顔の皮がむけるのはなぜ?原因と対処法、医療機関に行く目安を解説

顔の皮がむけるのはなぜ?原因と対処法、医療機関に行く目安を解説

顔の皮がむけると不安に感じてしまうもの。とくに原因が分からない場合だとなおさらでしょう。顔の皮がむけるきっかけは、季節による影響や肌質などさまざまです。

この記事では、顔の皮がむける主な原因とその対処法について解説します。

併せて、皮膚科を受診する目安や美容皮膚科を検討するポイントについてもご紹介。トラブルのない美しい肌を目指したい方は、ぜひお役立てください。

顔の皮がむける主な原因

顔の皮がむけるのはなぜ?原因と対処法、医療機関に行く目安を解説|NERO DOCTOR / BEAUTY(美容医療)

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“顔がカサカサして皮がむける”“鼻や口周辺の皮膚が乾燥する”そんな経験をしたことがある方もいるはず。

このような肌の皮むけを改善するには、まず原因を知ることが大切です。ここでは、考えられる要因を詳しく解説していきます。

■季節や気候の影響

季節や気候の影響で空気が乾燥すると、顔の皮がむけることがあります。

とくに冬場は、外気の湿度が低下しやすい時期。暖房によって室内も乾燥するため、肌の水分が奪われやすい状態にあるのです。

このような環境では、肌の乾燥が進行。皮むけやかゆみ、肌荒れといったトラブルにつながることも珍しくありません。

中には“おでこだけ”“鼻だけ”というように、特定の部分だけ乾燥して皮がむける方もいるようです。季節や気候は、顔の皮むけをもたらす大きな要因の1つといえます。

■ターンオーバーの乱れ

ターンオーバーが乱れると、顔の皮むけが生じやすくなります。ターンオーバーとは、古い細胞から新しい皮膚へ生まれ変わろうとするサイクルのこと。

ターンオーバーが正常に働いているときは、皮膚は健やかな状態を維持できますが、何らかの原因によってこのサイクルが乱れると不安定な状態になります。

■バリア機能の低下

バリア機能の低下も、顔の皮むけを引き起こす要因と考えられています。バリア機能とは、外部刺激から肌を守るために備わっている機能のことです。

しかし、紫外線や摩擦などの刺激を受けると、肌のバリア機能は低下。細胞内の水分が失われることで皮膚が乾燥し、皮むけしやすい状態に陥ります。

とくに注意したいのは、毎日のスキンケアに潜む肌への負担。ゴシゴシと強く擦るような洗顔や保湿不足などは、無意識に肌のバリア機能を損ねてしまいます。

■皮膚疾患

顔の皮がむけるときは、乾皮症や乾燥性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎などの病気が隠れていることもあります。

  • 乾皮症……皮脂が減少することで肌の水分を保持できなくなり、バリア機能がうまく作用しなくなる。
  • 乾燥性皮膚炎……乾皮症が悪化し、赤みや湿疹、水ぶくれなどの症状を伴う皮膚炎に発展した状態。
  • アトピー性皮膚炎……バリア機能が低下し、皮膚が炎症を起こした状態。かゆみや赤み、乾燥などを伴う。
  • 脂漏性皮膚炎……頭皮や髪の毛の生え際、顔面といった皮脂分泌が盛んな部位に生じる炎症。皮膚の一部にフケや赤い湿疹、カサカサとしたひび割れなどの症状が見られることがある。

顔の皮がむける以外の症状を伴う場合は要注意。治療が必要になる可能性があるため、医療機関への受診をご検討ください。

顔の皮がむけるときはどうすればいい?原因別の対処法をチェック

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顔の皮むけが起きているときは、原因によって適した対処法が異なります。

