
毛穴洗浄を検討中の方に向けて、期待できる効果とメリット、デメリットなどを解説。毎日のスキンケアやメイクシーンで、「毛穴がポツポツと目立っている」「肌がごわついている」と気になる方もいるでしょう。そんな方におすすめの毛穴洗浄には、肌悩み改善につながるさまざまな効果があります。記事内では、エステと美容医療の毛穴洗浄の違い、おすすめの選択肢もご紹介するのでぜひご注目ください。
INDEX
1.毛穴洗浄とは?汚れの原因について
毛穴洗浄とは、専用の機器や薬剤を用いて毛穴の汚れを取り除くこと。毎日の洗顔やクレンジングで落としきれない汚れに働きかける方法です。毛穴洗浄ができる場所は、美容皮膚科やクリニック、エステサロン、自宅など。美容施術における毛穴洗浄では、専用の機器を用いる方法が一般的です。
<毛穴汚れの原因>
- 皮脂の過剰分泌
- お手入れの不足(乾燥、メイク汚れ)
- ターンオーバーの乱れ
毛穴汚れが蓄積すると、ニキビや目立つ毛穴、角質肥厚などの肌トラブルにつながる可能性があります。「肌のごわつきが気になる」「鼻の毛穴が目立っている」という方は、毛穴洗浄がお悩み解消のサポートになるでしょう。
2.毛穴洗浄に期待できる効果とメリット

出典:photoAC
続いて、毛穴洗浄に期待できる効果を見ていきましょう。
■セルフケアにはない美肌効果が期待できる
毎日の洗顔やクレンジングだけで毛穴汚れを完全に除去するのは難しいもの。毛穴洗浄は肌への負担を抑えながら毛穴にアプローチし、汚れを取り除くため、セルフケアにはない美肌効果が期待できるでしょう。スクラブで角質をケアする方法や、はがすタイプのパックを使う方法は、肌を痛めたり必要な角質まではがしたりするリスクを伴います。そのため、より効率的に毛穴汚れを取り除くには毛穴洗浄が効果的とされています。
■肌悩みへの効果
毛穴洗浄は、毛穴の黒ずみや肌のざらつき改善、トーンアップなどさまざまな肌悩みに効果が期待できます。
毛穴の黒ずみが目立つ原因は、蓄積した皮脂や汚れが酸化して角栓になり、黒い点のように見えること。毛穴洗浄で汚れを取り除くと、毛穴が目立ちにくくなるのはもちろん、古い角質の蓄積を防いでなめらかな肌を保つことにつながります。毛穴洗浄で肌の新陳代謝が促され、ターンオーバーが整うと、くすみが軽減されて肌がトーンアップする効果も期待できます。毛穴洗浄の前に写真を撮っておいて、ビフォーアフターを比べてみるのも良いでしょう。
■ニキビ予防につながる
ニキビができる原因は、毛穴の出口が塞がって毛包内に皮脂が溜まること。毛穴洗浄で詰まりを防げば、ニキビの発生を抑えられるでしょう。毛穴に汚れが蓄積して穴が広がるのを防ぐことも、毛穴洗浄に期待できる効果の1つです。毛穴が広がると皮脂がより溜まりやすくなり、ニキビのリスクも高まるので、定期的な毛穴洗浄が予防策となり得るでしょう。
■化粧水や美容液などの浸透力アップ
毛穴洗浄の効果として、化粧水や美容液などの浸透力アップも挙げられます。毛穴が詰まっていたり、老化角質が蓄積されていたりすると、スキンケアが角質層まで浸透しにくく効果が半減してしまいます。毛穴洗浄で毛穴詰まりや老化角質を取り除くと、スキンケアアイテムの浸透力アップが期待できるでしょう。
3.毛穴洗浄のデメリットと注意点

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複数のメリットがある毛穴洗浄ですが、デメリットと注意点も把握しておくことが大切です。
■肌が乾燥しやすい状態になる
毛穴洗浄のあとはとくに、肌や毛穴が無防備な状態になります。毛穴汚れがしっかり取り除かれたら保湿を入念に行い、乾燥を防ぎましょう。また、紫外線対策をいつも以上にしっかり行うことも大切です。日焼け止めや帽子などを使って、無防備な状態の肌を紫外線のダメージから守りましょう。
■やりすぎ注意!継続したケアを
毛穴洗浄の効果持続期間は、1~2週間程度が目安です。施術後は一時的に肌がきれいになるものの、毛穴汚れは時間とともに溜まっていきます。効果の持続には定期的な毛穴洗浄が必要ですが、短期間に繰り返すと肌へのダメージが大きくなり、炎症を引き起こすこともあるでしょう。施術頻度は月1~2回程度を目安にし、肌状態に合わせた適切なペースを守ることが大切です。
■肌状態によっては施術が受けられない
ニキビや肌荒れのあるときなど、肌状態によっては毛穴洗浄ができない場合もあります。毛穴洗浄はニキビ予防に効果が期待できるものの、ニキビができた肌には負担が大きくなります。また、バリア機能が低下する肌荒れ時も、施術を避けたほうが良いでしょう。
4.毛穴洗浄│エステと美容医療で効果に違いはある?

