顔の毛穴をなくす方法はある?開き毛穴のキメを整えるセルフケアや美容医療の選択

顔の毛穴をなくす方法はある?開き毛穴のキメを整えるセルフケアや美容医療の選択

ほとんどの年代で肌悩みの上位にランクインする毛穴。30代後半になり毛穴の開きが気になってケアし始めたものの、「年々目立つようになった」などとお悩みではありませんか?そこで今回は毛穴についてお悩みの方に向けて、毛穴をなくす方法があるのか、セルフケアや美容医療ケアで毛穴を目立たなくする方法などについて紹介します。

1.結論:顔の毛穴を物理的になくす方法はない

出典:photoAC

早速ですが、顔の毛穴をなくす方法があるのかをお答えしましょう。結論からいうと、顔の毛穴を物理的になくす方法はありません。しかしスキンケアによって毛穴を目立たなくすることは可能です。のちほど、毛穴ケアに関する方法を紹介します。
まずは、顔の毛穴が気になる理由や毛穴の特徴について見ていきましょう。

■顔の毛穴が気になる理由

毛穴の黒ずみや開きが気になり、「顔の毛穴がひどい」とお悩みの方はいませんか?実は、顔の毛穴が気になることは仕方がないといわれています。なぜなら体に比べると顔の毛穴は数が多く、皮脂腺が大きいために顔の毛穴は目立ちやすいのです。
本来であれば、毛穴は丸い形をしています。しかし、肌のハリが低下するなどの影響で、毛穴が下に引っ張られて毛穴の形が縦長に変形することに。結果、毛穴が目立つようになるというわけです。

■部位別に気になる毛穴の特徴

顔の中で、とくに毛穴が気になる部位や毛穴の特徴について紹介します。主な部位は、頬や鼻、おでこなどでしょう。
頬の毛穴は縦長になったたるみ毛穴が起こりやすく、鼻は皮脂や角質が混ざり合って角栓ができ、毛穴のつまりや汚れが気になりやすい場所です。
おでこは皮脂分泌も活発で、表情ジワが出やすい部分でもあります。そのため、シワによってたるみが生まれ、毛穴が目立ちやすくなるということもあるでしょう。

2.毛穴の悩みが起こる原因

毛穴トラブルにはさまざま原因があります。1つの原因が影響していることもあれば、いくつかの要因が複合的に関係しているケースも。毛穴トラブルが起こる原因を考えていきましょう。

■乾燥

肌が乾燥すると角質層が厚くなって肌表面がゴワゴワしてきます。そうすると肌のキメが乱れてハリも低下することに。結果、毛穴の凸凹がきわだって毛穴が目立つというわけです。
肌の乾燥が続くと肌のバリア機能も低下してしまうため、毛穴が目立つ以外にも赤みやニキビなどのトラブルも起きる可能性があるでしょう。

■皮脂の過剰分泌

ホルモンの影響や体質などによって皮脂が過剰分泌される方の場合、皮脂が毛穴につまって毛穴が開いて見える開き毛穴が起きやすくなります。また、毛穴につまった皮脂や汚れをそのまま放置してしまうと、炎症を引き起こしてニキビ肌になることもあるでしょう。
食生活や間違ったスキンケアによって肌質が変化し、皮脂の過剰分泌を起こすこともあるため注意が必要です。

■紫外線

紫外線による影響も考えられます。紫外線は肌の真皮まで到達し、肌のハリを保つ役割があるエラスチンやコラーゲンに悪影響を及ぼすことも。結果、肌がたるんで毛穴を縦長にするたるみ毛穴を誘発する可能性があります。
紫外線は季節によってなくなることはありません。紫外線対策をして外出するようにしましょう。

■筋力の低下

人間の顔には、さまざまな表情や動作ができるように表情筋があります。しかし加齢により筋力が衰えると、肌を支えることが難しくなりハリ不足に。ハリ不足になると肌がたるんでたるみ毛穴になりやすいでしょう。
表情筋の低下の原因は加齢だけではありません。普段から表情が顔に出にくい方や長時間パソコンやスマホで作業する方も、表情筋が衰えやすいといわれています。

3.セルフケアと美容医療ケアのどちらが良い?

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毛穴悩みはセルフケアでも解消できるのでしょうか?もちろん、セルフケアでも毛穴を目立たなくすることはできます。しかし、セルフケアでなかなか変化が見られない場合は、美容クリニックに相談することもおすすめです。
専門家に相談することで、間違ったスキンケアをしていたことが分かったり、自身の肌に合ったケアを見つけたりすることができます。また、セルフケアと美容医療ケアの併用によって、より毛穴への効果が期待できるでしょう。

4.セルフケアで毛穴を目立たなくする方法

毛穴を目立たなくするために、鼻やほっぺの毛穴をなくす方法、効果が期待できる市販のプチプラアイテムなどを調べた30代や40代の方もいらっしゃったはず。ここでは自宅で簡単にできる毛穴ケアについて紹介します。

