブレイスRF(EMBRACE RF)」は顔や体のたるみの軽減を目指す美容医療機器です。顔のたるみや体のラインが気になるという方は多いでしょう。メスでの施術は効果的にたるみを除去できますが、ダウンタイムや傷痕が気になるという声もあります。そこで今回は、メスを使用しない「エンブレイスRF」について、仕組みや期待される効果、適応部位、さらに他の治療との併用例について詳しく解説します。
エンブレイスRFとは?たるみ改善の革新的医療機器
「エンブレイスRF(EMBRACE RF)」は、RF(高周波)エネルギーを活用し、顔や体のたるみの軽減を目指す医療機器です。アメリカで特許を取得しているRFAL技術(Radio-Frequency Assisted Lipolysis技術)を搭載したバイポーラ式の医療機器であるため、皮膚の引き締めと脂肪の収縮を同時に実現します。以下では「エンブレイスRF」の概要について解説します。
エンブレイスRFの機器の特徴と仕組み
「エンブレイスRF」は、専用のカニューレを皮下に挿入し、RF(高周波)エネルギーを皮膚の内部に直接作用させることが可能なため、顔や体の引き締めを目指す方におすすめの医療機器です。さらに、皮膚だけでなく脂肪細胞に作用することで、脂肪を分解・収縮。皮膚のタイトニングと脂肪のリモデリングという、2つの効果で効率的にたるみの改善を目指します。
また、真皮組織を刺激することで、コラーゲン生成を促進。引き締めと同時にハリ・弾力のある肌を目指します。
メスを使用する治療に比べ「エンブレイスRF」はダウンタイムが短いのも特徴の1つです。
「エンブレイスRF」は皮膚表面の温度を細かく管理するセンサーを搭載しており、副作用やダウンタイムに配慮した設計を目指しています。そのため、やけどのような副作用を防止し、大きな腫れやむくみなどのダウンタイムはおよそ1~2週間程度と言われています。より高い効果が欲しいけど、施術後のダウンタイムが気になるという方におすすめの施術です。
エンブレイスRFと従来のたるみ治療との比較
従来のたるみ改善法には、フェイスリフトのようなメスを使用した外科的治療方法があります。メスを使用する治療は物理的にたるみやシワができた皮膚や筋膜を切除・引き上げ・縫合するため、ダウンタイムが長かったり、傷痕が残ってしまったりというデメリットがありました。しかし、「エンブレイスRF」でのたるみ治療は前述した通り、低侵襲な点がポイント。メスを使用する施術よりも「エンブレイスRF」での施術はダウンタイムが短くて済みます。
そのため、短い回復期間でより効果を実感できる点が評価されているのです。
エンブレイスRF|施術後の持続期間
「エンブレイスRF」の持続期間について説明していきます。
施術直後から効果が出始め、6ヶ月目を目安に変化のピークを迎えます。そこから数年間、効果が持続する方が多いようです。しかし、加齢によって皮膚や皮下組織が変化し、「エンブレイスRF」の効果が失われることもあります。自分の肌の状態をこまめにチェックし、気になることがあれば医師に相談してみましょう。
フェイスタイト、ボディタイトの違い
「エンブレイスRF」には、部位に合わせて複数のハンドピースが用意されています。今回は、フェイスタイトとボディタイトという2つのハンドピースについて確認していきましょう。
フェイスタイト
フェイスタイトは顔や首のたるみ改善に効果的なハンドピースです。
皮下組織への挿入部位が針のように細く、傷痕が目立ちにくい点が魅力。ボディタイトよりも細かな調整ができるため、顎下や頬など顔を中心とした部位のたるみの軽減を目指します。
ボディタイト
ボディタイトはフェイスタイトよりも広く大きい部位のたるみ改善を目指すハンドピースです。腹部や太もも、二の腕など脂肪の多い部位にも対応可能。
ハンドピースが大きく、フェイスタイトよりも深部にアプローチしてRF(高周波)を照射するので、脂肪層の厚い方にも適用できます。脂肪吸引と併用して施術を行うことでより高い効果を感じるといわれていますが、心配な方は医師に相談してみましょう。
