ハイフをやめたほうがいい顔の特徴を解説します。ハリ不足やたるみを予防・改善することで、若々しい印象を保ってくれるハイフ。しかし、ハイフは誰もが効果を感じられる治療というわけではありません。ここでは、ハイフを受けないほうがいい人や、悩みに合った治療法をご紹介します。ハイフを受けようか迷っている人、小顔になりたい人はぜひチェックしてください。
INDEX
1.ハイフの効き目は?
ハイフとは、超音波を用いて皮膚内部の組織に熱エネルギーを与える美容医療のことです。熱エネルギーにより細胞にダメージを与えて、コラーゲンやエラスチンの産生を促します。超音波を表皮・真皮・皮下組織のさらに奥にあるSMAS筋膜にまで照射するため、引き締め効果が得られるのも特徴です。ハイフの効果は以下のとおりです。
【ハイフの効果】
- ハリ不足&たるみの予防や改善
- 弾力アップ
- リフトアップ
「リフトアップの効果があるなら施術を受けてみたい」という人もいるでしょう。しかし、ハイフは誰にでも適用される治療というわけではありません。ここからは、ハイフに向かない人の特徴を解説していきます。
2.ハイフをやめたほうがいい顔の特徴5つ
「ハイフを受けて後悔している」といったブログを目にしたことがある人もいるかもしれません。ハイフ失敗例や施術をやめたほうがいい顔の特徴を、あらかじめ知っておきましょう。
■【ハイフをやめたほうがいい顔の特徴1】脂肪が少ない
顔の脂肪が少ない人は、熱エネルギーの影響で頬がコケてしまうことがあります。というのも、ハイフの熱エネルギーは、脂肪を減らす作用もあるためです。ハイフでたるみを改善できたとしても、頬がコケれば老けた印象になってしまうでしょう。不健康そうな見た目が、新たなコンプレックスにつながる可能性も否定できません。
また、治療による痛みにも注意が必要です。脂肪が少ないと、皮膚の組織が熱エネルギーを十分に吸収できません。その結果、骨に熱エネルギーが届きやすくなり、普通の人よりも「痛い」と感じる可能性があります。
■【ハイフをやめたほうがいい顔の特徴2】若くてたるみがない
たるみがない人は、治療しても変化が感じられないことが多いでしょう。ハイフは、主に加齢によるたるみにアプローチする治療です。そのため、若い人が小顔効果を期待して施術を受けても「変化がない」と後悔する可能性があります。10~20代前半で肌の老化が始まっている人はそれほどいません。ただし、たるみやシワの程度には個人差があるため、まずはクリニックで相談してみましょう。
■【ハイフをやめたほうがいい顔の特徴3】たるみの程度が大きい
たるみが進行していると、ハイフで引き締めても皮膚が余ってしまいます。ハイフは、あくまでもメスを使わずにリフトアップやたるみ改善を行う治療です。その部分をまるまる切り取るわけではないため、たるみの程度が大きい人は期待したとおりの効果を実感できないでしょう。この場合は、別の治療法が適している可能性があります。まずはカウンセリングで、皮膚の状態をチェックしてもらうといいでしょう。
■【ハイフをやめたほうがいい顔の特徴4】肌トラブルを抱えている
皮膚に炎症がある場合、ハイフをご提案できないケースもあります。熱エネルギーの影響により肌の水分量が一時的に減り、乾燥しやすくなったり外部からのダメージに弱くなったりするのが理由です。そのため、炎症がある状態で施術を受けると、症状が悪化する可能性があります。場合によっては、やけどや色素沈着を起こす可能性も否定できません。
炎症がある場合は、まず改善することを優先しましょう。なお、アトピー性皮膚炎・ヘルペスなどの悩みを抱えている人は、炎症の有無に関係なくハイフの施術可否を医師に相談するのが望ましいといえます。
■【ハイフをやめたほうがいい顔の特徴5】日焼けしている
日焼けをすると、肌の水分が不足しバリア機能も低下してしまいます。日焼け後の肌は、外部からの刺激に弱い状態です。ハイフを受けると肌に必要以上の負担がかかり、やけどや色素沈着につながる恐れがあります。そのため、日焼けしているときは、落ち着いてから施術を検討しましょう。また、ハイフ治療の予定がある場合は、日焼けしないように紫外線対策を徹底することが重要です。
3.「ハイフをやめたほうがいい」といわれる理由は顔の特徴以外にも
