
ヒアルロン酸注射後、失敗したのではないかと不安な日々を過ごしていませんか?
一時的なダウンタイムとして「少し腫れている」や「左右差がある」といったケースがあります。
ただし、数日経っても変化が見られない・悪化しているという場合は、すぐに病院を受診したほうが良いケースもあるようです。
そこで、ヒアルロン酸注射で失敗したかもしれないとお考えの方や、これからヒアルロン酸注射を行う予定の方に向けて、よくある失敗例や失敗しないためのヒントなどを紹介します。
ヒアルロン酸注射のよくある失敗例

出典:photoAC
ヒアルロン酸注射後、肌に違和感を覚え、思っていた仕上がりと違って、とまどう方もいるかもしれません。
心配になって「ヒアルロン酸 ほうれい線 失敗」などウェブ検索をして画像をチェックし、さらに不安になっていませんか?
また、これからヒアルロン酸注射をお考えの方の中には、目の下にできるゴルゴラインなどにヒアルロン酸注射した芸能人の画像などを見て、「失敗したらどうしよう」と施術を迷っている方もいるかもしれません。
失敗画像を検索したり、『ヒアルロン酸注射はやめた方が良い』などの口コミを見つけたりすると、より不安感が増します。しかしこれらは一般的なダウンタイムの症状であるケースもあります。
まずは、よくある失敗例を解説しますので、ヒアルロン酸注射で後悔しないためにも確認していきましょう。
■ヒアルロン酸注射部分がボコボコする
皮膚の表面近くなど、深さに配慮せず注入すると、ヒアルロン酸を注入した部分がボコボコするケースがあります。
また、ヒアルロン酸にはいくつか種類がありますが、種類によって硬さが違います。
そのため、ほうれい線や目の下など、適切な箇所に適切なヒアルロン酸が注入できていない場合はうまくなじまず、皮膚がボコボコする現象が起きるリスクがあるのです。
ただ、ヒアルロン酸注射後一時的にしこりのようになるときもあります。しばらくするとボコボコが治ることがあるため、一概には失敗といえないでしょう。
■ヒアルロン酸注射部分の肌の色が変わる
ヒアルロン酸を目の下などの皮膚の浅い層に注入した場合、皮膚の色味や質感が変わることがあります。
これはチンダル現象と呼ばれています。体内のヒアルロン酸が透けるのは、光が反射して青白く見えるからです。
チンダル現象の主な原因には、医師の技術不足や使用するヒアルロン酸の種類、注入の深さなどが考えられます。
注入直後に不自然さを感じる場合もありますが、施術からしばらく経ってからチンダル現象が起こるケースもあるため、違和感があれば速やかに医師に相談しましょう。
■さわるとしこりや硬い部分がある
注入したヒアルロン酸が均等に広がらずに一箇所に集まってしまうと、注入部位だけに硬い部分が残るケースがあります。
しこりのようになるため、さわると違和感があったり、仕上がりが不自然に見えたりします。
注入部位がボコボコするケースと同じく、主な原因として挙げられるのは、注入部位に合っていないヒアルロン酸を注入したことが要因です。
■左右非対称に見える
本来、人の顔は左右非対称です。ヒアルロン酸を注入したあとからより左右非対称に見えると感じる場合は、ヒアルロン酸の注入が影響している可能性が高いでしょう。
注入量や注入部位が要因となります。
■顔がむくんだように見える
ヒアルロン酸を注入し過ぎたり、注入する場所を失敗したりすると、顔がむくんで見える場合があります。
皮膚や筋肉の厚さを考慮しながら、また顔全体のバランスを確認しながらヒアルロン酸を注入する必要があるのです。
■表情が不自然
例えば、ヒアルロン酸をほうれい線に過度に注入すると膨らみが強調され、笑うと不自然に見えることがあります。
眉間に多くのヒアルロン酸を注入すると、顔全体が引きつったように見えるケースも。
人によってヒアルロン酸の注入箇所や量を調整する必要があり、適切に行わなければ、笑うと不自然に見えるなどの失敗につながるでしょう。
■何も変化がない・すぐに元に戻ってしまった
ヒアルロン酸を注入すると、ハリが出たりたるみ改善が期待できたりしますが、切開を伴う整形と比べると、変化を感じにくい場合があります。
例えば、適切なヒアルロン酸を選んでいないことが考えられます。ヒアルロン酸の量が少ないとすぐ元に戻るケースもあるため、ヒアルロン酸の種類や量を適切に選択するようにしましょう。
どうしてヒアルロン酸注射で失敗するの?

