ピコレーザーは1台で主に3種類の照射が使える、優れたレーザー治療機器です。ピコスポット、ピコトーニングなどモードが複数ある上に、ピコシュアやピコウェイなど似たような機器名が多いため混乱してしまう方も多いのでは?
そこで今回は、ピコレーザーの主なモードや機器を比較し、それぞれの効果や適した肌悩みを詳しく解説していきます。ピコレーザー治療を検討しているけれど、どの種類を選べば良いか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
そもそもピコレーザーとは?従来のレーザーとの違いを解説
ピコレーザーは1兆分の1秒単位という短い時間でレーザーを照射する先進の機器です。Qスイッチレーザーなど従来のレーザーが10億分の1秒単位で照射される一方、ピコレーザーはさらに短い時間での照射が可能です。
この短い照射時間が、従来のレーザー治療との大きな違い。肌への負担や治療効果に影響を与えます。
ピコレーザーはメラニン色素を狙い撃ちするため、周囲組織への熱ダメージに配慮されているのが特徴です。熱ダメージが少ないピコレーザーは、従来のレーザーと比較して、痛みやダウンタイムの軽減も期待できます。
肌への負担が少ないため、炎症後色素沈着のリスクも比較的低く、効率的な治療が望めます。
【一挙比較】ピコレーザー3種類の照射モードと特徴
ピコレーザー治療では、肌の悩みに合わせて主に「ピコスポット」「ピコトーニング」「ピコフラクショナル」の3種類の照射モードを使い分けます。それぞれ異なる方法で肌トラブルにアプローチ するため、肌悩みに合ったモードを選択することが重要です。
■ピコスポット|気になるシミをピンポイントで除去
ピコスポットは、気になるシミやそばかすなどの色素沈着に対し、ピンポイントで高出力レーザーを照射する治療法です。主に、老人性色素斑、そばかす、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)など、輪郭がはっきりとした濃い色素斑にとくに高い効果が期待できます。
ピコスポットと従来のレーザーを比較すると、熱ダメージが比較的少なく、肌への負担が軽減される点が大きなメリット。美肌を保つためにも、施術後は紫外線対策と保湿ケアを徹底しましょう。
■ピコトーニング|肝斑・くすみにアプローチし肌全体のトーンを均一に
ピコトーニングは、シャワーのように均一に低出力のレーザーを照射し、肌へのダメージを抑えながら少しずつメラニン色素を分解・排出させる治療法です。
肌への刺激が少ないため、炎症を起こすリスクも少なくメラニン色素へアプローチし、肝斑を目立たなくする効果が期待できます。また、肌全体のくすみや色ムラを改善し、肌のトーンアップを促す効果も期待できます。
ピコトーニングは継続的な治療がポイント。2〜4週間ごとに5〜10回程度を目安に、継続治療でトーンアップを目指します。
■ピコフラクショナル|ニキビ痕の凹凸や毛穴の開きにアプローチ
ピコフラクショナルは、レーザーを点状に高密度で照射し、肌の深層部に微小な空洞を形成する治療法です。従来のフラクショナルレーザーに比べて肌表面へのダメージが少なく、赤みや点状出血などのダウンタイムが比較的短い点が大きなメリットです。
この治療により期待できるのは、ニキビ痕の凹凸(クレーター)や開いた毛穴の引き締め、小じわの改善といった肌質全体の向上。ダウンタイムに配慮しながら、ニキビ痕や毛穴の開きといった肌質の根本的な改善を目指したい方に向いている治療法です。
■複数の肌悩みを同時にケアしたい場合は「組み合わせ治療」も
「濃いシミと顔全体のくすみ」「ニキビ痕の凹凸と色素沈着」といった複数の肌悩みを同時に改善したい場合、ピコレーザーの「組み合わせ治療」も選択肢の1つ。3種類ある照射モードを、同日または期間を空けて実施する治療法です。
単一のモードでは対応しきれない複合的な悩みにアプローチできる半面、肌への負担も考慮する必要があります。そのため、ご自身の肌の状態や悩みに合ったプランを医師と十分に相談し、決定することが大切です。
効果が変わる?代表的なピコレーザーの4種類の機器を比較
ピコレーザー治療の効果は照射モードの種類だけでなく、ピコレーザーを照射する機器の種類によっても大きく異なります。ここからは、代表的な4種類のピコレーザー機器である「ピコシュア」「ピコウェイ」「エンライトン」「ディスカバリーピコ」の主な特徴をご紹介します。