■季節や気候の影響|保湿ケア

空気の乾燥によって皮むけが起きているときは、念入りな保湿ケアが欠かせません。洗顔後は化粧水ですばやく保湿し、肌にうるおいをしっかりと与えましょう。

ただし、化粧水だけでは保湿ケアとして不十分。補給した水分を逃さないよう、油分が多く含まれている乳液やクリームなどで肌に蓋をするのがポイントです。

日中も乾燥が気になる部分にはクリームを塗り直すなど、こまめな保湿ケアを意識しましょう。

■ターンオーバーの乱れ|生活習慣の改善

肌のターンオーバーは、生活習慣の影響を受けます。そのため、顔の皮がむけるときは、生活習慣を見直すことが重要です。

とくに偏った食生活や夜更かし、運動不足、慢性的なストレスはターンオーバーを乱す要因に。

食事の栄養バランスを意識する、睡眠時間を十分に確保する、適度な運動を取り入れる、ストレスを溜め込まないなど、規則正しい生活を心がけましょう。

■バリア機能の低下|スキンケアの見直し

皮むけが起きている皮膚は、バリア機能が低下し、刺激に敏感になっています。

このような状態で刺激の強いスキンケアを行うと、肌に必要な皮脂や角質まで取り除いてしまい、かえって皮むけを助長させることもあるため注意が必要です。

乾燥肌を悪化させないためには、優しいスキンケアを心がけることがポイント。

例えば、肌への刺激に配慮された敏感肌用の化粧品を取り入れる、クレンジングや洗顔の際に強く擦らない、洗顔は1日2回までを目安にするなどです。

もちろん、新しい化粧品を取り入れる際は、事前にパッチテストをするのも忘れずに。肌を労わることが、皮むけ対策だけでなく予防にもつながります。

こんなときは皮膚科へ!受診の目安と診療内容

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顔の皮むけが軽度であれば、先ほどご紹介したようなセルフケアで様子を見てもいい場合があります。

ただし、ひどい状態が続く、または繰り返し出るときは、要注意。とくに以下のような症状が見られる場合は、単なる乾燥ではなく皮膚疾患が隠れている可能性もあるため、早めの受診が大切です。

  • 強いかゆみ、赤みがある
  • 湿疹や水ぶくれを伴う
  • ひび割れが生じている
  • フケが出る

もちろん、美容皮膚科でも診察には対応していますが、まずは保険診療で改善を目指すのが基本。皮膚科医に相談し、症状や体質に合う治療薬を処方してもらいましょう。

保険診療で治らないときは美容皮膚科という選択肢も

保険診療だけで皮むけをきれいに治すのが難しい場合、または根本的な肌質改善を目指す場合は、美容皮膚科での治療も選択肢となります。

美容皮膚科では、自由診療での治療が可能。ターンオーバーの正常化を図るケミカルピーリングや、保湿効果が見込める薬剤を肌の真皮層まで浸透させるイオン導入、肌細胞の活性化を促すリジュラン注射など、肌悩みに合わせて施術を受けられるのがメリットです。

もちろん、皮むけの原因によっては選べない治療法もあるため、医師と相談しながら検討する必要がありますが、繰り返す皮むけでお悩みの方は一度受診してみるといいでしょう。

皮膚科と美容皮膚科の違いは?目的別の選び方

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“まずは保険診療で改善を目指すのが基本”と説明しましたが、皮膚科医も美容皮膚科医も皮膚の専門家であることに変わりはありません。

そのため、どちらの診療科でも相談は可能。しかし、皮膚科と美容皮膚科では診療目的が大きく異なります。

皮膚疾患の診察・治療を目的とする皮膚科に対し、美容皮膚科は肌トラブルの緩和や見た目の改善も期待できるのが特徴です。肌の悩みに根本からアプローチすることを目的としており、そのためには保険診療外の治療も検討されます。

“結局、どちらを選ぶべき?”と迷ったときは、自分が目指すゴールを明確にすることが大切です。

一時的な皮膚トラブルの改善を目指すなら皮膚科、肌質そのものの改善を希望するなら美容皮膚科、というように目的に応じて使い分けることが、悩みの解消へとつながります。

まとめ

顔の皮がむける背景には、空気の乾燥やターンオーバーの乱れなど、さまざまな原因が潜んでいます。

症状が軽い場合は、原因に合ったセルフケアで対処できることもありますが、皮むけ以外の症状を伴う場合は、皮膚科への受診を検討しましょう。

ただし、根本的に肌質を整えたい場合は、美容皮膚科を活用するのも方法の1つ。肌悩みや目的に合わせて医療機関を使い分け、納得したうえで治療を進めることが大切です。

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【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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【リスク・副作用等】内出血、赤み、腫れ、浮腫、かゆみ、痛み、アレルギーなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
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