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ヒアルロン酸注射は、美容皮膚科などでの治療において、比較的候補に挙がりやすい治療です。
切開を伴わず、ダウンタイムに配慮された施術で、美容医療に興味を持った方が選びやすいことが理由だと考えられます。
ほうれい線や目の下のシワやくぼみなどを改善する効果が期待できる一方で、先ほど紹介したような失敗を含めたデメリットもあります。ではどうしてヒアルロン酸で失敗するケースがあるのでしょうか?
主な理由は以下のとおりです。
- 医師の技術不足
- ヒアルロン酸の選び方
- 急な変化を求める(注入量が多い)
ヒアルロン酸注射は医師の手によって行われるため、医師の技術力によって仕上がりが左右されます。また、注入の深さや量を見極める知識・経験も求められます。
ヒアルロン酸の選び方も重要です。施術部位に合ったヒアルロン酸を選ばないと、しこりになったり、変化を感じにくかったりします。
もう1つ忘れてはいけないポイントは、施術を受ける方が、急な変化を求めることです。
せっかく美容医療に挑戦するのであれば、「すぐに効果を実感したい」と思うものでしょう。だからといって多くのヒアルロン酸を注入しても、不自然な仕上がりになるだけです。
自身に合ったヒアルロン酸を注入しましょう。ヒアルロン酸注射にはメリットもデメリットもあるため、しっかり理解した上で施術に臨みましょう。
ヒアルロン酸注射で失敗しないためのヒント

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美容クリニックによっては、ヒアルロン酸注射の失敗時、アフターフォローとして返金対応を行うところもあるかもしれません。
しかし、たとえ返金制度があったとしても、誰しも失敗したくはないものですよね。
最後に、ヒアルロン酸注射を考えている方に向けて、失敗しないための大切なポイントを見ていきましょう。
■クリニック選びは慎重に
美容クリニックにおいては、ヒアルロン酸注射は一般的な治療であることが多いです。さまざまなクリニックで取り扱っていますが、医師の確かな知識と経験、繊細な技術力が必須です。
ヒアルロン酸注射で失敗しないためには、現在までにしっかりとした実績があるクリニックかどうかをチェックし、医師の実績や経歴なども確認するようにしましょう。
丁寧なカウンセリングやアフターケアが充実しているか、どんな口コミがあるかも、徹底的にチェックしておくと安心です。
■慌てなくてもOK!ヒアルロン酸の分解や修正は可能
「ヒアルロン酸注射で失敗した」と思ったときは、とても焦るかもしれません。
ですが、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されます。永遠にその姿のまま、というわけではない点を理解しておきましょう。
また、ヒアルロン酸を溶かすための溶解注射という方法もあります。ヒアルロン酸溶解注射により、しこりやボコボコした部分を修正でします。
ヒアルロン酸注射であまり変化を感じなかった方や、左右差がある場合は追加で注入することや、見た目を整えることも可能です。
「失敗したかもしれない」と思ったときは、医師に相談の上、今後の対処を考えると良いでしょう。
まとめ
ヒアルロン酸注射は、切開を伴う施術と比べると手軽に行いやすい施術ですが、中には「失敗したかもしれない」と思うケースがあります。
失敗を防ぐためには、ヒアルロン酸の種類や量、注入部位などに関して、医師にしっかり相談しましょう。1回の施術で大きな変化を感じたいからといって、多量のヒアルロン酸注射を行うのは危険です。
自身に合った適切な量のヒアルロン酸を少しずつ注入し、理想の仕上がりになるよう調整することで、失敗のリスクを軽減できるでしょう。
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【施術の内容】ヒアルロン酸製剤の注入
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【費用】1本 約¥55,000~¥150,000 ※本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
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【治療の内容】ヒアルロン酸溶解注射(ヒアルロニダーゼ)
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