ヒアルロン酸注射後の肌はデリケートになっているため、サウナの利用は控えるのが賢明です。
今回は、ヒアルロン酸注射後のサウナはいつからOKなのか、リスクと効果を長く持たせるための過ごし方を解説します。「せっかくきれいになったんだから、効果を持続させたい!」そう思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
【結論】ヒアルロン酸注射直後のサウナはNG!最低でも1週間は避けよう
ヒアルロン酸注射後のサウナがNGである理由は、施術直後の肌は非常にデリケートな状態にあり、サウナの高温環境は注入部位に悪影響を及ぼす可能性があるからです。
サウナで体が温まり血行が良くなると、ヒアルロン酸注射部位の腫れ、内出血、痛みが悪化したり、ヒアルロン酸が意図しない部位に移動したりする場合があります。さらに、高温多湿な環境は感染症のリスクを高めることもあります。
こういった理由から、ヒアルロン酸注射後のサウナ利用は、原則として避けるべきです。避ける目安は注入後最低でも1~2週間。施術後のダウンタイムには個人差があり、注入部位や注入量によっても異なりますが、この期間はとくに注意が必要です。
知っておきたい!ヒアルロン酸注射後にサウナに入る3つのリスク
ここからは、実際にヒアルロン酸注射後にサウナに入る3つのリスクについて詳しく解説していきましょう。
■ヒアルロン酸注射後のサウナリスク①腫れや内出血が悪化するリスク
ヒアルロン酸注射直後の注入部位は、細い針によって組織や微細な血管が一時的に傷ついた状態です。デリケートな時期に血行が促進されると、傷ついた血管からの出血量が増え、内出血が通常よりも広範囲に及んだり、色濃く現れたりするリスクが高まります。
さらに、血流の増加は炎症反応を強めてしまうことも。注入部位の腫れが悪化したり、回復期間が長引いたりする原因のひとつにもなり得ます。
美しい仕上がりを維持し、ダウンタイムを穏やかに過ごすためにも、施術直後のサウナ利用は控えることが賢明です。
■ヒアルロン酸注射後のサウナリスク②仕上がりが損なわれるリスク
ヒアルロン酸注射後にサウナを利用すると、体内のヒアルロン酸が分散する可能性があります。ヒアルロン酸が高温にさらされたり周囲の血流が良くなったりすると、広がりやすくなるリスクがあります。
ヒアルロン酸が移動してしまうと、デザイン通りにヒアルロン酸が定着しにくくなり、結果として本来期待していた仕上がりが損なわれてしまうこともあります 。
吸収が早まるわけではありませんが、せっかくの施術効果をしっかりと実感するためにも、サウナの利用は慎重になることが重要です。
■ヒアルロン酸注射後のサウナリスク③感染症を引き起こすリスク
サウナは高温多湿な環境なため、雑菌が繁殖しやすいだけでなく、大量の汗をかくことで注入部位が不衛生になることがあります。
ヒアルロン酸注射直後の完全に閉じきっていない傷口から雑菌が侵入すると、炎症や化膿といった感染症へと発展する恐れがあります。
ダウンタイム中に感染症を発症すると、施術結果に悪影響を及ぼすだけでなく、健康上の問題にもつながりかねません。安全に美しい仕上がりを維持するためにも、サウナの利用は控えるようにしましょう。
ヒアルロン酸注射とサウナに関するよくある質問
ヒアルロン酸注射後の過ごし方、とくにサウナの利用については、「もし誤って入ってしまったらどうしよう」「岩盤浴やよもぎ蒸しも避けるべきか」といった声も。ここからは、ヒアルロン酸注射後のサウナ利用に関するよくある質問をまとめて解説していきましょう。
■うっかりサウナに入ってしまった場合の対処法は?
ヒアルロン酸注射後に誤ってサウナを利用してしまった場合でも、まずは慌てずに落ち着くことが大切です。
サウナ利用後、もし注入部位に熱感が残っている場合は、優しく冷やしましょう。血管の拡張を抑え、腫れや赤み、内出血の悪化を軽減できる可能性があります。
冷却の目安は、15〜20分程度とし、1日に数回繰り返しても問題ありません。ただし、冷やしすぎると血行不良を招く恐れがあるため、注意が必要です。
少しでも不安を感じたり、何らかの異常が見られたりした場合は、自己判断せず施術を受けたクリニックへ連絡し、医師の指示を仰ぐことが最も重要です。その際、いつ、どのくらいの時間サウナに入ったかなど、状況を正確に伝えるようにすると良いでしょう。
■岩盤浴やよもぎ蒸しもサウナと同様に避けるべき?
もちろん、ヒアルロン酸注射後、岩盤浴やよもぎ蒸しの利用も、サウナと同様に控えるのが賢明です。同様に、ホットヨガや長時間の熱い入浴など、体温が上昇する行為全般についても、施術後しばらくは避けるようにしましょう。
岩盤浴やよもぎ蒸しを再開できる時期の目安は、サウナと同様に施術後1週間以降です。
ただし、体質や注入部位、注入量によって回復期間は異なります。心配な場合は自己判断せず、必ず施術を受けたクリニックに確認することが大切です。注意点を守ることで、施術効果を長持ちさせ、トラブルを未然に防げるでしょう。
■クリニックや医師によって指示が違うのはなぜ?
ヒアルロン酸注射後のサウナに関する指示が、クリニックや医師によって異なることも、珍しくありません。
これは、施術に対する考え方に違いがあるためです。ヒアルロン酸注射後の過ごし方には「絶対的な正解」があるわけではなく、医師の経験則や、個々の患者 の状態をどの程度まで慎重に見るかという方針によって、推奨されるダウンタイム期間が変動します。
医師は患者の体質、注入部位、使用した製剤の種類や量、そして過去の症例を総合的に判断し、最適なアドバイスを提供しています。不安な点や疑問が生じた場合は、自己判断せずに施術を受けたクリニックに確認し、指示を仰ぎましょう。
まとめ
ヒアルロン酸注射後にサウナを利用する際のリスクと、その効果を長持ちさせるための過ごし方について詳しく解説しました。
ヒアルロン酸注射の効果をより大きく引き出し、安心して ダウンタイムを過ごすためには、施術後の適切なケアが非常に重要です。
専門の医師やスタッフが、あなたの状態に合わせた的確なアドバイスを提供してくれているので、正しい知識と適切なケアで、ヒアルロン酸注射による理想の仕上がりを長く維持しましょう。
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【施術の内容】ヒアルロン酸注射
【施術期間および回数の目安】約9~12ヶ月ごとに1回程度 ※状態によって異なります。
【費用】1本 ¥55,000~¥150,000程度 ※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。使用する本数には個人差があります。
【リスク・副作用等】赤み、内出血、腫れ、痛み、アレルギー反応、修正位置のずれなど
【未承認医薬品に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医薬品を使用する場合があります。
・施術に用いる医薬品は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分を有する他の国内承認医薬品は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。