出典:photoAC
ここでは“エステ”と“美容医療”で毛穴洗浄の効果に違いはあるのか、という点を見ていきましょう。
<ニキビや毛穴に対する効果の違い>
エステ |
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美容医療 |
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エステでできる毛穴洗浄の方法は、超音波洗浄や毛穴吸引、ピーリングなど。例えば超音波洗浄は、肌に超音波の刺激を与えることで、毛穴の引き締め効果が期待できます。基本的にエステは肌表面のケアを行うため、痛みやダウンタイムが少ないことが特徴です。肌のくすみ軽減やトーンアップなど、肌表面のお悩みに働きかけます。
美容医療でできる毛穴洗浄は根本的な治療となり、効果が持続しやすいことが特徴です。美容皮膚科やクリニックの専門医が、1人ひとりの肌悩みに合わせた治療を提案します。
肌悩みの症状が軽度な人はエステ、中程度から重度の人には美容医療が向いているとされています。
5.美容皮膚科やクリニックでできるおすすめの毛穴洗浄
毛穴洗浄は、自宅やエステサロンでのケアよりも効果的とされる美容医療がおすすめです。ここではハイドラフェイシャルと「ジュベルック」の注入治療をご紹介します。
■毛穴洗浄の選択肢その1│ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、皮脂・角質を吸引しつつ、美容液を導入する美肌治療です。水の力を利用することが特徴で、毛穴汚れの除去と美容成分の補給を同時に行います。施術では、古い角質・脂質を軟化させて肌の代謝を促し、毛穴汚れを吸引。同時に保湿効果のある美容成分を肌に補給し、刺激をやわらげます。
<ハイドラフェイシャルのメリット・デメリット>
メリット |
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デメリット |
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ハイドラフェイシャルは水の力を利用した施術なので、ダウンタイムや痛みが少なめです。また、毛穴の開きや黒ずみ、オイリー肌、くすみ、シワなど複数の肌悩みにアプローチできることから、「改善したい肌トラブルがいくつかある」という方におすすめです。施術を受ける際はデメリットも事前にチェックしておいてください。
ハイドラフェイシャルは1回でも効果を実感できる施術ですが、より効果を高めるには複数回施術を受けると良いでしょう。月に1回、計5回程度が目安です。
■毛穴洗浄の選択肢その2│ジュベルック
「ジュベルック」とは、ポリ乳酸と非架橋ヒアルロン酸の成分を組み合わせたスキンブースター製剤のこと。手打ちまたは機械打ちで肌に注入します。期待できる効果は、毛穴の開き・たるみの引き締め、肌の弾力・ハリアップ、肌荒れ・シワの軽減などです。
<ジュベルックのメリット・デメリット>
メリット |
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デメリット |
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「ジュベルック」はゆっくりと体内に吸収されるため、効果が長続きしやすいとされています。また、術後の変化が少しずつ現れることで自然な仕上がりになりやすいこともメリットです。
痛みについては感じ方に個人差があり、手打ちと機械打ちの方法による差もあります。副作用として起こりうる症状は、赤みや腫れ、内出血など。十分な効果を得るためには複数回の施術が必要とされています。
まとめ
毛穴洗浄に期待できる効果は、毛穴の黒ずみや肌のざらつき改善、ニキビ予防など。その他、セルフケアにはない美肌効果を発揮すること、スキンケアの浸透力アップなども期待できます。毛穴洗浄は、自分で実施したりエステサロンで施術を受けたりできますが、より高い効果を得たい方は美容医療が向いているでしょう。今回ご紹介したハイドラフェイシャルや「ジュベルック」も含め、複数の選択肢から自分に合う施術を選んでください。
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【治療の内容】ウォーターピーリング
【治療期間および回数の目安】約1~2ヶ月に1回程度
【費用相場】1回約¥15,000~¥50,000 ※施術部位・範囲によって各クリニックごとに異なります。
【リスク・副作用等】赤み、ヒリヒリ感、皮むけ、つっぱり感など
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/index.html
・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
【治療の内容】スキンブースター治療(ポリ乳酸・非架橋ヒアルロン酸主成分製剤の注入)
【治療期間および回数の目安】約1ヶ月に1度を3回、その後は半年~1年に1回程度を推奨
【費用相場】1回 約¥30,000~¥100,000 ※各クリニックによって異なります。
【リスク・副作用等】腫れ、赤み、内出血、痛み、かゆみなど
【未承認機器・医薬品に関する注意事項について】
・本治療には、国内未承認医薬品または薬事承認された使用目的とは異なる治療が含まれます。
・治療に用いる医薬品および医療機器は、各クリニック医師の判断のもと、個人輸入手続きが行われています。個人輸入における注意すべき医薬品等に関する情報は、下記をご参考ください。
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・薬事承認を取得した製品を除き、同一成分や性能を有する他の国内承認医薬品および医療機器はありません。
・諸外国における安全性等に係る情報
-重大なリスクや副作用が明らかになっていない可能性があります。
・万が一重篤な副作用が出た場合は、国の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。