■クレンジングや洗顔の方法を見直す

スキンケアの中でとくに大切なことはクレンジングです。メイクをしていないから汚れていないわけではありません。ノーメイクの日でも毛穴には皮脂や角質などの汚れがつまっています。その日の汚れはその日のうちに取り除くようにしましょう。
ただし、ゴシゴシ洗いは厳禁です。しっかり汚れを落とそうと力を入れて顔を洗うと、肌への刺激となって皮脂が分泌されやすくなります。たっぷりのクレンジング剤を使い、またはしっかり泡立ててやさしく洗いましょう。そして、洗顔料はぬるま湯で洗い流してください。

■しっかり保湿する

洗顔後は毛穴が開いている状態です。肌が乾燥すると肌トラブルにつながるため、肌を守ろうと自然と皮脂が分泌されます。せっかく余分な皮脂や汚れを取り除いたにもかかわらず、再度皮脂を分泌させてしまうことに。化粧水で毛穴を引き締めて乾燥しないようにしっかり保湿しましょう。
保湿する際もゴシゴシ塗り込むと肌への刺激となります。やさしく塗り広げていきましょう。

■紫外線対策

紫外線は、肌の乾燥や毛穴周りの色素沈着を引き起こす原因になることも。外出時には日焼け止めを塗って紫外線対策をしましょう。とくに午前10時~午後2時頃は、強い紫外線が降り注いでいる可能性が高いため注意してください。

5 .美容医療でのケアで毛穴を目立たなくする方法

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セルフケアしたもののなかなか変化がない場合は、美容医療を併用するのもおすすめです。美容医療にはさまざまな手段があり、内服薬で治療するものやレーザーを使うケースなどがあります。肌の状態や予算、期待する肌の状態などによって用いる治療法が異なるため、医師と相談して選ぶと良いでしょう。
最後に、美容医療で行われる主な治療方法について紹介します。

■内服薬

注射や肌への刺激が苦手という方には、内服薬という方法があります。
ビタミンCのアスコルビン酸が主成分のシナールは、コラーゲン生成を促したり刺激から肌を守ったりして肌をきれいに保つ効果が期待できます。L-システインが主成分のハイチオールは、ターンオーバーを促進して肌の生まれ変わりをサポートしてくれるでしょう。
皮脂分泌によって毛穴トラブルが起きている方には、イソトレチノインが処方されることもあります。皮脂分泌を抑えるため、黒ずみ毛穴や繰り返すニキビに悩んでいる方に効果が期待できます。
ただし薬は副作用を引き起こす可能性があるため、医師の処方を守って服用するようにしましょう。

■ピーリング

肌表面にピーリング剤を塗って角質を取り除くピーリングという方法も。ピーリングでは肌のターンオーバーを促して肌のキメを整えたり肌を正常な状態へ導いたりする効果が期待できます。定期的な施術によってコラーゲンが作られ、肌の質感を整えることも可能です。
効果は個人差がありますが、治療後は乾燥や赤みが出る、皮が剥けるなどの症状が出ることもあります。ピーリング剤にはさまざまな種類があり、期待できる効果によって使用するものが違うため、医師と相談のうえピーリング剤を選ぶと良いでしょう。

■ダーマペン

ダーマペンでは超極細針を肌に刺して目に見えない穴をあけ、高密度に微細な傷をつけます。その傷を修復しようとする治癒力によってコラーゲン生成を促してケアする方法です。
また、針を刺してできた穴にビタミンや成長因子などの肌を整える成分を浸透させます。これによって毛穴が目立ちにくい肌へと導くのです。月に1回のペースで5~10回ほど施術すると、肌の違いを感じやすいでしょう。

■レーザー

レーザー治療は、衝撃波によって肌内部にコラーゲンを増殖させる治療法です。レーザーを点状に変換して肌に照射するピコフラクショナルという施術もあります。
いずれも肌表面に傷をつけることなく肌内部へアプローチ。加齢によるたるみ毛穴や毛穴の開きの治療に用いられます。治療後は肌に赤みが出る場合もありますが、ほとんどの場合24時間以内におさまるでしょう。

■まとめ

人間の肌の構造上、物理的に毛穴をなくすことはできませんが、日々のスキンケアに気をつけることで毛穴を目立たなくすることは可能です。しかし、肌に変化が見られない場合やより高い効果を期待する場合には、美容医療との併用がおすすめ。美容医療における治療方法にもさまざまな種類があるため、自身の肌の状態などを医師と相談のうえ決めていくと良いでしょう。

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【治療の内容】ダーマペン(マイクロニードル治療)
【治療期間および回数の目安】3~4週間に1回、計1~5回程度
※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】1回約¥15,000~¥25,000
【リスク・副作用等】赤み、皮むけ、内出血、腫れなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。

【治療の内容】ピコレーザー
【治療期間および回数の目安】
・ピコスポット:1回
・ピコトーニング:2~4週間に1回、3~10回程度
・ピコフラクショナル:3~4週間に1回、3~10回程度 ※治療期間や回数等はクリニックごとに異なります。
【費用相場】
・ピコスポット: 1回 約¥5,000~¥40,000
・ピコトーニング: 1回 約 ¥10,000~ ¥50,000
・ピコフラクショナル:1回 約 ¥20,000~ ¥50,000
※部位・範囲によってクリニックごとに異なります。
【リスク・副作用等】赤み、やけど、色素沈着、色素脱失、水泡形成など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。