■ピコシュア|シミ・美肌治療に定評
ピコシュアは、【体表面の表在性及び深在性良性色素性病変の治療、又は外傷性並びに入墨による刺青の蒸散及び除去】を目的に厚生労働省から承認を受けたピコ秒レーザーです。
とくに、シミやそばかすの除去において高い効果が期待できるため、多くのクリニック評価が高いのも特徴です。
さらに、ピコシュアには「Focus」と呼ばれる独自の照射技術が搭載されています。衝撃波によって真皮層のエラスチンやコラーゲンの生成を促進するので、小じわや毛穴の開き、ニキビ痕の肌質改善効果が期待できます。
シミだけでなく、肌全体の若見えを目指したい方にも向いている機器です。
■ピコウェイ|幅広い色素に対応可能
ピコウェイは、3種類の波長を搭載しているピコレーザー機器です。波長を使い分けて肌の浅い層から深い層まで、さまざまな色素に対応します。従来のレーザーでは除去が難しかった赤や黄、青、緑などのカラフルなタトゥーに対しても高い効果が期待できます。
肌への負担に配慮しながらさまざまな肌悩みにアプローチしたい方に適した機器です。短時間での治療を可能にするハイスピード照射も、この機器の大きな特徴です。
■エンライトンSR|タトゥー除去にも効果を発揮
エンライトンSRは、日本の厚生労働省と米国食品医薬品局(FDA)の承認を得たピコレーザー機器です。
ピコ秒と、それより長いナノ秒という2種類のパルス幅を使い分けられる「デュアルパルス機能」を搭載しており、濃く大きな色素から薄く小さな色素まで、それぞれの症状や状態に合わせて照射を調整できるため、幅広い肌悩みに対応できます。
■ディスカバリーピコ|高出力で深い層へアプローチ
ディスカバリーピコは、業界最高クラスの一つと称される高いピークパワーが特徴のピコレーザー機器です。従来のレーザーでは破壊が難しかった頑固なシミや深層の色素に対しても、高い効果が期待できます。
高出力は、フラクショナル照射においても効果を発揮。真皮のより深い層までエネルギーを届けられるため、深刻なニキビ痕のクレーターや肌全体のハリ改善にも効果が期待できます。
まとめ
ピコレーザーの種類について、主に「照射モード」と「機器」から詳しく解説しました。肌悩みに対して治療効果を得るためには、各照射モードと機器それぞれの特性を理解し、現在の肌状態や目指すゴールに合った選択をすることがポイント。
理想とする美しい肌への第一歩を踏み出すためにも、この記事で得た知識を生かし、納得のいく治療法を見つけてみてはいかがでしょうか。
この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事
【施術の内容】ピコレーザー
【施術期間および回数の目安】
・ピコスポット:1回
・ピコトーニング:2~4週間に1回、3~10回程度
・ピコフラクショナル:3~4週間に1回、3~10回程度 ※状態によって異なります。
【費用相場】
・ピコスポット: 1回 約¥5,000~¥40,000
・ピコトーニング: 1回 約 ¥10,000~ ¥50,000
・ピコフラクショナル:1回 約 ¥20,000~ ¥50,000
※各クリニックによって異なります。本施術は自由診療(保険適用外)です。
【リスク・副作用等】赤み、やけど、色素沈着、色素脱失、水泡形成など
【未承認機器に関する注意事項について】
・本施術には、日本国内において薬事承認を受けていない未承認の医療機器を使用する場合があります。
・施術に用いる医療機器は、医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。詳細は厚生労働省の「個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報」をご確認ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一性能を有する他の国内承認医療機器は存在しない場合があります。
・重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)の対象外となる場合があります。