顔の特徴以外にも、ハイフをやめたほうがいい理由があります。それは、痛みや副作用に関連するもの。ここからは、その理由を詳しく見ていきましょう。
■痛みを感じることがあるため
理由の1つ目は、痛みを感じることがあるからというもの。ハイフは比較的痛みの少ない治療ですが、人によって感じ方は異なります。そのため、チクチクとした軽い疼痛を訴える人もいれば、骨に響くような痛みを感じる人もいるでしょう。ハイフは、骨に近い部分(SMAS筋膜)まで熱エネルギーを与える治療。骨に響くような痛みを感じるときは、超音波の照射部位・出力が関係しているといえます。担当医に伝えて、適宜調整をしてもらいましょう。
痛みへの配慮として、麻酔クリームなどを使用しているクリニックも。痛みが不安な人は、クリニックのカウンセリングであらかじめ相談しましょう。
■副作用のリスクがあるため
副作用のリスクがあることも、ハイフをやめたほうがいいとされる理由の1つ。ハイフ治療後に、赤み・腫れ・むくみ、内出血などが生じることがあります。メスを使う治療と比べるとダウンタイムは短いですが、場合によってはメイクで隠せない可能性もあるでしょう。これらの症状は基本的に、1週間程度で落ち着くことがほとんどですが、日常生活に影響がないとはいいきれません。直後に仕事やプライベートの予定がある場合は、ハイフの治療を避けるのがベターといえるでしょう。
■良い状態をキープするには定期的な施術が必要なため
ハイフは効果が永久に続く治療ではありません。そのため、良い状態をキープするには定期的な加療が必要です。効果の持続期間は使用する機器により異なりますが、3~6ヶ月に1回程度受けるのが無難でしょう。継続して治療を行うことが必要なので、一度でたるみを改善したい人には向いていません。
4.悩み別!小顔になるための治療法
小顔になるための治療法には、さまざまなものがあります。適応となりうる治療を、悩み別にまとめました。自分にぴったりの治療を知るときの参考にしてください。
悩み | 治療法 |
加齢によりたるんだ顔 | ・ハイフ ・糸リフト ・ボトックス注射 ・ヒアルロン酸注射 ・ポテンツァなど |
脂肪が多くついた顔
(二重あごなど) |
・脂肪溶解注射 ・糸リフト ・ハイフなど |
エラが張った顔 | ・筋肉によるエラ張り…ボトックス注射 ・骨格によるエラ張り…骨切り |
丸顔 | ・糸リフト ・ヒアルロン酸注射(あご先を整える、鼻を高くする) ・脂肪溶解注射(頬やフェイスラインの気になるところに) ・ハイフ(たるみが目立つ場合) |
二重あごなど脂肪が多くて悩んでいる場合は、脂肪溶解注射を行うのが一般的です。また、糸リフトやハイフなども、候補の1つです。
エラで悩んでいる場合は、原因によって治療法が異なります。エラ張りの原因が筋肉なのか骨格なのかを、カウンセリングでチェックしてもらいましょう。
丸顔を改善したい場合は、どこにアプローチするのか、何を目的に実施するのかで、治療が異なります。自分に適した施術を医師と相談して選びましょう。
5.ハイフに関するQ&A
ハイフに関して「将来たるむ」「癌になる」などの噂が気になっている人もいるでしょう。最後にハイフまつわる疑問にお答えします。
■ハイフで将来たるむことはある?
「将来たるむ」ということについては、科学的根拠がありません。ただし顔の脂肪が少ない人がハイフを受けると、たるみが悪化するケースがあります。また、不適切な照射によっても同じリスクを被るため、個々の状態に沿った施術を提供しているクリニックを選びましょう。
■「ハイフで癌になる」って本当?
ハイフは、1950年代から脳腫瘍の治療として臨床応用されていました。しかし、長い歴史の中で発癌リスクは報告されていません。このことから、科学的根拠のない話と判断できます。
まとめ
ハイフは、治療に向いている顔とやめたほうがいい顔があります。エラ張りや丸顔などで悩んでいて小顔を目指したい場合は、ハイフではなく別の治療が合っていることも。そのため、まずはクリニックでどの治療が適しているのか相談してみるといいでしょう。なお、どの治療を受ける際も、デメリットやリスクを理解しておくことが重要です。定期的な施術が必要になるケースが多いため、治療頻度も確認しておきましょう。
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