フェイスタイト、ボディタイトのどちらも挿入するカニューレは全血献血用の針程度の太さなので、傷痕が目立ちにくい作りになっています。
エンブレイスRFの効果と適応部位
「エンブレイスRF」は、顔や体のさまざまな部位に対応しており、それぞれ異なる効果が期待されます。以下では、顔と体に「エンブレイスRF」がどのように効果を発揮するのか解説します。
顔のたるみ改善効果
「エンブレイスRF」を使用したフェイスタイトの施術では、顔のたるみ改善を目指せます。そもそも、顔のたるみの原因は表皮内のコラーゲンやエラスチンなどの不足、または、たるんだ皮膚の内側に脂肪が蓄積していることなどが考えられます。
「エンブレイスRF」は、、気になる部位の余分な脂肪だけを分解することが可能なため、頬や顎下の引き締めに効果的。脂肪でたるんでしまったフェイスラインや口元のもたつきを整えることができます。
また、「エンブレイスRF」はコラーゲンやエラスチンの生成を促す作用があり、たるみの原因となるコラーゲンとエラスチン不足を解消に導きます。肌に弾力やハリを与える効果も期待できるでしょう。
体のたるみ改善効果
体の引き締めを目的とした施術では、腹部や太もも、二の腕などのタイトニングや、下垂したバストの引き上げのような施術が可能です。体の広い範囲に使用できるので、より多くの悩みに対応できるのが「エンブレイスRF」の強み。
「エンブレイスRF」以外にも、体を引き締める施術として脂肪吸引があります。しかし、脂肪の取りすぎが原因で皮膚にたるみができたり、均一な脂肪吸引ができず、皮膚に凹凸ができたりするリスクも考慮しなくてはいけません。
そのため、たるみを軽減させる施術では、脂肪を取り除くことと、皮膚のたるみを減少させることの両方を同時に行うことが、よりキレイな仕上がりを目指すうえで重要になってきます。
その点、「エンブレイスRF」は、脂肪を収縮させながら皮膚を引き締めることが可能。RFAL技術によって、気になる皮膚を引き締めるのと同時に、セルライトの引き締め効果も期待できるため、なめらかでナチュラルに引き締まったボディラインを実現します。
他にも、ダイエット後に残った皮膚のたるみや、産後にたるんでしまった腹部の皮膚の引き締めなど、部分的なたるみが気になる方にも適した施術方法です。
※ただし、産後直後は施術が受けられない可能性があるため、医師に相談のもと施術を受けるタイミングを決めてください。
エンブレイスRFと他のたるみ改善治療の組み合わせ
「エンブレイスRF」は、他の治療法と組み合わせることで、さらに効果を高めることが可能です。今回は脂肪吸引との併用について紹介していきます。担当の医師によってはすすめる施術に違いがあるため、本記事を参考にしつつベストな機器を選択してみてください。
脂肪吸引との併用メリット
「エンブレイスRF」は脂肪吸引との併用で高い効果を感じられると言われています。
脂肪吸引だけでは皮膚のあまりによってできる肌のたるみが心配との声もありますが、「エンブレイスRF」でたるんだ皮膚を引き締めることにより、よりなめらかで理想的なボディラインを目指せます。そのため、「エンブレイスRF」と脂肪吸引の相乗効果を期待して、併用施術をすすめるクリニックも多いようです。
まとめ
「エンブレイスRF」はたるみ改善を目指す美容医療機器で、その効果の満足度から多くの方に選ばれています。メスを使用しない施術なので、術後の傷痕やダウンタイムが気になる方でも気軽に受けやすい施術と言えます。フェイスタイトやボディタイトをうまく使い分けて、広い面から細部の繊細な施術まで対応可能。まずは専門の医師に相談し、自分に合った治療プランを見つけてみてください。
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